二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

アレチノウリ

2012-07-11 12:15:33 | 徒然に想う
外来種、繁殖力が強く強害雑草。農家さんたちにとっても、在来種の保護にとっても、厄介な存在。なんだけど、ちょっと気に入っている。

他の雑草を抑えて広がる様は、葉を街に例えるなら蔓や茎が線路や道、まるで都市の発達。粘菌でも同じことを見せてくれるのがいるそうだが、こちらはすぐそばで見える。

散歩中目の当たりに出来るものは、美しい。どうして自然はこうも作り上げるのだろ。ヘラオオバコの群生なんか、手塚治虫に出てきそうな未来都市。ドガの踊り子さながらのヒメジョオン。露のついた蜘蛛の巣は、朝陽を捕まえて輝くし。つい見入って進めない。

この草が気に入ってる訳がもう一つ、その蔓の美しさ。ゼンマイ、コイル、バネを彷彿させるんだが、そのイキイキとした形ときたら。人が作ったものと比べようもない。誰かの気まぐれか、突然渦巻く方向を反転させもする。もちろん同じものなど一つたりとない。個性ということなんかではなく、雲の色形と同じ。全く、唯一無二の美しさ。自然は人がなし得るもの以上を見せてくれる。その美しさを見過ごさぬようにせねば。





今日の一枚:神社下の公園へほどなくの耕作放棄地で、五時頃。
バネのような。