野の花ガーデンblog

野バラが大好きのんのんです。植物と一緒の暮らしを楽しんでいます。

『植物学と植物画』

2017-01-13 15:13:09 | 資料をめぐって
この冬一番の寒波襲来だそうですね。
外は寒い風が吹き荒れているので、
久しぶりにこたつに本を広げています。


先日花ともさんが「植物学と植物画」という本を送ってくれたのです。

花の絵は好きだけど、「ボタニカルアートとは、、」なんて、
あまり考えたことありませんでしたが


テーマがボタニカルアートと植物学なので、
目からうろこというか、まさに今の私に必要な本でした。
楽しくてワクワクしています。

著者は大場秀章先生、バラのお話で有名な方なのに
ボタニカルアートの専門家だったとは知らなくて、、。


知らなかったバラの絵もいくつか紹介されていますが、


特に興味深かったのはセンペルウィレンス
フェルディナント・バウアー(ドイツ生まれイギリスで活躍した植物画家)についての章です。
(比較されているルドゥーテの絵と並べてみました、左)

この絵は史上もっともすぐれたボタニカルアートのひとつだそうで
ルドゥーテのほうは散々です。(とってもきれいなのにね)
「ルドゥーテのバラは、一般に目の位置がバラを少し上方から眺めるところにある」
「フェルディナントの目はバラと向かいあっている。目の位置がどこにあるかでこれだけの違いが生まれてくる」
ルドゥーテのは「本来の花のつき方」がはっきりしていないのだとか、
ルドゥーテは植物学者との意思の疎通が乏しかったのではないかとも書かれています。

手持ちの本をひっくり返してはふむふむ、、と納得したり感心したり
新たな視点で見直しています。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古い中国のバラについて

2016-01-29 16:04:39 | 資料をめぐって
たいへん詳しく研究されている方の本を
手にすることができました。


『中国古老月季』王国良 著

パラパラとページをめくっては

手持ちの資料をつき合わせたりして、

想像をふくらませては、うれしくながめていましたが、

中国語なので、さっぱりわかりません。


七姉妹や、ごやばらの資料、クリムゾンランブラー
知っているバラに似た写真もいろいろ出ています。
なにが書かれているのか気になって、気になって、、

せめて漢字の意味がわかったらもう少し
具体的なイメージがわくかな、、と

中国語の漢字についての本をいくつか買って
まずは基礎的なところから、、、。

なにもかも忘れてしまうこの頃だけど
好きなバラのことなら少しは頭に残ってくれるかな。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナスタラーナのこと-2

2015-02-01 18:20:57 | 資料をめぐって
ナスタラーナはPersian Musk Roseとも呼ばれて、
1879年にペルシャから導入されたようですね。

その時のバラの絵でしょうか、
Revue Horticole (1880) page 314Rosa moschata var. nastarana と表記されているページを見つけました。
標本の次にある絵です。白黒ですが、一重ですね。

ナスタラーナというバラは、一重に咲いたり半八重に咲いたりするのでしょうか。
もしかしたら名前は同じ、でも違うバラ、、なのかな。
とにかく、ロサ・モスカータの変種ということですよね。
そもそもモスカータってどんなバラ?
わからなくてそれっきりになっていたモスカータの謎がまたよみがえって、
頭の中でハテナがぐるぐる回っています。


標本を見ていて気付きました。
花数が少ないですね・・一輪ずつ、枝先でも数輪です。
モスカータは房咲きだと思っていたので意外でした。
以前U先生の温室で見せてもらったイランのモスカータを思い出します。
これも花数が少ない咲き方ですね。


純白の一重花です。


花はひとつずつ咲いています。


3輪咲いた後もありますが、房咲きのバラではなそうですね。

葉が厚くて乾燥に強そうですが、こんなに花数が少なかったら
香料にするほど収穫するのは大変ですね。

香りはどんなだったかなぁ、、確認したはずなのに思い出せません。
がっくり、、。

ムスクの香りのローズウォーターってどんなでしょうね。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナスタラーナのこと-1

2015-01-30 12:25:10 | 資料をめぐって
イランではロサ・モスカータからもローズウォーターを採るそうですね。
そのバラはとてもいい香りがして、街路樹にも植えられていると聞きました。
そしてそれは、Rosa moschata var. nastarana という名前らしい・・、
ビックリです!

それはもしかして、我が家にもあるナスタラーナのことでしょうか。

゜ナスタラーナ゜
香りはソフトなノイバラ系です。(ムスク香ということ?)



樹形はコンパクトですね。
これも地植えにすれば大きくなって香料が採れるほどたくさんの花が収穫できる?
ムスクの香料ってどんなのかなぁ、、



花数は多いです。
つぼみはほっそりしていてブルノニーなどにも似ています。

我が家のバラがRosa moschata var. nastaranaでいいのかどうか、調べていたら
エレンウィルモットのGenus Rosaの絵を見つけました。
良く似ています。これなら同じものかもしれない・・ドキドキします。
いつか私も描いて見たい、、できたら香料も採取してみたい。。
などとと夢が膨らみます。


でも、、イランで香料採取の現場を見てきたU先生によると、
そのモスカータは一重のバラらしい。。。???


続く
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロサ・ラクサのこと

2015-01-26 22:08:31 | 資料をめぐって
イランの野生バラのことでU先生から、
ロサ・コリンビフェラかもしれないと聞いて調べていました。
そうしたら花フェスタのNさんが
「Austin社が台木として使用している物がRosa corymbifera ‘Laxa’
だそうですよ」と教えてくれました。

そういえば、友人の立派なバラがいつの間にか野バラに変わって、
見せてもらった時にはカニナかなと思っていましたが、
あれがコリンビフェラの仲間だったなんて、、、

Nさんは台芽を複数本挿し木して開花させてみたようで、
少しずつ色の違う花が咲いたとのことです。


そういえば、我が家にも「台木に使われる」と書かれた
ロサ・ラクサがあります。


花色は白です。
地味な花だけど、葉の色と質感が気に入っています。
どことなく、乾いた感じがいいです。



つぼみはカニナとよく似ていますが、房咲きですね。
茎がすべすべしていて、刺がないところが台木向きなのかなぁと思いながら
よくわからないまま育てていました。


Rosa laxaといえば、中国の野バラに疏花薔薇というのがありますね。
白い花の咲くキナモメア節のバラのようで、どんなバラなのか気になっています。

花フェスタにはRosa laxa microcarpaというのも咲いていて、ピンクの色の花らしい、、
今度行ったらよく見なくては・・。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロサ・コリンビフェラ

2015-01-20 20:03:33 | 資料をめぐって
数年前に北イランで植物調査をされたU先生によると、
「番組のカニーナと思われるバラは、私も見ています。
カニーナの類だろうと思っていましたが、
もしかしたらRosa corymbifera かもしれません」
とのことでした。

ロサ・コリンビフェラというのはカニナの仲間ですね。
なんか聞き覚えがあると記憶をたどって昔のアルバムを出してみたら、
花フェスタ記念公園で写していました。


ロサ・コリンビフェラ
--花フェスタ記念公園2013.5.27


咲き始めがピンクで次第に白くなる花だったのかな、、、?

好きなタイプだったから写したのだとは思いますが、
どんな大きさでどんな香りだったか、、、



U先生いわく
「カニーナの類は大変変異が多く、いろんなものがあり、よく分かりません。
カニーナそのものが雑種起源といわれ、雑ぱくな集団だと思われます」


ええっ?カニナも雑種起源だったのですね?!
ヨーロッパの野バラのイメージだったカニナが、
イランで咲いていたのにびっくりしていたら、そのうえ雑種起源。
一体何バラが基になったのでしょうね。
カニナも遺伝子の分析が行われているのでしょうか。
野バラも単純ではないのですね。
なかなか理解がついていきません。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イランのバラ

2015-01-19 22:16:51 | 資料をめぐって
最近テレビ番組で見た野バラが気になっています。

ご覧になった方も多いかと思いますが、
NHKの『体感!グレートネィチャー 潜入!イラン 炎と緑の大地』という番組です。

あの野バラが何なのか、気になって、気になって、、
ご存知の方は教えてくださいね。

以下、我が家テレビ画面です。


冒頭に出てきた白い野バラ

カニナを連想させるような葉と花ですね。


ザグロス山脈の遊牧民の様子や、ザクロの映像のあとで出てきたのが


ピンクの野バラ


鼻にあてて匂いをかいでいる様子などから察すると
わりと大きな花みたいですね。

イランと言えばすぐ連想するのが「栽培バラの発祥の地」
紀元前12世紀にはすでにシラズとその周辺で香料用薬用のバラが栽培されていたのだとか、、
そのバラはどんなものだったのでしょうね。
このような一重の野バラだったのでしょうか、
だんだん現在のような八重のダマスクローズに改良されていったのでしょうか、、、
ダマスクローズの起源が気になるこの頃です。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

錦茨(にしきいばら)

2013-08-17 09:12:32 | 資料をめぐって
国立国会図書館のデジタル化資料を閲覧していたら、うれしい発見がありました。

斑入りのテリハノイバラの絵がありますね。
巻1、27コマ目、中央上部です。(左下にはトキンバラが!)


『草木錦葉集』
斑入りの植物や葉の様子が珍しい植物ばかり集めた図録です。
この図録の写生を手がけた関根雲停に興味があって、調べていて気づきました。


にしきいばら

現在は五色茨とも呼ばれている斑入りのテリハノイバラですね。
おしべがかわいいです。
花柱の様子がちょっと不明だけれど、斑の模様や刺の様子もリアルです。
1829年頃のロサ・ルキアエ・バリエガータに会えて感激・・。


29コマ目には解説文がありますが、う~ん、、、△✖??・・読めません。
でも、となりにはときんいばら、その隣には月季花の文字が見えます。
「月季花、一名かうしん茨という」と書いてある?
斑入りの長春もあったんですね。どんな葉だったのでしょう。
今でもあるのでしょうか、、興味しんしん・・。


我が家の斑入りのテリハノイバラの写真を探してきました。


花が咲くのは、5月末から6月の始めですね。
アズマやフジイバラ、ミヤコイバラなどの照り葉の野バラたちと同じ時期です。


新芽が綺麗な頃にはまだ赤い実が残っています。

面白いことにこの実は最初は白です。


葉の模様、ピンク色の新芽や茎、白い実、赤い実、
いろいろな楽しみがあるバラですね。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真冬の黄色の花

2012-01-09 15:56:30 | 資料をめぐって
冬になってから咲き始めたレモンマリーゴールドの花が、いよいよ花盛りを迎えています。


ふさふさとたくさん咲いてくれるのはうれしいですが、秋の続きのようで、あんまり季節感がないですね。


霜が降りる気温でも花を咲かせ続けるということは、ふるさとはよほど涼しい場所なんでしょうか。


畑の菜の花も咲いています。
こちらはひと足早く春を先取りですね。

黄色の花は寒さに強いのでしょうかね、見る方もあたたかい気分がしますね。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イチモンジセセリが

2011-08-30 18:47:08 | 資料をめぐって
庭のメドーセージに、イチモンジセセリが来ています。


じっとしているので、近づいてみました。


おっと、目が合ってしまいました。


じっとこちらを見ています。
蝶の正面顔もかわいいものですね。

あんまり近づいたので、一度飛び立ってから、
隣の花にとまりました。


今度は気にせずせっせと蜜を吸っています。


かぶりついたりして、、
この花の蜜も甘いのでしょうかね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コブトリ草の花が

2011-08-20 19:44:30 | 資料をめぐって

今年もまた、コブトリ草の花が咲き始めました。


このふっくらとした実がかわいいですよね。
この実を見ると「小太り草」でもいいかな、なんて思ったりします。


緑肥用の植物ですが、花も十分楽しめますね。
毎年種を取って、バス停の横の畑に植えて、観賞用にしています。
背が高くて花が黄色なので、遠くからでもよく目立ちますね。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロサ・フォリオロサの花

2011-06-16 19:12:51 | 資料をめぐって
株が傷んでいたので、今年は花が見られないかもしれないと思っていたら、
一輪咲きました。


こういうピンクの野バラの中では、開花時期が遅めですね。


〈タカネイバラ〉は元気です。

こんなに咲いてくれるなんて、、
夏越しにハラハラして、大きく育てるなんて無理、と思っていたのですごくうれしいです。


意外にも強いバラでした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

思い出のアジサイ

2011-06-11 17:20:26 | 資料をめぐって
頂いた花が咲くと、その方のことを思い出すものですが、
その点我が家のアジサイは頂いたものばかりなので、思い出す事も多いです。


これは先日いただいたばかりの切り花です。
花びらが変わっていますね、これから挿し木してみようと思っています。

以下、庭に咲いているアジサイたちです。













梅雨時期の暗い庭には、アジサイの花が似あいますね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リンデンの花がやっと

2011-06-08 19:39:46 | 資料をめぐって


リンデン〈ボダイジュ、セイヨウシナノキ〉の花が、やっと咲きました!
こんな花だったんですね。
待つこと15年、、、やっと待ちに待ったその日が来ました。


すでに木陰でおしゃべりができるほど大きくなっていますが、いつまでたっても花が咲きませんでした。


どのタイミングで収穫するのでしょう、開花したらすぐ?
つぼみの数はまばらなので、大切に収穫して利用してみたいです。
採取するときは下についている白い苞も一緒に切り取るのだそうですね。
でも、けっこう高い木なので収穫するとなるとちょっと大変そうですね。


ゆったりとした香りが好きなのでお風呂に使ったりしていましたが、
メッセゲ氏によると、「これを規則的に飲用していますと、夜は穏やかに眠れ、朝は疲れがさっぱりととれ、日中も緊張がほぐれてゆったり過ごせるようになります」ということです。
飲んでみるのもよさそうですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実生のローズマリーヴィオー

2011-06-03 18:41:01 | 資料をめぐって
お母さんは紫色の花の咲くムルチフローラ系のランブラーなのに、
生まれた子供たちはみんなつやつやのテリハノイバラのような葉をしていました。
その中のひとつに花が咲きました。
開花時期もテリハノイバラのように遅いですね。


中心にちいさな花びらがいっぱいある八重の花です。
5㎝くらいでしょうか、葉がちいさいので大きく感じますね。
こんなかわいい花が咲いてくれて、すごくうれしいです。


つぼみの形もテリハノイバラのようですね。


開きかけのときにほんのりピンクがかっているところもかわいいです。


まだ5号鉢です。
地植えにしたらどうなるか、樹形はまだわかりませんが、
鉢植えでコンパクトに咲いてくれるはうれしいですね。
それにしても、、紫系のバラから白の、しかもお母さんよりも花びらの多い花が生まれるなんて、実生はほんとにおもしろいですね。


テリハ系のバラが咲き始めました。

ホワイトドロシーパーキンス


グリーンアイス




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする