内部配線交換後、自宅で音質確認をしています。現在の音質の状況を記して置きたいと思います。
この管球プリ1号は、マッキントッシュC-22の回路をまねた「モドキC22」プリアンプです。バンブルビーコンデンサー等の高価なパーツは使って有りませんが、回路はほぼ真似て有る様で、以前使った事の有るMX-110のラウドネスを使う前の音とそっくりです。高域も低域も出ていなくて、ラウドネスを入れないと使い物にならなかったMX-110を思い出します。
「質感」は内部配線を交換したおかげではるかに良い状態です。問題はどうも回路的な「NFBのかかり過ぎ」がヒアリングして気になる処です。全ての内部配線を交換したからこそ問題の本質が見えて来たようです。
実際に使った印象は「バイオリンがビオラになった」と思えば理解できるでしょう。バイオリンの輝く音色が出ていません。ビオラがバイオリンになれば空気感や音数も一変すると思っています。
現在管球プリ2号の方の完成を急いでいます。こちらは現在の処NFBの問題はなく、音色や質感は良いのですが、「音数」が足りません。この音数不足は「プリント基板の質」に有ると思っています。その為の対策を実施しています。正月の内に完成すると思います。ひとまず管球プリ2号が完成すれば自宅システムも真価を発揮できます。
確かにプリアンプの問題ではありますが、一般的にはマルチ=帯域分割により必然的に生じざるを得ない問題と思われます。おそらく、管球プリ1号もフルレンジでパワーアンプを駆動した場合には、それほどの不満欠点が露わにならないのではと思われます。
スピーカーユニットやパワーアンプはもちろんですが、プリアンプも帯域分割により「素姓」が現れてくるようです。
古い機器は、どうしても周波数的に不満が付きまといます。
ソースに入っている情報を、一切足さず引かず再生したいという欲が悩みの原因と分かってはいますが・・・。
古い機器やその模倣品は「周波数レンジ」が狭い可能性があります。当時は出せなかった音かも知れません。
しかし、現在では古い機器も現代の機器と伍して使えるようにならないと使えなくなります。