天草を回っていてちょっと気になったことがあった。
崎津天主堂の帰りぐらいから気が付いたのだが、民家の玄関に
まだお正月のしめ縄飾りがそのままにしてあるのが目についた。
最初に見たときは「のんびりしているなぁ!やがて次のお正月が来るのに・・・」と
思ったけど、その後何軒も各家の軒下にしめ縄飾りがあるのを見て
段々不思議に思えてきた。
そして下田へ着きホテルの玄関にも大きなしめ縄があったので
何かいわれがあるのだろうと、ホテルのフロントで尋ねたら
昔この地方でキリシタン弾圧が厳しい頃、隠れてキリスト教を信仰していた
人たちが表面上は自分達はキリスト教徒ではないと示すために
一年中飾っていたのが始まりで、今でもこの習慣が残っているとの
お話だった。
隠れキリシタンで有名なこの土地らしい風習だなと思った。
~妙見浦~
高浜から妙見浦へ。
妙見浦は、国指定の名勝天然記念物で奇岩、岩礁と、三層に見える
真っ青な海の色が見事な景観を誇っている。
又、スキューバダイビングのポイントとしても有名だ。
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↑海の色が違っているのがハッキリと判る。
~富岡城址~
昨年復元作業が終了し石垣や櫓が復元された富丘城址へ。
新しいせいか周りの景色と少し違和感があったが自然と馴染んでいくのだろう。
映画のセットを思わせた・・・
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~五和町~
食べる楽しみのもうひとつは五和町の「ウニ丼」。
「丸健水産」へ着きお目当ての「ぶっかけウニ丼」と「船長のおまかせ定食」を
注文。近海で獲れた生ウニのプリプリした食感と甘さが何とも云えない。幸せ~!
「船長のおまかせ定食」の鰯の甘辛煮も家庭では出せない味付けだった。
イルカウォッチングの船もここから出る。
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~藍のあまくさ村~
最後の立ち寄り先は「藍のあまくさ村」。
高さ15メートルの日本一大きな「天草四郎像」が目印の観光土産の店。
ここが今回の旅行の最後の休憩場所になった。
何時も天草にドライブした時通ったり寄ったりするのでさして珍しくも
ないのだがお店の前の花壇に「五色唐辛子」がきれいに咲いていたのが
印象的だった。
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熊本弁でひとこと
きれいか、景色ばみて、美味かもんば食べて、横に乗っとるだけ
ほんなこて、運転手さん、すんまっせん!
*他の写真をマイ・フォトアルバムにアップしています。
~高浜 白鶴が浜海水浴場~
翌日ホテルを出てまず白鶴が浜海水浴場へ・・
東シナ海の外海に面しているのですこし波は荒いけど透明度抜群の
きれいな海で、「日本の海水浴場88選」に県内で唯一指定を受けている
海水浴場だ。ここも又25年ぶりの景色になる。
流石に天草陶石のお膝元だけあって海岸の階段が陶石で出来ていた。
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~高浜焼き窯元~
楽しみにしていた高浜焼きの「寿芳窯」へ・・
ここは天草陶石を代表する窯元。白く、薄く、透きとおるような品質が特徴で
展示室には沢山の高浜焼きを見せていただいた。
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又、工場の中も見学できていろんな過程を見ることができた。
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↑釜の前は来年の干支、亥(猪)がスタンバイ中だった。
そして予定外の見学ができたのが「寿芳窯」に隣接の「上田屋敷」。
窯元の上田家は代々庄屋でもあってその広大な屋敷が150年経った
今も保存され観光客にも見学できるように解放されている。
2年前までは現在の当主で社長でもある上田氏が実際に生活されて
居たが老朽化が進みそれも難しくなって今は見学のみとなっていた。
←石組みで作られた池
→ 古い趣のある長塀
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つづく
~下田温泉~ 大江天主堂を見学してから今回のメーン「ジャルディンマール望洋閣」へ。
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随分様変わりして昔は部屋から続いて海だったのに今は道路になっていた。
でも6階の部屋からの東シナ海を望む眺望は昔どおり素晴らしかった。
伊勢海老料理も予想以上の豪華さで、写真には写せなかった料理が
まだ何品もあって ホテルのアンケートに「料理が多すぎました」と
書いたほどだった。
伊勢海老は調理方法も注文できたので一人は刺身
一人はボイルにして貰い二通りの味が楽しめた。
天草全体で盛り上げている期間限定の「伊勢海老フェアー」だから
各ホテル、旅館が料理を競って出すので低価格でも豪華な献立になるのだろう!
つづく
今、シーズンの【旬な『伊勢海老』を味わうプラン】開催中の天草下田温泉へ・・
今回は一泊するので時間もたっぷりあるということで天草上島、下島を
周る事にした。往復走行距離390キロの行程でドライバーに感謝!
先ずは天草五橋を渡って松島へ。
~松島~
五橋の最後の5号橋を渡ったところが松島。
青い海に点々と小島が浮かび絵のような景観が広がる。
展望所から4号橋を望む
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~牛深~
松島から姫戸経由で牛深へ。お昼を食べた「うしぶか海彩館」は
特産品の販売や魚のレストラン、資料館などがある施設。
ハイヤ大橋と共に牛深の名所となっている。
←海鮮丼とキビナゴの吸い物
器や盛り付けは素朴だけど
流石に魚の新鮮さは抜群だ。
←回遊している魚を選び注文すると 茂串から崎津へ。以前行ってもう一度訪れたいと思っていた場所。 ・・・・・・・・・・・・・・・ ~大江~ 崎津から10分ぐらいで大江へ。
料理して貰い食べる事ができる。
↑ハイヤ大橋
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~茂串海水浴場~
海彩館から車で10分位のところに茂串海水浴場がある。
天然の白砂と屈指の透明度を誇り砂浜は海亀の産卵場所と
しても有名。
又大河ドラマ「武蔵」での巌流島の決闘シーンもここで
撮影された。
撮影の時武蔵を乗せた船
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~崎津~
静かな崎津の漁村に立つ「崎津天主堂」。
尖塔の上に十字架を掲げた重厚なゴシック様式で、その堂内は畳敷に
なっている。別名「海の天主堂」とも云われている。
小高い丘に建つ白亜の教会「大江天主堂」がある。
明治40年、与謝野鉄幹・北原白秋・吉井勇・木下杢太郎・平野万里ら
5人の文学者が、この大江天主堂のガルニエ神父を訪ねてきた。
この紀行文は「五足の靴」としてまとめられている。
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つづく