先日テレビの番組で集団真理の一つである「傍観者効果」を検証する実験を見ました。
人は自分以外に目撃者(傍観者)がいる時には行動を起こさないという心理です。
誰かが荷物を沢山持って落としたとき、自分一人が目撃者の場合82%の人が助けるのに、
2人、3人と目撃者が増えると、助ける人が急激に減り、6人になると誰も助けないという結果でした。
それを見て、学生時代に心理実験に参加したことを思い出しました。
衝立の向こうにいる人とゲームをして、勝ったら相手に電気ショックを与えるというものでした。
最初は遠慮しつつ一番小さなショックを与えるが、相手が自分に大きなショックをもたらした時、
ショックの度合いがどうなるか?といったものだったと思います。
なんともねぇ~、人間性を試されている感じです。
******************
ウェイヴ THE WAVE
******************
< ストーリー >
高校教師ベンガーは「独裁制」について学ぶ特別授業を受け持つ。水球部のコーチでもあるベンガーは
独裁制を体験させようとある提案をする。授業中に自分を指導者として独裁制を行うというもの。
大して乗り気でなかった生徒たちだったが、ルールに従ううち、その一体感に興奮し、のめりこんでいく。
グループを「ウェイヴ」と名乗り、ロゴを作り、ポーズを決め、従わないものたちを排除をするようになり
みんなの行動が過激になってゆき…思わぬ事件へと突き進む。
60年代、実際にアメリカ・カリフォルニア州パロアルトで起こった出来事を基に作られたドイツ映画です。
ドイツ→独裁者とくれば、当然ヒットラーを連想しますわねぇ。
ナチスについての歴史の授業で、「何故ドイツ人はナチスを止められなかったのか」
「自分だったらこのような行為には絶対反対する」と言う生徒たちに、集団が生み出す力を探るべく一日だけ
独自のルールに従って行動するという実験を行ったものだったらしい。
この映画のタイトル「ウェーブ」の名の下、活動は瞬く間に学校中に広がり、暴力沙汰にまで至ってしまった。
ドイツ戦後教育では反省に立った指導がかなりなされているようで、「独裁」についての授業と聞いて
「また?」「ドイツではもう独裁はありえない」と文句たらたらの生徒たち。
ドイツでなくても、どこでも、青い空に輝く太陽のカリフォルニアでも簡単に起こりうることなのに
敢えて、アメリカ映画でなくドイツ映画ってところが、皮肉にも説得力を持ってしまう・・・。
しかしまぁ、ドイツの高校生ってイメージが湧かなかったけれど、アメリカと同じで結構乱れてますねぇ。
民主主義の長所を学ぶ為に「独裁制」と「無政府主義」の二つの実習が始まる。
「無政府主義」を教えたかった教師は生徒の無関心ぶりに、1週間の「独裁制」体験授業を始める。
・指導者を決め(教師のベンガー)「様」を付けて呼ぶ。
・発言する時は指導者の許可を取リ、立って発言する。
・グループ名を「ウェイヴ」とする。
・全員が白いシャツにジーンズを着る。
・ロゴを作る。
・団結をあらわすポーズを決める。
たまたまこのクラスを選択したというだけの集団が、たったこれだけのルールに従ってゆく中で
結束力・集団への帰属意識を強めていく。
集団に自分の居場所を見つけのめり込む者、
この集団に批判的な者を排斥することで繋がりあう者など、
集団の一体感で生まれる高揚感に過激な行動へと暴走していく。
集団の狂気は身近な存在なのだということを、今さらながらに痛感させられます。
日本だと「場の空気」でしょうか。責任の所在が曖昧なまま集団の総意ではない方向に流れ、
何故そのようなことになったのかわからないな~んてことが間々起こります。
同窓、同郷、同じ会社、同じコミュニティー、同じ趣味で繋がるグループなど、
誰しも何らかの集団に所属するわけですが、些細なことがきっかけでおかしなことになる可能性はゼロではないということを心に留め置きましょう。
こわ~いなぁ。
先日「勝海舟」の人物像を黒鉄ヒロシさんが中学生に語るテレビ番組を見ました。
勝海舟は「自己実現に向けたマズローの欲求5段階説」の3番目「社会的欲求(帰属への欲求とか所属と愛の欲求とも言う)」の段階でドロップしたことで、幕臣でありながら徳川幕府存続という狭い視野でなく、世界の中の日本という大きな視野に立って行動することができた人だと語っておられました。
小沢派だ反小沢派だの、民主党だの自民党だのに囚われない、視座の高い人物の登場を切望します。
集団に囚われすぎることなく、しがみつくことなく、自分というものをしっかり持ちたいもんです。
次はスタンフォードの監獄実験を基にした映画「es(エス)原題はDas Experiment」を見てみようと
思っています。閉鎖的な環境下における、権威者の指示に従う人間の心理状況を実験したもの(ミルグラム実験)だそうです。
これまた人間の心理をえぐり出すストーリーですね。
そして、これまたアメリカの実験を基にしたドイツ映画って・・・?
ちょっと怖い~。
はっと気づけば・・・・今週映画を見ていません。
やっと昨日から面白そうな映画が続々公開なので、今週は行くぞ~!
人は自分以外に目撃者(傍観者)がいる時には行動を起こさないという心理です。
誰かが荷物を沢山持って落としたとき、自分一人が目撃者の場合82%の人が助けるのに、
2人、3人と目撃者が増えると、助ける人が急激に減り、6人になると誰も助けないという結果でした。
それを見て、学生時代に心理実験に参加したことを思い出しました。
衝立の向こうにいる人とゲームをして、勝ったら相手に電気ショックを与えるというものでした。
最初は遠慮しつつ一番小さなショックを与えるが、相手が自分に大きなショックをもたらした時、
ショックの度合いがどうなるか?といったものだったと思います。
なんともねぇ~、人間性を試されている感じです。
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ウェイヴ THE WAVE
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< ストーリー >
高校教師ベンガーは「独裁制」について学ぶ特別授業を受け持つ。水球部のコーチでもあるベンガーは
独裁制を体験させようとある提案をする。授業中に自分を指導者として独裁制を行うというもの。
大して乗り気でなかった生徒たちだったが、ルールに従ううち、その一体感に興奮し、のめりこんでいく。
グループを「ウェイヴ」と名乗り、ロゴを作り、ポーズを決め、従わないものたちを排除をするようになり
みんなの行動が過激になってゆき…思わぬ事件へと突き進む。
60年代、実際にアメリカ・カリフォルニア州パロアルトで起こった出来事を基に作られたドイツ映画です。
ドイツ→独裁者とくれば、当然ヒットラーを連想しますわねぇ。
ナチスについての歴史の授業で、「何故ドイツ人はナチスを止められなかったのか」
「自分だったらこのような行為には絶対反対する」と言う生徒たちに、集団が生み出す力を探るべく一日だけ
独自のルールに従って行動するという実験を行ったものだったらしい。
この映画のタイトル「ウェーブ」の名の下、活動は瞬く間に学校中に広がり、暴力沙汰にまで至ってしまった。
ドイツ戦後教育では反省に立った指導がかなりなされているようで、「独裁」についての授業と聞いて
「また?」「ドイツではもう独裁はありえない」と文句たらたらの生徒たち。
ドイツでなくても、どこでも、青い空に輝く太陽のカリフォルニアでも簡単に起こりうることなのに
敢えて、アメリカ映画でなくドイツ映画ってところが、皮肉にも説得力を持ってしまう・・・。
しかしまぁ、ドイツの高校生ってイメージが湧かなかったけれど、アメリカと同じで結構乱れてますねぇ。
民主主義の長所を学ぶ為に「独裁制」と「無政府主義」の二つの実習が始まる。
「無政府主義」を教えたかった教師は生徒の無関心ぶりに、1週間の「独裁制」体験授業を始める。
・指導者を決め(教師のベンガー)「様」を付けて呼ぶ。
・発言する時は指導者の許可を取リ、立って発言する。
・グループ名を「ウェイヴ」とする。
・全員が白いシャツにジーンズを着る。
・ロゴを作る。
・団結をあらわすポーズを決める。
たまたまこのクラスを選択したというだけの集団が、たったこれだけのルールに従ってゆく中で
結束力・集団への帰属意識を強めていく。
集団に自分の居場所を見つけのめり込む者、
この集団に批判的な者を排斥することで繋がりあう者など、
集団の一体感で生まれる高揚感に過激な行動へと暴走していく。
集団の狂気は身近な存在なのだということを、今さらながらに痛感させられます。
日本だと「場の空気」でしょうか。責任の所在が曖昧なまま集団の総意ではない方向に流れ、
何故そのようなことになったのかわからないな~んてことが間々起こります。
同窓、同郷、同じ会社、同じコミュニティー、同じ趣味で繋がるグループなど、
誰しも何らかの集団に所属するわけですが、些細なことがきっかけでおかしなことになる可能性はゼロではないということを心に留め置きましょう。
こわ~いなぁ。
先日「勝海舟」の人物像を黒鉄ヒロシさんが中学生に語るテレビ番組を見ました。
勝海舟は「自己実現に向けたマズローの欲求5段階説」の3番目「社会的欲求(帰属への欲求とか所属と愛の欲求とも言う)」の段階でドロップしたことで、幕臣でありながら徳川幕府存続という狭い視野でなく、世界の中の日本という大きな視野に立って行動することができた人だと語っておられました。
小沢派だ反小沢派だの、民主党だの自民党だのに囚われない、視座の高い人物の登場を切望します。
集団に囚われすぎることなく、しがみつくことなく、自分というものをしっかり持ちたいもんです。
次はスタンフォードの監獄実験を基にした映画「es(エス)原題はDas Experiment」を見てみようと
思っています。閉鎖的な環境下における、権威者の指示に従う人間の心理状況を実験したもの(ミルグラム実験)だそうです。
これまた人間の心理をえぐり出すストーリーですね。
そして、これまたアメリカの実験を基にしたドイツ映画って・・・?
ちょっと怖い~。
はっと気づけば・・・・今週映画を見ていません。
やっと昨日から面白そうな映画が続々公開なので、今週は行くぞ~!