元ベース弾きの田舎暮らしは

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旧正月&「老々介護」

2017年01月29日 | 日常
昨日は旧暦の元日。
冷蔵庫に残っていた餅で雑煮。
職場の人たちの口にも旧暦の話題はなし。時代の変化でしょう。

施設に入所中の93歳の母親は、昨日の見舞い時に「今日は元日」との認識あり。
施設も、全員に「餅」らしきものを振舞った様子。
旧い世代には「当然」の季節のイベント。

胃瘻中ながら、口からも食べるようになった母親。
柔らかいイモや豆腐などが、メニューに登場。
4年も食べていないのに、「美味しい」「美味しくない」と味の判断。
人間の本能は衰えないものと驚きです。
設備が整い、新しい10畳以上の個室に入った母親は、まだまだ意気軒高。

国の高齢の判断基準が、変わろうとしています。
68歳の私は、高齢者ではなくなり、「到達したゴール」がまた少し遠ざかります。

職場の窓口に来る、定年退職組の60歳くらいの人の意識もばらばら。
「もう歳だから」と就職意欲の少ない人。
逆に、「65歳以上まで働きたい」と意欲もあり、すこぶる元気な人まで様々。
しかし 求人は、調理補助や介助,品出しや清掃の仕事くらいしかない田舎町です。

高齢の人たちのもう一つの障害が「老々介護」。
実父母や義父母の世話が必須の人がなんと多いことでしょう。
要介護1~2の人は、施設の入所が厳しくなっています。

そのため自宅介護者を抱える人たちは、フルタイムの仕事は無理。
介護や病院・買い物の送迎にも時間を取られるとか。
仕方なく時間と折り合いをつけパート勤務に。
それもできず離職して、親の年金のみの収入しかない壮年・高齢者も増加。
夫婦で分担して、それぞれの親を看たり、夫婦別居の人も。

施設に入所の人たちは、経済的な障壁も。
収入に応じた自己負担額のランクがあるとは言え、深刻な状態。
「世帯分離」の知識があり、手続きをしている人たちは、およそ半分?
入所費用の軽減ができるのですが・・・。

     

電車やバスなど公共交通機関の少ない田舎故の問題も。
最近 高齢者の運転事故のニュースがクローズアップ。
しかし運転免許返納は田舎では死活問題です。
買い物や病院通いができなくなるため、仕方なく運転している人たち多数。
食料の移動販売や市営バスの運行では、カバーできない地区が多いのです。

施設に母親が入所でき、共働きの出来る私たち夫婦はまだ恵まれている方かも。
しかし近い将来、私たちも直面する課題でもあります。
四人の娘たちが全員東京住まい。
子供たちに迷惑をかけないようにしなくてはなりませんが、果たしてそれが可能かどうか。

画像 市内の温泉の雪の露天風呂
    市役所

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2 コメント

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高齢者問題は・・・ (Ich)
2017-01-31 12:51:43
本当に厳しい問題ですね。考えさせられること多々です。
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状況は悪化しています (元ベース弾き)
2017-02-04 07:23:29
Ichさん

コメントありがとうございます。
職場の窓口で相談者の深刻な状況を聞きます。
行政や医療・施設を紹介することぐらいしかできません。

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