映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

ソウル・キッチン

2011-05-04 | 映画 さ行
ドイツ映画「ソウル・キッチン」と聞いてどんな映画をイメージしますか?

何故か私は勝手にドイツの韓国料理屋さんの話?と思い込んでおりました。
映画のオープニングで「SOUL KITCHEN」の文字が・・・
「ソウル」って「魂」のSOULだったのねぇ~
あまりのボケぶりに我ながら苦笑。
しかしまぁ、何で「ソウル」→「韓国」という連想に至ったのか???
「ソウル・キッチン」と聞いて地名を連想するか~?と突っ込まれました


 
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         ソウル・キッチン
                   SOUL KITCHEN

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 < ストーリー >
ハンブルグでレストラン「ソウル・キッチン」を経営するジノス。
仕事で上海に行った恋人との遠距離恋愛に心穏やかではない。
仮出所してきた兄のイリアスに頼られ、税務署からは滞納の催促、店も客が集まらずに閑古鳥と問題続き。
バンドのライブで一度は繁盛するものの、ギャンブル好きの兄が騙され、さらなる悲劇がジノスを襲う。
果たして「ソウル・レストラン」は人出に渡ってしまうのか?

この自由な世界で」や「イースタン・プロミス」「こわれゆく世界の中で」などで英国の多民族国家振りに
驚かされましたが、ドイツも多くの民族が移り住んでいるのですねぇ。
トルコ人が多くて人種問題があるのは知っていましたが、本作を見るとトルコ人にギリシャ人、アフリカ系
など、色んなバックグラウンドの人たちが登場します。
監督自身もトルコ系ドイツ人です。

          
                 兄   ジノス 恋人 シェフ    

何も知らずに見たらドイツを舞台にした映画だとは思わなかったかもしれません。
最近見た「パリ20区、僕たちのクラス」もアラブ系・アフリカ系の子供たちばかり。
ヨーロッパはいま、全体的にこういう多民族な感じなんでしょうか?

            
               ジノス       トラブルメーカーの兄
お話は、これまたドイツのイメージとかけ離れたドタバタとんでもコメディー。
ギリシャ系ドイツ人の主人公ジノスは冷凍食品を調理して出す大衆食堂のオーナー。
中国へ転勤になる恋人、仮出所中の兄、芸術家肌の頑固な凄腕シェフ、不法滞在のウエイトレス、
トルコ人整体師、ギリシャ系居候、ミュージシャンを目指す従業員、幼馴染みの不動産屋との係わりの中
ジノスに次々災難が降りかかる。
閉鎖に追い込まれたり、不動産屋の罠にひっかかり乗っ取られそうになる中、ハチャメチャだけれども
一生懸命。
シェフから教わった料理と音楽でレストランを盛り立てるほんわかストーリーです。
おいしい料理と素敵な音楽があれば、みんな幸せ 

昨日の日経で「EU労働者の移動 完全自由化」の記事を読みました。
「この自由な世界の中で」で描かれた中東欧労働者の英国への流入は、2004年EUの東方拡大で
認められました。
ドイツやオーストリアは労働者流入を警戒し7年間の猶予期間を設けていましたが4月末で期限切れとなり、
この5月1日から両国にも労働者の自由な移動が可能となるそうです。
ドイツ労働社会省は2020年までに130万人の流入を予測しているとか。
高齢化で労働人口減を迎えるドイツ、今回の労働移動の自由化は吉と出るか凶となるのか?
英仏では雇用情勢悪化により雇用機会が奪われるという国民の不満から移民に制限をかける動きが
でている中、地理的に近いドイツ・オーストリアに多くの移民が向かうことになるのは間違いないでしょうね。

少子高齢化の進む日本は、移民についてどちらの方向に進んでいくのでしょうか?




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 ***** 見た 映画 *****

 4月28日 「パリ20区、僕たちのクラス」 DVD

 5月 2日 「奇人たちの晩餐会 USA」 DVD

 5月 3日 「特攻野郎Aチーム THE A-TEAM」 DVD

 5月 4日 「マチューテ」 DVD