電源ラインが正常化されてからプリアンプの表現力が非常に気にかかり出した。旧事務所で鳴らしていた時と大きく違うのはプリアンプのみ。当時はアキュフェーズC-290が不動の位置にありました。当然そのプリとの比較になります。
どんな機器にもメリットとデメリットが有ります。要は自分が求めているサウンドにどちらが近いか?と云う単純な比較で決める事が出来ます。
正直言ってNo380SLのプリの世界は、私が求めている表現の世界ではない様だ。17日にオフ会を予定しているので、それまではこのプリで行こうと思うが、オフ会が終わり次第交換を予定しています。後1週間程で私の思う様なサウンドに変わらなければ、確実に入れ替えになります。次のプリはもう決めて有ります。
No380SLプリアンプは、奥行き表現や解像度の面では優秀だと思うが、デッドな部屋ではその特徴を引き出せない様に感じます。それはアンプの「作り」から来ると思える処が有ります。Tr型アンプでは常識的な作りかもしれないが、この常識が怪しい??と睨んでいます。これはNo380SLに限った話では有りません。FMアコースティック等の超高級機でも有り得る問題だと感じています。この辺の機器はしばらく試聴してからでないと購入は決められませんね。
味覚では、舌と脳が美味しいと感じても必ずしも人体に有用な物ばかりではなく、場合によっては有害な場合もあり得ます。
同様に、聴覚においても耳と脳が「良い音」だと快感を覚えても人体全体としては必ずしも歓迎していない場合があるのではと考えています。
オーディオ機器が特性を追い始め、更にデジタル時代に至り、人間の耳の判断の領域がどんどん狭まり、聴覚上での「良い音」が必ずしもという場合が起こっていそうです。
今回のプリアンプの件でも、最新の機器ですと、50.60年代のアナログ音源のCDを再生すると「なんじゃこりゃ・・・」が少なからずあるのではないでしょうか。
最近、飼っている一歳半の雌猫が音楽を聴きに来てくれません。ご案内のように、猫は人間よりもはるかに高周波を聴くことができます。良い音が出ているらしい時は、音が出ていてもSPボックスの上で昼寝をしてくれるのですが、どうも彼女には「不快」な音が出ているらしいのですが、聴きとることができません。
その音に対して、No380SLが届かない様に感じていましたが、まだ動いています(活性化中)。今日は随分と進んだ様で、これで重心が下がってくれれば・・・。
自分のシステムでは、「この質感」と云うモノが有ります。これはチョッと繋いだぐらいでは出ない質感です。その機器の潜在性能を引っ張り出すぐらいに熱を入れないと出て来ません。
ただどの機器も初めての機器となると疑心暗鬼が生まれて来ます。基本性能+潜在性能のグレードがやって見ないと判りません。
古い録音も新しい録音もシステムから出る「質感」は変わりません。
猫にそんな才能が有ると走りませんでした。