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●大河小説「青春の門」の再スタート;●その2

2017年02月12日 23時23分26秒 | 郷土の歴史
大河小説「青春の門」の再スタート;その2

青春の門フォーラム」に参加;その2
さて、会場に到着です。飯塚市のコミュニティセンターは、中央公民館図書館などの施設になっています。




コミュニティセンター前の広場では、ちょうど「筑前飯塚・地産大豆de節分まつり」が
開催され、子供たちや家族でにぎわっていました。
こういう風景も、地域盛り上げの雰囲気が伝わってきて、良いですね~。


さて、飯塚市のコミュニティセンターに入ります。1階は飯塚市立図書館になっています。
ちょうど、蔵書点検期間中ということで、図書館は休館日でした。
ロビーでは、フォーラム出席の知り合いの方たちとも、偶然にお会いし、雑談に花が咲きました。
初めての場所で、時間も少々あったので、ロビーをあちこち眺めました。
館内入口には、飯塚山笠が飾られていました。




さて、「青春の門フォーラム」会場の4階に上がります。会場への案内ポスターです。
よく見ると、かっての香春岳一の岳と、削り取られた現在の一の岳の写真が並んでいます。


そして、青春の門の映画のポスターや撮影時のそうそうたるスターが並んだ写真です。
サイン入りで、1974年のメモが入っています。門司の松永文庫からの寄贈のようです。


フォーラムの内容から、年配者(つまり信介世代)が多く、三々五々に集まられ、
静かな中にも、熱気が盛り上がりそうな会場風景です。




まず、第一部は、田川市石炭・歴史博物館の安蘇龍生館長による講演です。
タイトルは、「『青春の門』の時代に生きて~あの頃の筑豊」です。


続いて、第二部は、西村隆幸局長の歯切れのよい、名司会のもとで、
安蘇館長と筑豊総局の若手記者2人(山本諒記者、広田亜貴子記者)のパネリストが
「おかえり信介しゃん」のテーマで、パネルディスカッションでした。
若手記者2人は、まだ若き20歳台で、筑豊の「青春の門」の舞台の取材、五木寛之への
インタビューの様子などを紹介してくれました。
その経過や内容は、私も西日本新聞を見て、あらかじめインプットしておきました。


安蘇龍生館長は、田川伊田の地元出身で、教育畑を歩まれる傍ら、石炭の歴史や
炭坑社会の仕組みを研究され、しかも博物館の現館長という経歴で、まさしく専門家です。

若手記者2人は、30歳前ですが、今回の新聞記事への取り組みは、本当に
一生懸命取り組んで、成果を出しており、私も新聞を読んで、真摯な姿に感銘を受けました。

ディスカッションや会場からの様々な経験談や熱心な意見が出され、「青春の門」に対し、
大歓迎する一方で、描かれ方への疑問が出されるなど、色々な見方があるものだな―
といろいろと勉強になりました。

確かに、筑豊という風土の中で生活し、炭坑の仕組みや共同生活の実態も知る方や、
研究しておられる方々にとっては、「青春の門」の展開ストーリーは、
小説の特性かも知れないが、部分的であり、炭坑社会の制度上間違っている
部分もあるという指摘もありました。

ともすればマイナスイメージの、荒っぽい気風や暴力的な風土という強い印象で、
描かれているが、本当は、温かい助け合いの共同社会が形成された、という
プラスイメージが大きいのに・・・という気持ちもあり、です。

五木さんにとっても、母親の里の八女から、はるばると飯塚や田川へ自転車で来て
「筑豊でお茶の行商」をした際に、そのキップの良さや人間味にあふれ、
全国から集まった働く者たちの「共和国」があり、気風に憧れた、との好印象を持ったとの事です。
いずれにしても、「筑豊」という地域社会を取り上げて、一気に全国に広めてくれた功績にたいしては、
五木さんには、感謝です。

そして、伊吹信介と同世代の青春時代を過ごした方たちにとっては、大事な自身の
日記のようなものでもあるでしょう。会場からもそういう雰囲気が感じられました。

私にとっても、大変勉強になりました。

また、会場入口の廊下には、映画「青春の門」のロケ風景、松永文庫からの
寄贈写真、当時のスター達とのスナップ写真、サイン入り写真などがズラリと並べられ、
どれも懐かしく素晴らしいものでした。
特に来場者の皆さんにとっては、自身の青春時代にタイムスリップ出来たに違いありません。
私にとっても感動的なものでした。以下は、うまく撮れませんでしたが、その雰囲気の例です。












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◎こちらもどうぞ:
「みんなで選ぶ筑豊市民遺産 筑豊の誇り」
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブログの向こうに故郷が見える!! (権太楼)
2017-02-13 13:48:59
飯塚市のコミュニティセンター、立派な建物ができたのですね、今度行ってみたいです。
節分まつりは時々雨の中、大変だったのではないでしょうか。
「青春の門」フォーラム、開催情報知ってたら、是非行きたかったですねぇ。
北九州に住んでると全く筑豊の情報が届きません、といっても10分歩けば直方なのですが・・
だから私にとってはnonbiri-arukuyamaさんのブログをとおして「筑豊の今」を見させて頂いています。
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故郷発掘作業中です (nonbiri-arukuyama)
2017-02-13 21:33:29
(権太楼)さま、コメント有難うございます。
行き当たりばったり、ささやかな、自己満足の世界ですが、
私も故郷発掘の勉強中といったところです。
逆に私もいろいろと教えて頂き、有難うございます。
飯塚も好奇心を持って眺めています。
宜しくお願い致します。
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コミュニティセンターに行って来ました。 (権太楼)
2017-02-13 23:41:21
「青春の門」の痕跡を探したくコミュニティーセンターに行って来ました。もちろん写真等はなく残念でした。その代わりにセンターやコスモスコモンの周辺を歩いて回り、嘉穂劇場の建物・看板を見て帰ってきました。
写真に書かれていた田川ターミナル会館は後藤寺のバスセンター2階にあって高校時代に「小さい恋のメロディー」なんか見に行きましたね。東陽劇場は中学時代、学校から文部省推奨映画を見に行きましたね。もちろん両映画館共今はありません。
安蘇龍生館長の話も聞きたかったですねぇ、残念。
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”「青春の門」の痕跡” (nonbiri-arukuyama)
2017-02-15 01:04:38
(権太楼)さま、懐かしの想い出の場所に行かれたのですね!
そして、田川のかっての映画館にも、想いを馳せて、タイムスリップされたのですね。
”「青春の門」の痕跡”・・・私も大変、良い響きを感じました。
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