元ベース弾きの田舎暮らしは

60歳で田舎にUターン、素人の「米と野菜」作り
音楽が縦軸の人生
就職相談・紹介が「天職」

7月の「岡山物語」 第一章 コンサート編

2008年07月08日 | ふるさとの母親

ここ一週間の移動は・・・。
東京→広島→大阪→岡山→新見→岡山(現在)→東京。

日曜日 母親と岡山で合流。
四女のジュニアオケの合同演奏会を一緒に聴くためです。

岡山シンフォニーホール一階で母親を待ちます。
妹が母親を会場まで連れてきてくれました。妹はとんぼ返り。

白くなった髪と足をかばう杖をもった母親登場。
痛い足のため歩く歩幅は通常人の半分くらい。

85歳にして、生まれて初めてのクラシック演奏会。
音楽と縁のない生活の母親が四女のチェロを聴くため(みるため?)です。
カリフォルニアのユースのレベルの高い演奏と歓迎のジュニアの演奏です。

退屈する母親を想像していましたが、とんでもない誤解でした。
食い入るようにステージを見ています。
好奇心旺盛な「大正女」です。
拍手し続ける母親は、音楽の「感動」に目覚めたようです。
聴衆の中ではたぶん最高齢だったでしょう。
アンコール曲の演奏中、ステージに近づきたい母親を止めるのに必死の私です。

帰途、母親の感想。
「四女の雄姿も素晴らしい。アメリカの若い人たちもすごい。涙が出た。」
「オーケストラとはすごい」ピアノのソリストに「譜面なしでよく演奏できる」
「次は何時、また来たい。」「この感動をだれに話をしたらいいの?」と興奮気味。

     

開演前にロビーで隣の人に話しかけていました。
なんとその人が、偶然にもジュニアオケの指揮者夫人。
会話の途中、保科洋先生が話題に。結婚式にも出てもらったと指揮者夫人。
田舎のばあさんが、保科先生を話題にしたものだから、驚いたらしい。

演奏会終了後、弟が新見まで私と母親を連れて帰ってくれました。
次の日の設計士さんとの打ち合わせのためです。

暑い夏の一日の、家族の感動の共有は最高でした。

画像  四女のチェロ
     岡山シンフォニーホール

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5 コメント

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音楽の感動 (ヒロノミンV)
2008-07-08 20:43:15
 このコンサート、ローカルニュースでもやっていました。お母様はクラシック生演奏は初めてだったのですね。音楽に対する感性は元々鋭くていらして、それが子孫に受け継がれておられるのかも知れませんね。
 音楽の感動は年齢や趣味趣向を超えるんですね。最近、頭でっかちになりがだった自分には新鮮なエピソードです。

 来週は岡大のシベリウスです。元ベース弾きさんは、東京に帰られるんでしょうか。
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感動♪ (grazia)
2008-07-09 09:49:27
なんとすばらしいお母様でしょう!
読んでいるだけの私まで感激で涙が出ました。
音楽によって結ばれたご縁ですね。

それにしても、ここ数ヶ月の元ベース弾きさんのご多忙ぶりはすごいです。
お身体、大丈夫ですか?
気持ちは若くても、無理は絶対になさらないでくださいね。
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母親と音楽は (元ベース弾き)
2008-07-09 19:15:20
ヒロノミンVさん

今日東京に帰ってきました。残念ながら母校の演奏会には行けません。代わりにかみさんと四女が聴きに行きます。母親は昔、音楽に関心はありませんでした。生活と弟妹の育児に追われ余裕がなかったのでしょう。音楽の感性などありませんが、孫の演奏会にはどうしても行きたいと言いました。そして演奏を聴いて、涙を流したのです。私も意外な母親の一面を初めて見ました。

graziaさん

初めて聴くクラシックの音楽に反応した母親には驚きました。知識でなく、素直に音楽に感動したようです。すでに次回を楽しみにしています。音楽の内容もさることながら、若い人たちが懸命に演奏する姿に打たれたようです。私は退職前で、仕事もほとんで引き継ぎ、余裕ができました。ごあいさつのため全国を回りますが、ハードではありません。田舎暮らしを始められる幸せを考えるとわくわくしています。
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Unknown (Ree)
2008-07-10 08:49:59
お母様、喜んでくれて良かったですね。(⌒▽⌒)
うちの母もギリギリ大正生まれ。数年前に『ブラスト!』に誘った時も「私、楽器の事なんて何もわからないわよ…。」と少し不安そうだったんですが、いざ始まってみれば、体を乗り出して満面の笑顔。
普段おとなしい音楽好きの父なんて「素晴らしいね! 本当に素晴らしいね!」と娘の私でも初めて見るほどの興奮ぶり。
音楽っていいですよね。知識なんてなくても体が勝手に反応する。

かわいい孫の晴れ姿も見られたし、ベース弾きさんのお母様にとっては最高のプレゼントでしたね。
また行けるといいですね。(*⌒ー⌒*)
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思いがけない母の姿 (元ベース弾き)
2008-07-10 20:18:00
Reeさん

音楽は知識ではないのですね。息子の知らない母親の姿を見て驚きました。ブラーストは、トランペット吹きの卵の三女が、大ファンでいつも感動して報告します。先日、かみさんと四女がReeさんの好きなスカパラのCDを借りてきて、すっかりはまっています。何のきっかけか知りませんが、楽しいと言います。コピーを数枚作っていました。
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