さわ大今週の講義は肥後狂句のエキスパート富永兆吉先生による
「肥後狂句で遊ぼう」。
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狂句は俳句や川柳と同じく「五・七・五」で纏める文芸で俳句は季語を
必ず入れて詠むが、狂句はすべて自由に詠む。ただ狂句にもルールが
あって、選者が出す題の下に句を作らねばならない。
これを笠付け、又は冠付けと云って必ず笠を頭にもってきてそれに
七・五と付け句をする。
選者が出す笠(題)は五文字と限らず長くても短くても良いが付け句は
七・五の決まりを守り一字でも字余りや字足らずになったら失格となる。
字数の数え方も拗音は1文字として、促音は小さい「つ」も1文字と数える。
※拗音:文字の後に小さな「や、ゆ、よ」が付いた文字。
きゃ、きゅ、きょ このきゃを1文字とする
※促音:つまる音 小さい「つ」が付く文字でその「つ」も
1文字とする。
「おおはしゃぎ」・・・5文字 「ばってん」・・・・4文字 となる。
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このルールを守って先生の出される笠に熊本弁で付け句をするのだが
日頃喋っている言葉なのに改まって考えるとなかなか出てこない。
それでも最後に生徒が作った作品を先生が読んで披露されたのを
聞いて皆上手に読んでいたのに感心した。
笠が「押し詰まり」と「損ばかり」と出されて
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「押し詰まり 気ばかりせいて なもでけん」
「押し詰まり 尻たたかれて がまださす」
「損ばかり 人んよかつも 程んある」 私の愚作三首
熊本弁でひとこと
熊本弁が主役だけん、とおし笑い声のきこゆる
時間だったたい!