超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

日常 6巻/あらぬけいいち

2011-03-26 21:20:06 | 漫画(新作)





という訳でこの間限定版のアニメの感想を書きましたが
http://blog.goo.ne.jp/nijigen-complex/e/6df9db46e249d524dd968fb796efe809
続けて漫画の感想を書きたいと思います。
6巻です。


実に1年半ぶり、って事で相当に久々ですね。
あの時はゲーム化やらアニメ化やらで一気にすげえな・・・と思いつつ、でもブレイクするかなあ?とか
思ったりもしたんですが限定版のアニメを観ると中々にいけそうな予感が。
何気にコミックになる前から読んでた作品なんでちょっと嬉しいです。JCのが合うんじゃないかとか思いましたが
アニメの都合に合わせて刊行してるくらいだし是非成功して欲しい所です。

新刊の内容はですね、何の心配もなく面白いです。
メインのキャラのネタが面白いのは勿論、夢ネタやサブキャラのネタ、まったり4コマまで
今回はまんべんなく散りばめられてる感じで
割と勢いのあるネタ重視だった5巻と比べてオールマイティな感じ?とにかくツボに嵌るネタが多いです。
 特に前述のサブキャラのネタが顕著、というか成長っていうのかな。
メインのキャラに負けないくらいの存在感を発揮してきていて
アニメ化前にこれは頼もしいなあ、と。
最初はそこまで存在感高くなかった中村先生やみさとの友人二人も今や欠かせない存在レベルですね。
中でもフェッっちゃんのネタはどれも面白かった
というか普段ツッコまれる側のみさとがツッコミに回ってたりと、その点も新鮮で。
やっぱりキャラを育てるっていうのは大事ですよね。今回も面白い一冊でした。

今更ですけどウェボシーとかフェッっちゃんっていうあだ名の付け方は
「すごいよ!!マサルさん」のうまい棒とかティッシュに通じるものがあると思います。
ギャグもマサルっぽさがあるし
ここでもうすた京介が後続のギャグ漫画家に与えた影響の大きさを感じるんですが
加えて漫画太郎のエッセンスも時折感じられて、その点では90年代のジャンプをリスペクトしてる雰囲気もあり。
だけでなく最近のトレンドも取り入れてるのがこの作品の強みですね。
上手く中和してるというか。
その点でオリジナリティあるなあ、と今回も思いました。大胆で非常によろしい。

個人的に好きだったのは桜井先生のスケベ本ネタで、あれは鉄板だよな、と。
でも思春期の男子なんだからそこは許してあげて(笑)。
前巻に引き続き大きなリボンの子のネタもあり、それもまた嬉しかったです。初期から好きだったので。




日常に見せかけて非日常。と見せかけて日常的な側面もあり。といつもながら侮れない作品だなと。
アニメの方もとても楽しみに待ってます。