超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

君に届け 2ND SEASON 第11話「祭りのあと」+第12話(最終回)「大事な人」 感想

2011-03-30 03:13:37 | アニメ





いや、もうね・・・どんだけニヤニヤさせれば気が済むのかよ、と。同時にホロリもね。




一挙2話で最終回って久々に観ますね。でも一気に観れてカタルシスは増倍。
少し前の時代、特にテレ朝深夜にありがちでしたね。
今回のとは場合が違いますが。
一挙3話放送したアニメもあったからなあ・・・って事で今回は2話連結で行きますよ。
まずは11話から。





■11話「祭りのあと」


まあ、この、なんでしょうね。有り得ないくらいくすぐったい雰囲気。
どこか懐かしいような
でもそれが嫌じゃない感じ。浮かれすぎるのもどうかと思うけど
ようやく二人の恋が実ったんだもんね。
この日くらいいいじゃない。
文化祭の打ち上げで、もう二人の話題ばっかで、再現ドラマなんかやっちゃって。
思わず照れる二人。
そこで風早のせリフ・・・

「俺がベタ惚れなんだから」

一気に蕩けそうになったわ(笑)。よくこんな恥ずかしいセリフを堂々と言えるな!
でも、それがまた嫌味じゃないのがなんとも。
魔術でゲットしたの、とか言われてましたけど
爽子の素敵な笑顔は魔術レベルなんです。とか言いたい気分です。
ピンには結婚とか冷やかされ
お父さんに結婚したらどうする・・・?って聞いて無駄にへコませたり(笑)。
正にこの日だけは
この時だけは
世界は二人だけで回ってるような感覚で。二人の世界が完璧に出来ていた。
ある意味周りが見えてないとも言えるけど
繰り返しになるけど
それもまたいいじゃないですか。だって視聴者としても嬉しいんだもん。一期の1話から見てたんだもん。
この時を待ってたんだもん。
素直に祝福してあげたいよね。砂浜での正式告白とか、眩しすぎて砂になっちゃうレベル。
ロマンチック街道驀進中ですか?
ストロベリータイムを満喫してらっしゃるようで。「彼女」って呼ばれて舞い上がって
彼氏で居られる自分を嬉しく思って。

若いっていいですね。
恋っていいですね。
純粋さっていいですね。
っていうか君に届けっていいですね。
こんな青春送りたかったですね。
思い出すと空しいですよね。
でもそれとこれは別ですよね。
だから本当に良かったですよね!yeah!


しかも、その影響で幸せの手乗りタイガーならぬ、幸せの手乗り爽子状態に(笑)。大満足の後日談!




■12話「大事な人」


でも、その一方で悲しんでいる人もいる訳ですよね。
前回がロマンチック浮かれモード的な回だとしたら今回は失恋の悲しみを描く回。
それはもちろん・・・くるみも含めてね。
風早はただでさえアイドルだったからみんなの気落ちや嫉妬も大きかった。爽子は勿論悪くないけど。


「誰かの願いが叶う頃 あの子が泣いてるよ」

これは宇多田ヒカルの歌詞のワンフレーズですが
まさにこの内容の通り、っていうか観ててこのフレーズが過ぎりました。
爽子の願い、風早くんと付き合いたい。彼女になりたい。っていうのは確かに叶ったけど
それは同時に他のみんなの願いが破れるって事でもある。
ある意味残酷だけど
受け入れるべき事実な訳で。
でも、受け入れられない人達が爽子に詰め寄ってきます。どうなの?と。

そこで彼女を守ってくれたのは胡桃でした。
これは風早が自分の意志で決めたこと。
それが受け入れるべき事実。
それがありのままの真実。嘘偽りない本当の気持ち。そこから目を背けるなと。
加えて、爽子に詰め寄ってきた子達は自分から動いてない。
告白してない。
戦ってない。
だからそれも当然。そして千鶴曰く恋愛は長い片想いが偉いって訳でもない。
爽子が自分から精一杯ぶつかった事は間違いないし
それは彼女がようやく掴み取ったものであるし
やるべきことはやったと思うし。

でも、そんな詰め寄ってきた彼女たちも本気で好きだったことには変わりないんですよね。
ただ踏み出す勇気がなかっただけ。
これをきっかけに成長すれば全然良いと思うけど。破れて初めて分かる事もありますからね。きっと。


最後、胡桃との決着が残ってる。
爽子は自分の結果を伝えた。それだけ。対して胡桃はありがとう、って。
あなたが居たから告白に踏み切れた。
後悔せずに済んだ。
彼女は始めから玉砕覚悟の告白だった。風早の目が自分に向いてない事を知ってて告白した。
そのシーンの美しさは今でも覚えてますよ。
あれはあれで正しかったと思う。
結果として胡桃の恋は成就しなかったけど、彼女が必死に戦った事は間違いなんかなくて。

これでホッとした、と
終わりを迎えられたと呟く胡桃の姿は思った以上に訴えかけるものがあるなあ・・・。
恋の始まりと同時に
恋の終わりも思いっきり描く。光と影。こういう言い方はあれですけど、どっちも感情にくるもんですね。
爽子は破れた女の子の分まで大事にしなきゃいけないよ。
風早との恋をね。
でも、心配はあまりしてないですけどね。きっと大丈夫な気もするし。


最後は、二人のデートシーン。初々しすぎてこれまた蕩けそう(笑)。
二人が二人で居るだけで
どんな場所も特別に変わって。
どこにいるか、とか何をするか、じゃなくて誰と居るか。
それを体現していたようなラストシーンでした。実直に素晴らしかったと思います。
ってな訳で本遍の感想はここまで。
ありがとうございました。





総評は、最初も言ったけど焼肉後のサラダみたいな・・・そんなアニメ。
清涼剤とか、有り体だけどそんな形容詞が似合うくらい。
加えて2期では心の弱さとか、醜さも描かれていて
より物語に深みがましたな~って素直に思います。雰囲気だけでも楽しかったんだけどね。

自分は割りと変化球、ひねってるのが好きなんですけど
たまにはこんな眩しいくらいのストレートも悪くない、むしろこれが良い!みたいな。
真っ直ぐ過ぎて逆に浮いてる、みたいな。
自分にとってはそういうアニメ。
ニヤニヤもきっちり楽しめたしね。満足感はたっぷりでしたね。

あと個人的には体力的な都合で1期の感想を断念した経験があるので、その意味でも完走出来て良かった。
リベンジ出来ました。





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