元ベース弾きの田舎暮らしは

60歳で田舎にUターン、素人の「米と野菜」作り
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一つのビールケースに何人乗れますか?(研修)

2008年03月01日 | 自己啓発


クイズではなく、十数年前の研修のカリキュラムのひとつです。

昔 さまざまなテーマで研修してもらった講師の先生に久しぶりに会います。
この「ビールケース乗り」の研修の講師です。
予算統制のための企画をしていた時代の研修です。

受講生の賛否が分かれた研修です。
理解ある上司と実施しましたが、主催者である私が衝撃を受けたものです。

営業マンにモチベーションを持ってもらうためのものでした。
またいらぬお世話ですが、充実した人生を送ってもらいたいとも考えました。

チーム分けされた人数全員が乗れと言われた時、最初こんな人数が乗れるわけ
はないと思ったのです。
講師は乗れるとも、乗れないとも言いません。
24本入りのビールケースですから、足場は狭く不安定です。

結論です。
何人かは言えませんが、想像を超した人数が乗れるのです。
やれると思ったチームは、工夫しながらやります。
仲間を信頼しないとできない乗り方とリーダーが必要です。
できないと思ったチームは、できるまでに数倍の時間がかかります。

乗れた時の達成感と感動は忘れません。

   

もう一つの印象的なカリキュラムがありました。

じゅうたんが敷いてある部屋を薄暗くして、全員が横たわります。
音量を絞って、軽く音楽を流します。

講師の声が響きます。
「あと半年の命と考えてください。
今何をしたいですか。どこに行きたいですか。誰に会いたいですか。
あと一ヶ月です。あと一週間です。あと一日です。」

「もう寿命が尽きます。
誰に何を言いたいですか。今から音楽のボリュームを上げますから、誰にも聞えません、
はい!言ってください。」

ほとんどの人が「ありがとう」と言います。感謝して「死ぬ」のです。

そして「生きかえる」のです。
今までできなかった行動と考え方を、今日からして欲しいとのカリキュラムです。

戦略的思考を養う研修は数多く受けました。
しかし この研修ほど、魂を揺さぶられたものはほかにはありません。
だから時間がたってもこの講師と会いたいと思うのです。

自分に甘い性格は、変わっていません。
企業人として、足らない部分も多いのです。

でも多くの仲間と知り合えて、第2の人生を送れる幸せは感じます。
先生に会えたら話したいことが一杯です。楽しいお酒が飲めそうです。

画像  積み上げられたビールケース(この一つに乗るのです)
     http://www.isdesign.co.jp/myhome/archives/2007/07/post_440.html
     実家の奥の間(この部屋から見た景色の中で、最期を迎える予定です)

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「あと半年の命と考えてください。 (kako)
2008-03-01 12:57:18
「あと半年の命と考えてください。・・・・・
もう寿命が尽きます。」
”サラリーマンて営業マン”てそんな勉強をさせてもらうのですか男性って凄いんですね。
人生最後の言葉ってどんなに考えても『ありがとう』でしょう
此の世に産み出してもらっただけでも感謝しかないですよね
返信する
初めまして (音猫)
2008-03-02 00:32:56
ぐっとくる内容でした。。。
とくに「生き返り」の研修。
大事なものはほんとは分かってるはずなのに、ふだんすっかり忘れてるものですね。
モノやカネよりココロが大事とか、ちょっとした機会に思い出すのに、ふだんはいっつも忘れてる。
だから、日本はすでにこんなに豊かな国なのに、みんなで「もっと」をほしがって、逆に豊かさから遠ざかってるような気がします。

突然話が変わります。
本日、私のブログに訪れてコメントくださり、ありがとうございました。
実は、今日、埼玉県の起業セミナーのなかで、ブログを作成したんです。つまり今日が誕生日。
セミナーの限定された時間で書いたので、これから書き直しをしますが、ちゃんと更新していく予定ですので、ぜひまたいらっしゃってください。
元ベース弾きさんが3人目のコメントでしたが、1、2人目のは、そのセミナー中にコメントし合ったもの。
実質的には、元ベース弾きさんが、私にとって初めてのコメントをくださったことになります。
で、私も逆に拝読いたしましたが、共通点も多いし、思考様式も似ている部分を感じますので(大先輩に向かっておこがましいのですね)また訪れさせていただきます。
お礼をお伝えしたくて。「ありがとう」
返信する
人生を考えるきっかけ (元ベース弾き)
2008-03-02 06:25:43
kakoさん

会社には感謝しています。
このような研修を企画し、開催することができたからです。何より講師に感謝です。これ以前に、心理学を学びましたが、その感動を、実際に多くの人に伝えるすべを知らなかったのです。同じ企業に属しながら、価値観が異なる人たちを、どうベクトル合わせをするか、また自分を見つめることができたことは幸せです。

音猫さん

コメントありがとうございます。
訪問いただき、こちらこそお礼申し上げます。

この研修が、私に多くのものを与えてくれました。衝撃でもありました。
まず家族との関係が変わりました。何のために自分が生かされているのかも考えました。今までより少し先のことも考えます。
定年退職後、第2の人生を考え、そのため発信するブログに想いをこめています。まだ見ぬブログ上の友達とマス・コラボレーションを夢見ています。

返信する
ありがとう (ちょい)
2008-03-02 23:48:18
いつも感じていて、そして心のどこかに思っているんだろうけど、いざ人生最後の言葉って何?と聞かれてもすかさず『ありがとう』って言える人はそうはいないでしょうね。
この講師の方は、受講生を上手く盛り上げて気づかせてくれるんでしょうね。
ちょっとグッときました。
返信する
研修内容も人柄も (元ベース弾き)
2008-03-03 06:01:27
ちょいさん

人生最後の言葉が何かを考えたとき、感謝の気持しかないとほとんどの人が考えました。
一連のカリキュラムの流れがそうさせたのでしょう。
それに加え、講師の人柄が、受講者を素直にさせたこともあります。中にはこの研修自体に懐疑的な人もいました。でも大半が自分の人生がどうあるかを考えたことが、この研修の素晴らしい成果です。
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スゴイ (osダンボ)
2008-03-03 20:50:52
 私も数々の研修を受けましたが、こんな参加型のドラマチックな研修は余り記憶にありません。若い時、夏休みに東京で泊りがけのAV教育研修会に自費で参加し、数多くの収穫がありましたが、受身なものでした。
 元ベース弾きさんは、宝石のような体験を数多くされ、それを磨いてこられてスゴイと感じます。
返信する
幸せな人生 (元ベース弾き)
2008-03-03 21:57:41
osダンボさん

私も数多くの研修を受けました。
でもこんな研修は珍しいのです。会社が自由にさせてくれた時代の企画です。
この研修は、評価が分かれました。
反発もありました。でも今思うと、素晴らしい体感をしたのです。参加しないと解らないことが多いと感じました。今晩この講師と飲みました。時空を超えて、十年タイムスリップしたのです。おいしいお酒と時間を共有しました。
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高校生の進路決めのときに、 (浜松自宅カフェ)
2008-03-03 22:35:10
死ぬ間際のことを最初に考えたのは高校3年の志望校を決める時でした。
「僕は何のため、この先生きるのだろう?」
その時考えたのは、
「死ぬ間際に『ああ、いい人生だった!』と思いたい」
と考え、
「そのためにも自分が生きた証を残そう」と考え、
建築の道を志しました。(単純ですね)
その考え自体は今でも変わりませんが、「ありがとう」と
言える生き方はしたいと思いました。
返信する
初コメさせていただきます。 (華子)
2008-03-03 23:39:03
ご訪問&コメントありがとうございます。
とっても整理されてらっしゃる元ベース弾きさんのブログ楽しく読ませていただきました。
なんだか大人な雰囲気で良いブログですね~
文章にも引き込まれました。

感謝して死ぬ。そうですねその為に、今を大事に生きていきたいです。
またお邪魔します。よろしく~~☆
返信する
さまざまな人生 (元ベース弾き)
2008-03-04 05:57:30
浜松自宅カフェさん

高校時代に「死ぬ」ことを考えたとのことですが、かなり早熟な子供ですね。普通は明るい未来と可能性を信じる年頃です。すごいのは明確な目的を持ったことです。形の残る「建築家」を志すなんて・・・・。
毎日後悔し、一喜一憂する私です。でも何もしないで悔やむことだけは避けたいと思っています。

華子さん

コメントありがとうございます。
華子さんの精神世界のレベルアップへの向上心は素晴らしいと感じました。好奇心と行動力が次につながるのだと思っています。
私が、ブログを始めたのも、定年退職後の第2の人生を、充実させたかったからです。多くの仲間の存在とコメントは大きな励ましです。

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