レビンソンのアンプも使い始めて6日目になります。約40時間ほど鳴らし込んだ所です。ここでNo331と交換前のTrail仕様 6L6ppアンプとのサウンドの比較をして見ます。
全体のサウンドの質感は同じぐらいのグレードに有ると思います。ただ全体的な「表現力」では断然「Trail仕様アンプ」に軍配が上がります。表現が「ドラマチック」でうねるような表現が出て来ます。これに対してNo331は薄味で余韻は多いのですが線が細く、サラリと聴かせてしまう様です。この為、聴いた後「感動」する事が少ない様に思います。
Trail仕様アンプは管球式ですが、SN比はNo331と殆ど遜色有りません。音の線の太さが大きく、音楽をぐいぐい引っ張る様にサウンドが出て来ます。ボリューム位置もこちらの方がより低い位置で実用になりますし、爆発力もしなやかさも艶やかさも持ち合わせています。
No331は音の拡がり方が広く、漂う様な感じですが音の線が細く、アッサリとしている様に感じます。まだ40時間程度ですのでこれから「活性化」して行ってくれればこの評価を覆すかもしれません。もう少しパンチ力が欲しいですね。
No331のシンプルなデザインと押し付け感の無いサウンドは気に入っているので、この状態で「熱情的な」サウンドが出てくれればTrail仕様アンプにとって替われるかもしれません。
Trail仕様6L6ppアンプはマッキンMC2500や2600、M-60、M-100、A20Vより音質が良い事は確認しています。レビンソンNo29Lも今回のNo331も勝てないようです。好みの差ぐらいでは済まない「表現力」の差が歴然と有ります。この6L6ppアンプにはまだ奥に手(パワー管をCV1947に)で「音質アップ」が出来る事を考えると、この差は容易には埋まらないのかもしれません。
6L6ppアンプと比較してこの様な状態なら、自宅に持ち帰って比較するまでもない様です。