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「やっぱり涙!実家解体」新築物語⑦

2012年04月10日 | 住まい、場所
建て替えのための旧実家解体。

2日間にわたる瓦の撤去。
すべて手下ろし。分別のために一挙の解体ができないのです。
端の鬼がわらなどの珍しいもの、家紋を焼きこんだ特注瓦は残すことに。
屋根から下ろし別な場所に保管。魔よけの飾りに考えています。

天井裏の高いところから、珍しいものが出てきました。
大工の棟梁が書き遺したらしい家の平面図。煤けた大きな板です。
昔の棟梁は頭が良かった証拠。
差金と板書きの図面だけで家を建てたのだから。

板に明治28年と記してありました。
当時の主は、私の祖父の父親。その名前も。
柱に縛り付けた俵も6個。中はおびただしいお札(ふだ)の束です。
信心深い先祖が、家内安全を祈願したもののよう。

解体3日めから、重機が入り一気に引き倒したらしい。
私が帰宅した夕方には、哀れな形で家の残骸が雨に打たれていました。
母親は、布団の中で落ち込んでいました。
私も少なからずショック状態。思わず涙が・・・。

覚悟していたとは言え、眼の前から永年住んだ家がなくなったわけだから。
母親は思い出そのものがなくなったと感じたようです。
祖父や父親と一緒に住んだ時間が長い母親には「残酷な」解体。

1週間で建物をすべて撤去し、整地した我が家の跡地は自分の家ではない感じです。
次は地鎮祭、棟上げと忙しくなります。



画像 解体中 瓦を先に下ろします
    解体中の昔のタイルの流し台

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