仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

動物の言葉

2020年09月19日 | 日記

『動物の言葉 驚異のコミュニケーション・パワー』 (ナショナル ジオグラフィック別冊・2020/5/22・ナショナル ジオグラフィック編集)。


人間の世界では、言語はコミュニケーションの重要なツールですが、動物の世界では、言語以外のさまざまな手段、におい、色(配色)、声(音)、ジェスチャーで情報が交換されている。昆虫から哺乳類まで、豊富なフィールド調査の成果に基づき明らかにしている本です。

 

本には、「偉大な探究者たち」として、著名な研究者が紹介されています。その中に日本の研究者も取り上げられています。以下転載。

 

 すずきとしたか〉〉鈴木俊貴(1983年~)

シジュウカラは鳴禽類の小さな鳥だ。この鳥がセンテンス(文)を組み立てているかどうかを確かめようと、京都大学の生物学者、鈴木俊貴はその鳴き声を録音し、それをシジュウカラにまた聞かせてみた。警告するときの一連の鳴き声を聞かされたシジュウカラはあたりを見回し、スピーカーに近づいた。ところがその鳴き声を逆順で再生してみたら、反応はなかった。大事なのは、声の順番だった。 

シジュウカラにはセンテンスの構成能力があるのだ。また別の実験で鈴木は、ヘビだけを相手にしたときの鳴き声と、一般的な警告のときの鳴き声を再生し、鈴木がヘピのように上下に揺らした棒への反応をみた。ヘビを見つけたときの鳴き声を聞いたあとだけ、シジュウカラはヘビを探しているようだった。つまり、特定の音を聞くとシジュウカラの心の目に特定のイメージが浮かぶことが示された。  (以上)

 

以下はネットからの転載です。

 

https://www.nishinippon.co.jp/item/o/608378/

 

ヒガラ、他種の鳴き声を理解

2020/5/15 0:00 (2020/5/15 0:00 更新)

 ヒガラという小鳥は、「ヘビがいるぞ!」と天敵の存在を知らせるシジュウカラの声を聞くと、ヘビの姿を思い浮かべながら危険を確認しに行くとの研究結果を、京都大の鈴木俊貴特定助教(動物行動学)が14日付で米科学誌カレントバイオロジー電子版に発表した。

 鳥が他種の鳴き声を聞きつけて行動する際は、ただ反射的に動いたり好奇心を持ったりしただけなのか、声の意味を理解しているのかは、はっきりと分かっていなかった。今回は、英語の分かる日本語話者が「ブック」と聞いて本を思い浮かべられるように、鳥も他種の声が指す対象をイメージできることを示した。

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