日曜日、お天気も良かったので那賀川に行ってきました。
ナカガワノギクが見頃だと新聞にも載っていたので、たくさんの人が見に来ているのではと予想して行ったのですが、私ひとり、貸切状態でした。
こんなに素敵なかわいい菊があるのに、、もっと知って欲しいものです。
ナカガワノギクというのは、那賀川の中流域、このんな川原の岩に咲いている菊です。
今は水が少ない時期なのでしょうか、穏やかな秋の日差しに静かに川の流れ、いいですね。
大水が出たときはここは水の底になります。
ナカガワノギクと蝶
写真を写していると、ツマグロヒョウモンの♂でしょうか、飛んできました。
岩の上に咲くなんてすごい花だなぁと思うのですが、こんな環境で頑張って咲いているのはナカガワノギクだけではありません。
ナガバシャジン
かわいい小型のツリガネニンジンも咲いていました。
これも葉が細長いので「渓流沿い植物」ですね。
そのまま盆栽になりそうな寄席植え
岩に張り付いています。
テリハノイバラもあります。
テリハノイバラの実
岩ばかりの中に赤い実があるとうれしいです。
岩のすき間に根を下ろしてするすると伸びています。
今年は台風が来なかったので、流されずにすんだのでしょうか、苔に生えたようなちいさな株がたくさんありました。
苔とちいさなナカガワノギク
かわいいでしょう、
この菊はすごく小さく育って、そのわりには花が大きいので盆栽に向きますね。
川にせり出した岩場
この岩も増水したときには水の中ですが、今は静かですね。
今年は苔が多かったです、他にもいろいろな植物に覆われています。
この構図で絵に描いたらどうかなと思いながら写してみました。
こんな岩の急な面にもしがみついています。
野生の植物はいろいろ変化が楽しいものですが、こんなのが咲いていました。
花びらが細くてひらひらしているナカガワノギク
岩場から山際のほうに目を移すと
リンドウが咲いていました。
アキグミかな?
あちこちに生えています。
かわいい実がいっぱいついていておいしそうですが、味は・・ちょっと苦味がありますね。
ワジキギクは以前見つけたあたりを探してみましたが、すっかり様子が変わっていて今年は出会えませんでした。
どこかで咲いていてほしいものです。
崖の斜面のシマカンギクは以前と変わらずたくさん咲いていました。
シマカンギク
クリーム色のシマカンギク
この株も変わらず咲いていてくれてうれしかったです。
帰り道で立ち寄ったお店では、駐車場の植栽のナカガワノギクが見頃でした。
ナカガワノギクの植栽
野生の植物なのに、植え込みに使っても充分素敵ですね。
車で走っていても、道路わきの石垣や山際の斜面、白い花がすぐ目に飛び込んできます。
川に降りれば歩いても歩いても、いろんな表情のナカガワノギクが迎えてくれて、ノギクに包まれた一日でした。
家に帰ってもまだ夢をみているような気分でした。
そうそう、ナカガワノギクの咲いているあたりは、カヌーの好きな人には魅力的な場所らしいですね。カヌーがしたくて移住してきた人もいるそうです。
ちょうど川の中では競技の真っ最中でした。