足掛け3年、やっと管球プリ1号(C22モドキ)が完成しました。最後に残っていたのはわずか3cmの配線部分。バランスボリュームの対角線のコモン配線。コモン配線部が指定とは違った配線材になっていた。フロントのつまみ部分を全て取り外し、パネルを外してボリュームを外し、その奥のバランスボリューム部分を「ゴールドスター」シリーズの配線に交換。大変な手間が掛かりました。
「音楽部屋」のサブ機で音出し確認し、マッキンC29プリと比較して、前回は高域のノビが負けていましたが今回は負けていません。音数の多さとふくよかな余韻があり、力感も一枚上手のサウンド。質感が全帯域で頭抜けています。
予備試聴を終えて早速自宅に持ち帰りました。どんなサウンドになっているか?今まで失敗続きでしたので不安でした。食事の前にW444staラインプリと交替。最初の音出しです。
今まで聴いた事のないサウンドです。高域も不足なく出ています。質感がたまりませんね。音にキレが有り艶やかです。力感も十分に有り、W444staラインプリの重心の高い音から重心が大きく下がりました。穏やかなサウンドです。それでいて切れ込みの有る「琴線」に触れる質感が全帯域で感じ取れます。
自宅でのテストCDでボーカルをかけて見ましたが、暖かくふっくらした肉付きの良いサウンドで有りながら繊細で、今まで聴こえなかった音が沢山聴こえます。バイオリンの響きも今までで最高。JAZZのMJQ「ラストコンサート」も今までで最高の再生音。音がドラマチックにうねって行きます。余韻の多さも格別。
マランツ#7の音色とは違います。キレ・ヌケ・ノビは現在のハイエンド半導体アンプと遜色ないと思います。若干高域のノビは少ないです。ハッキリ・クッキリ・スッキリとした感じの中に、中域が充実していて艶やかでふっくらした質感です。特徴は音数の多さ。
どうやら管球プリ1号は完成と云っても良いと思います。足掛け3年、執念でたどり着いた様に思います。これで自宅のアンプ(プリ+パワー)はSuperTrail仕様で決まりました。マッキンC40を追い出して1年間イライラの連続でしたが、これでようやく安心して楽しめます。これからは「音楽」を楽しみたいと思います。