All Things Must Pass

森羅万象 ~ 歩く印象派

旧日光養魚場(現水産研究所)でR氏チョウザメに出会う。

2007年05月18日 06時00分43秒 | 歩く印象派
                (上の写真はヒメマス)
渇水の西ノ湖を後にしたR氏と私は菖蒲ケ浜にある日光養魚場を訪ねてみることにした。駐車場に車を停めて、ふと入り口の方を覗くと「魚と森の観察園」というカンバンが掲げられていて驚いた。国の行財政改革の一環なのだろう。(「 独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所日光庁舎」というのが正式な名称のようだが。)以前は水産庁の日光養魚場ですぐにわかった。養魚場の名の通りかなり地味な施設であったが、その点はさほど変化はないようである。
今はHPもあるので訪問される際には目を通しておくといいだろう。→日光支所




食い入るようにサクラマスを見つめるR氏。

サクラマスは成長とともに海に下るものの名称で、河川に残るものは渓流の女王と呼ばれる「山女(ヤマメ)」のことである。





サツキマスの陸封型。ヤマメとの違いは、側線の上下から背部にかけて朱点が散在することだそうだ。この水槽のアマゴはちょっと肥満気味。よく太り、尾鰭はすり切れて丸くなっているのは典型的な養殖魚の体形ってことかな。

下の写真は幻の魚ともいわれるイトウ。日本最大の淡水魚である。

ニッコウイワナ。


ヒメマスの幼魚たち。パーマークが目立つ。中禅寺湖の釣りの主役である。

ところで、このペレットはマスの餌である。入り口で入場料300円を支払うとこの容器を1杯分もらえる。外の池にいるマスたちに投げ入れるためのもの。

どんなマスがいるのかはちゃんと表示されている。

外の池のマスはまた一段と丸まるしていた。しかも飢えまくっており殺気を感じた。

撒き餌を試みるR氏。

中禅寺湖へつながる水路。放流されたマスたちが産卵のために帰ってくる。

そしてようやくR氏のお目当てであるチョウザメ(ベステル)の住む池にたどり着いた。
ベステルというのは大きく育つオオチョウザメの雄と、肉が美味しく養殖しやすいコチョウザメの雌の子供である。人工交配種であるため自然界には存在しない。

チョウザメはいわゆる鮫(サメ)の仲間ではない。
鱗(うろこ)の形が蝶々の羽のように見えることからチョウザメ(蝶鮫)の名が付いた。(下の写真)

ゆうゆうとR氏の目の前を通り過ぎるベステル。

チョウザメと聞くと高級食材キャビアが思い浮かぶが、あの卵の採取まで15年は育てなければならないそうで,その間のエサ代がばかにならない。かくして国内で養殖してキャビアを採取するより人件費の安い外国からの輸入品が市場には多くなる。じゃ、国内のチョウザメはどうしているかというと肉は美味なので刺身とか食用として出回っているのだそうだ。

追補:RESANDO氏のチョウザメ無惨!も合わせてご覧ください。



最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
チョウザメ (賽目)
2007-05-18 06:52:38
羽生にあるさたま水族館にもいらっしゃいますよ。
返信する
さいたま水族館 (>賽目さん       ZERO)
2007-05-18 09:39:24
以前、訪ねた時は気づきませんでした。

情報ありがとうございます。

近いので、R氏を誘って見てきましょう。
返信する
いけ (賽目)
2007-05-18 16:01:33
外の池に、鯉さんといっしょにのんきに泳いでいます。
返信する

コメントを投稿