映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

ジャッジ 裁かれる判事 THE JUDGE 

2015-02-02 | 映画 さ行
ロバート・ダウニー・Jrとロバート・デュバル主演の法廷劇です。
いえ、息詰まる法廷劇でありながら、父と息子の葛藤の方に重きを置く家族劇です。

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         ジ ャ ッ ジ  裁かれる判事

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 < ストーリー >
ハンク・パルマ―は金持ちを強引に無罪することで知られるやり手の弁護士だ。
母の訃報を受け、複雑な思いを抱きつつシカゴからインディアナの田舎町に帰郷する。
彼の父ジョセフ・パルマーは42年間町の判事として信頼を集めている。ハンクは長らく父と
絶縁状態にあった。葬儀の後シカゴに帰ろうとするハンクに、父が殺人事件の容疑者として
逮捕されたと電話が入る。当初は事故と思われたが父に不利な証拠が見つかりハンクが弁護人を
務めることになりるが、疑わしき証拠が浮上し・・・。

舞台は大都会シカゴの摩天楼から、一気に緑豊かなインディアナ州の小さな田舎町へ。
ハンクには兄と弟がおり、兄は事故で野球選手を断念しタイヤ店を営んでいること、
弟は知恵遅れで父と暮らしていることなどが明らかになってゆく。
     
       兄と弟、登場した時は3人の関係が掴めなくて…

父と息子の葛藤はハリウッド映画でよく取り上げられるテーマの一つ。
父とハンクが長らく絶縁状態にある理由や町を出た理由がなかなか明かされず、
どうして?という好奇心に突き動かされ最後まで引きつけられました。

息子には、幼い頃優しかった父が、思春期になると権威を振りかざす反発の対象となる。
一方父は、可愛かった息子が手に負えなくなり道を踏み外すのではないかと恐れるようになり、
判事という立場から必要以上に強権的な態度をとる。
過去に裁いた忌まわしい事件、兄の不幸な事故などが絡み合う20年にわたる確執が、裁判の過程で
明かされます。
         
           アイアンマンスーツより、こっちのスーツ姿の方がクール!

子どもは親に(父に)褒めてもらいたかったんだよね。
ハンクが父と同じ法律の道を選んだのも、父に褒めてもらいたかったからなんじゃないかな?

そして大人になった息子と老いてゆく父。
親と子の力関係はある時点で必ず逆転しますが、本作で描かれるシーンは胸にジーンときました。
老いても判事としてのプライドを持ち続ける父、老いた父を刑務所に送りたくない息子。
ハンクの父への反発は、嫌悪から愛情へと姿を変え、頑なな心を溶かし彼から優しさを引き出してゆく。

   
      元カノを演じるベラ・ファミーガ。この方、いつも色っぽいわぁ。
        
           ハンクと対峙する検事を演じるのはビリー・ボブ・ソーントン。
           出演シーンは少なかったけれど、存在感あり。

重厚な見応えのある作品でしたが、陪審員を選ぶシーンなど笑いを誘い飽きさせません。

エンディング「The Scientist」を歌うウイリ―・ネルソンは、陪審員を選ぶシーンでも名前が出て、
笑っちゃいました。







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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (セレンディピティ)
2015-02-03 15:30:15
こんにちは。
「ビッグ・アイズ」もおもしろかったですが...
「ジャッジ~」は心に残るお気に入りの作品になりました。

父と息子、それぞれの葛藤がみごとに描かれていましたし
その理由も納得のいくものでした。
すべてがひとつにつながるクライマックスは圧巻でしたね。
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Unknown (セレンさんへ(ryoko))
2015-02-11 00:42:50
こんばんは。
同じ日に「ジャッジ」と「ビッグ・アイズ」を鑑賞しました。
全くタイプの違う2作品、どちらも面白かったです。
「ジャッジ」は父と息子の葛藤を前面に押し出しつつ、父親絡みの兄弟間の葛藤もさり気なく台詞の中に入っていて、見応えのある作品でした。
今年のベスト5、当確です。
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