映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

人生はビギナーズ  BEGINNERS

2012-03-01 | 映画 さ行
朝、目が覚めてビックリ!
明日から3月だというのに、外は一面雪景色です。
昼を過ぎても降り続き、底冷えがしました。
         
          横浜です。車も歩行者もまばらです。

映画を見終わって外に出たら雪は止み、あんなに降ったのが嘘のようでした。
帰宅後、すっぽり雪で覆われた車の雪を落とし、
明日の朝地面が凍ると困るので、塵取りで雪かき。久しぶりです。
年末、片付けを頑張りすぎて「テニスをしないテニス肘」で右肘リハビリ中だというのに・・・。
右腕をかばったら、左腕まで痛いやんか~



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         人生はビギナーズ   BEGINNERS

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 < ストーリー >
オリバー(ユアン・マクレガー)は38歳の独身のアートディレクター。
母が亡くなった後、75歳の父ハル(クリストファー。プラマー)から「私はゲイだ」と告げられる。
突如若々しいファッションに身を包み、年若い恋人を作り、人生を謳歌する父だが癌を告知される。
父の告白に戸惑いながら、看病をし看取ったオリバー。心を許せるのは父の愛犬アーサーだけ。
落ち込みがちなオリバーを友人たちがパーティーに誘い、そこでチャーミングなアナ(メラニー・ロラン)と
出会い恋に落ちる。二人の恋の行方は・・・?


先日クリストファー・プラマーがアカデミー助演男優賞を獲得した作品です。
アカデミー賞~!」で関東では日比谷のシャンテのみ、横浜でも公開してほしいと
書いたのですが・・・すみません、桜木町の「横浜ブルク13」で公開しておりました
というわけで、雪の降る中、早速桜木町まで行ってきました。


主役のオリバーがアートディレクターという設定だからなのか、とっても映像がスタイリッシュ。
ストーリーはマイク・ミルズ監督ご自身のお父様との関係を基に書かれた話だそうです。

50年代、60年代、ゲイは病気で、治療をすれば治ると医者から言われた父。
自分の愛で父のゲイを治したいと結婚した母。
そんな二人の関係を子供の頃からうすうす何だか変だと感じて育ったオリバー。
子供の頃から手をつなぐこともしなかった父とは親密な関係を築けず、愛することに臆病です。
父のカミングアウトに戸惑いながらも、子供の頃から抱いてきた疑問に納得。
でも、父と母の間に愛はあったのか?
そんな二人の間に生れ育った「自分」とは?と複雑な気分。

一方、長年ゲイであることを隠し続けた父は、カミングアウト後一気に生活を変える。
ファッションを変え、恋人募集広告をだし、若い恋人を見つけ、ゲイ友達と活動する。
ゲイに全く理解の無かった時代を残念に思いながらも、偽らない素の自分を出し、友人たちから慕われる父。
末期がんを宣告されても、誰にも言わず最後まで元気そうに楽しく過ごした父。

看病しつつ初めて心を開いて語り合ったオリバーは、父の、母の、自分自身の生き方を見つめ直し、
父を亡くした喪失感で沈む中出会ったアナに、自分と同じタイプの女性アナに共通点を見出す。
アナも父との関係に悩んでいるらしい。ちょっと変わった女性です。

「いくつになっても生き方を変えることはできる。
素直に心を開いて、思い切って一歩踏み出してみようよ。
つまずき、悩みながらも、愛する誰かと共に生きることが幸せだよ。」
と、そっと囁いてくれるような優しい映画です。

「ライオンを待っていて、待っても待っても来ない。
そこにキリンが来たら・・・それでもライオンを待つか?キリンと仲良くなるか?」 っという問いかけ。
人生に対する姿勢を問う謎かけです。深いなぁ。

アメリカ映画は父と息子の葛藤ドラマが多いです。

そうそう、大阪出身としては、これはは書いておかないと。
オリバーのお母さんは大阪人よろしく、息子に指でバーン! こけ方が悪いとダメだしです。
おぉ!と笑ったのは私だけだったような。大阪の劇場ではウケているのか? 外国でもやるんですねぇ。



クリストファー・プラマーは82歳を迎えても意気軒昂。ダンディーだわ~

ユアン・マクレガーは「フィリップ、君を愛してる」でこの人なかなかハンサムなんだと気付きましたが
本作でも愛に不器用なオリバーを好演 

          

最近メラニー・ローランの映画を立て続けに見ましたが、とってもチャーミングで、
柔らかな雰囲気の素敵な女優さんですね 

ジャックラッセル・テリアのアーサー役のコスモ君がとぼけた顔してカワイイ~ 
アーサーとオリバーの声にならない会話がいいね!




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 ***** 見た 映画 *****

 2月26日 「COFFEE AND CIGARETTES」DVD ジム・ジャーミッシュ監督作品

 2月28日 「ヤング≒アダルト」@TOHOシネマズ海老名

 2月29日 「人生はビギナーズ」 @横浜ブルク13

        「ピラミッド 5000年の嘘」 @横浜ブルク13 


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6 コメント

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Unknown (kazoo)
2012-03-02 13:49:24
クリストファー・プラマー
オスカーとりましたねえ~~。

競ったマックス・フォン・シドーにも
どちらにもあげたかった!!!

この作品
すっごく興味ありです。
ryokoさんの記事を読んで益々!

>「ライオンを待っていて、待っても待っても来ない。
そこにキリンが来たら・・・それでもライオンを待つか?キリンと仲良くなるか?」

うむう
わたくしだったら
何を待っていたのかさえ
判らなくなっちゃいそうだけど。おほほ。

Unknown (kazooさんへ(ryoko))
2012-03-04 14:53:39
とりました!
マックス・フォン・シドーにも差し上げたかったですね。
是非、感想を聞かせてくださいね~。

いえ、待っていたのはトラ?ゾウ?な~んてね。
Unknown (リバー)
2012-03-11 11:42:06
TB ありがとうございます。

父と子のちょっと変わった関係
奥深く、独特のテイストで語られていくセンス

そのことで新たな1歩を踏み出す主人公
素敵な作品でした。
Unknown (リバーさんへ(ryoko))
2012-03-11 18:24:41
驚くようなことは起こらない(カミングアウトは本人には衝撃ですね)けれど、優しい気分になれる素敵なストーリーでした。
お母さんの死後、自分の気持ちに正直に生きることに決めたお父さん、素敵です。
息子も一歩踏み出せて・・・良かった~。
馬には乗ってみよ (風子)
2012-03-11 23:02:01
人には添ってみよということもあるし、とりあえずライオンでもキリンでも行動してみたらってところでしょうか。

犬のアーサーとても可愛かったです。あんな風に鳴かれたら、オリバーも置いていけなくなっちゃいますよねえ。(o^-^o)
Unknown (風子さんへ(ryoko))
2012-03-13 23:34:48
>人には添ってみよということもあるし、とりあえずライオンでもキリンでも行動してみたらってところでしょうか。
ですね~。「チャンスの前髪は掴め」とも言いますもんね。イボイノシシでもオッケーです。

ジャックラッセルテリアって、とぼけた顔がカワイイ~ですよね。あの切ない鳴き声・・・絶対置いてはいけません、はい

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