近所の低山地で観察している照り葉のバラの名前がわかりました。
四国のバラは難しいけど、ミヤコイバラと、ヤブイバラ、ヤブイバラの自然交雑種
〈相手はミヤコかテリハノイバラ?)と研究者の方に同定していただけました。
改めて見に行ったので、順番に報告しますね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/fb/66065968f14449000cd807a6d3b44f1a.jpg)
これはお送りした時の株の様子。
テリハのようでつぼみに腺毛のある個体です。
なんと、〈リュウキュウテリハノイバラ〉ということでした。
徳島の山にリュウキュウテリハがあるとは思ってもみなかったので、
「小花柄と萼筒、萼に腺毛あり」の部分に注目してみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/5b/cbacb5a0c1581be2f989a7c1869a00a2.jpg)
場所は、中央構造線上、300m足らずの低い山です。
峠の上からは徳島市内、その向こうには蒲生田岬が見えています。
山の上でも切り開かれている場所ではよくテリハノイバラを見かけますね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/1e/99a6e9ce0d75b462a74d21414d3892d0.jpg)
それはあまり気にしていなかったのですが、
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こちらでよく見かける新梢が赤くて立ち上がりそうなバラに注目していました。
でも、つぼみのあたりはつるつるですから、
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普通のテリハノイバラということですね。
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これもつるつる・・・
これはどうかなぁ、、と
ルーペでひとつひとつ見ていて気づきました。
テリハノイバラといっても実にさまざまですね。
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よく見ると、小花柄に赤い腺あり。
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こちらは白腺?ガク片の形が面白い・・
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こちらのは白いうぶ毛が生えています。
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花は普通でも香りがすばらしいです。
他のテリハのようなノイバラ香ではなくて、おしろいのようなやさしい香りです。
こんな地面の上で這いまわっている様子は
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まさにテリハノイバラなんですが、
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なんと、葉の裏に毛が生えています。
ヤブイバラとの交雑でしょうか、、
香りはノイバラと同じですね。
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さて、お送りしたのはこの株だったような気もするけど、、
どうだったかなぁ、、。
牧野植物園のリュウキュウテリハノイバラには腺毛がなくて、
一年中よく咲いています。
ここのは秋には咲いてなかったようなのでモヤモヤしていたら、
返り咲くのはヨナグニテリハノイバラで、腺毛があるのがリュウキュウテリハノイバラ、
これはふつう返り咲きはしないとご指摘いただきました。
私にはまだよくわかりませんが、
これからはテリハノイバラの腺毛も確認、、ですね。