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このバラの香りはおしべから出ているという話を聞きました。
バラのおしべが香るという話は、ムスクローズを調べているうちに何度か読んだことがあります。
たしかにノイバラの香りで確認できましたが、こんな園芸種のバラにもそんなことがあるのでしょうか、考えたことが無かったのでうれしくてわくわくしながら観察してみました。
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開きかけた花
セントアンズは見た感じチャイナ系の印象ですね。
花びらの裏側のピンクが濃くて、白い筋がはいっています。
これはブルボンローズの系統の元になったバラの片親、四季咲き性のチャイナの血筋でしょうか、それともその後交配されたバラのもの?
おしべが香ることについてトーマスさんはROSE BOOKの中で、モスカータの遺伝によるものだと書いています。
モスカータがどこでかかわっていたのか、オータムダマスクの中に入ってたモスカータのことでしょうか。
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つぼみ
ガク片の形と色からはノイバラ系を連想しますね。
花柄には腺毛があって触ると緑の香りがします。
見るたびに思うのですが、このバラってオールドローズなのに葉も茎もしっかりとしていて、まるでモダンローズのようですね。
どのあたりが西洋のバラの遺伝なのかなぁ、、。
では観察してみます。
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まず、花をおしべと花びらの部分に分けてみました。
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おしべです。
ワイングラスに入れたので香りが確認しやすいです。
・・・・・・・・・あれ??
予想外でした。
ノイバラのようなむんむんする香りも、花粉の香りもしません。
バラを連想する香りは全然しませんね。
どちらかというとクローブのようなスパイシーな香りです。
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花びらはどうでしょう。
・・・・・・あ、これならバラの香りです。
ティー系ですね。
おなじみのお花屋さんのバラの香り、しずかでひっそりした感じの香りです。
う~ん、どういうこと??
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改めて花全体の香りを確認。
ふむふむ、顔に近づける時につい触ってしまう茎の香り、おしべのスパイシーな香りに、花びらのティー系の香りなどが入り混じっています。
春に咲いた時には、離れていても呼び止められてしまうようなダマスクの香りがあったのですが、今日は感じません。
バラの香りは時と場合で変化するので、今日の気分は片親のチャイナだったりして・・。
しかし、バラの香りにはおしべも関係しているなんて意外でした。
それもノイバラの香りだけでなくて、クローブの香りがするなんて!
今までスパイシーと思っていたバラの香りって、もしかしたらおしべから出ていたのでしょうか。
来年はその点も確認してみたいと思います。またひとつ観察する項目が増えたので楽しいです。