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森羅万象 ~ 歩く印象派

ヤマイモ掘り掘り♪ 秋のオ・寒菜園を味わう(後編)料理篇

2006年11月21日 19時11分29秒 | FROM オ・寒氏の菜園
山芋掘りに打ち興じている間に、オ・寒さんは一人、料理の
仕込みに没頭していた。下の写真が本日の食材。
野菜は全てオ・寒菜園で採取されたものばかり。
いよいよ「山芋パーティ」が始まる。

おーっ!なんといきなり「砂肝」が登場。

赤々とした備長炭が時折「パチッ」とはぜる音が心地よい。

金谷酒店お薦めのボージョレヌーボーの赤で乾杯だ。

タイミングよくホカホカと湯気の立ち上る一品が出てきた。
面取りした大根とフシミアマナガ唐辛子を炊いたものだ。

続いて、キネカツギ(杵担ぎ)と呼ばれる、掘り立ての里芋を
ゆでたお皿が運ばれてきた。これも熱々で湯気がやさしく包む。
醤油をかけていただくのだが、これが実に旨い。NOBさんではないが
オ・寒さんは酒飲みの肴の出し方が絶妙だ。なによりタイミングを外
さないところが素晴らしい。

これも実はあまり公開したくない料理だが、牛蒡である。
牛蒡をただ塩茹でしただけのものだが、その食感は普通食べている
「木の根っこ」とははるかに縁遠い。掘り立ての牛蒡がこれほどま
でに美味いものだとは・・・。目からウロコとはこのことだ。

あっという間に空になったヌーボーの後は「真澄」の大吟醸。
これは有名な「7号酵母」を使ったもの。

青物だ。春菊のおひたしに鰹節をまぶしたものだが、春菊も
ほんの少し前に畑から採取したものだから、香も葉の柔らか
さも格段に違う。

酒飲みの心をくすぐるオ・寒氏が出してきたのは「松前漬け」。
ニンジン以外の汁気を排し「硬派」な歯ごたえがオ・寒流。

意表をついたのが「島らっきょう」ならぬオ・寒らっきょう。
泡盛が欲しくなってくる。

そして、ついに待ちに待った山芋が登場!
これはすりおろしたヤマイモの素揚げである。
衣などはなし。とても上品な味わいだ。

三杯酢で〆た菊のおひたし。秋の風情が漂う。

オ・寒さんが、またまた秘蔵のアイテムを繰り出す。
鰊の糠漬け?とな。

うむ、なかなかいける味だ、糠鰊。

おお、これは!!Lady Eさんがロンドンから空輸してくれた
ISLE OF JURAが、ついに解禁を迎えることとなった。
これは心していただかなかければ。

静かに、静かにグラスに注ぐのはオ・寒さんの手。
色はやや濃いゴールド。
清涼感のある麦芽香。
味わいはライトで非常に飲みやすい!
Ladyさんに深く深く感謝

そして、ついに本命登場。
掘り立てのヤマイモのすりおろしだ。
惜しげもなくふんだんにまぶしてあるのは四万十川の川海苔。
いい香だ。食欲をそそられる。

これはもうご飯しかない。

春菊を卵でとじたお吸い物がこれまた旨い。

これだけの料理を提供しながら、感謝と反省を忘れないオ・寒さん。
あんたは偉い!(で、誰に反省を捧げているの?)