「音質アップ」は永遠のテーマだと思います。各種ブログや掲示板等を参照しても、各人各様のアプローチの仕方で「音質アップ」に取り組まれています。
私の「音質アップ」の進め方は、できるだけ「科学的に」をもっとうにしています。統計的手法等を使って今まで仕事をしてきましたので、傾向とその理論と根拠を重要視します。
その進め方の具体的ステップは、
1)現状持っているシステムでベンチマークに出来るように整備する事。
一つの機器や1本のケーブルで音質の評価をするのではなく、全体のシステムでのサウンドとして捉える。
①機器は既に揃っているとして、次はケーブルの「伝送能力」を揃える。
評価すべきケーブルをSPケーブルにして、聴き比べを実施し最良のケーブルを選び出す。
②そのケーブルで電源ケーブル・ラインケーブル・SPケーブルを揃える。(伝送能力の統一化)
①と②が出来て初めて「ベンチマーク」として使えるようになる。色々なケーブルがあちこちに有ると「伝送能力」がバラバラの状態では評価のしようがない。
2)ベンチマークが固まったら、本格的な機器選びやケーブル選びを始める。ここからが「音質アップ」のスタート。
①現状ネックとなっているのは何か?(どの機器か?ケーブルか?電源系か?)
3)入り口機材(CDPやアナログLPプレーヤー等)の選択。・・・入り口で情報量が決まる。
4)電源系の強化・・・電源系が良くなると機器の性能が飛躍的に上がる。(潜在能力の引き出し)
5)「伝送系の見直し・・・SP内配線・アンプない配線・タップ内配線とあらゆる配線を吟味する。
ここまでやってくるとこの時点でネックとなっている処が見えてくる。ネック部分への対策が完了したら、「大幅な音質アップ」を果たすでしょう。次から次へとネック部分が見えてきますので、そのネック対策(違う場所や素材)はデミングサイクルで対処することになります。
思いつきで機器を変えるのも、聞き飽きたので変える事も個人の問題ですので構わないと思いますが、ステップを踏んでやれば効率が良くなるだけの事です。最後は「目指すサウンドの質感」に到達すると思います。