こういう時に「Let's ダバダバ」って言葉はちょっとクスっと来て励みになりますね。
という訳でPOLYSICSの新譜の感想でも。
すごく・・・POLYSICSらしいアルバムです。
何ていうのか、イメージとして思い浮かぶPOLYSICSの音像からのズレが少ないというか
それも敢えてこういうサウンドにしてる感はあって。
ちょっとした原点回帰っていうか、あの頃の感じをもう一度、的な。
だから来た道を少し引き返してる感じはありつつ、音自体はとってもフレッシュなのは間違いなくて。
前作では歌モノっぽい曲が何曲か入ってましてそれが一つのアクセントとして機能してたんですが
今回もそれは続いてて、前作の方法論が生かされてるのも最近の流れも汲んでて良かった。
要は敢えて新しいトコには行かずに
王道のPOLYSICSを今現在のやり方で再構築させたというか、そんな感じのアルバムになってます。
だから従来のファンには受け入れられやすいんじゃないかと。
聴いてて安心感みたいなのもあった。
これはこれでいい作品です。
前作はもう完全に気持ち前のめりで、ガーッと攻める様な無防備なアルバムでもあったんですが
今回はそれと比べるとバランスを考えてるアルバムでもありますね。
気持ちクールというか。
ポリらしいアグレッシヴな曲から前述の歌モノ、間を取ったインスト、遊び要素が強い曲
そしてシンガロング必至の新たなるアンセム「Let's ダバダバ」。この曲は本当に良いですね。
聴きやすいアルバムでもあるんですが、それと同時に最近薄れていたエキゾチックなアレンジも復活の兆しで
その意味でもちょっと戻ってきた、自身を見つめなおした感じはすごくするんですが
きっとこれもカヨ脱退の影響?といいますか
そこで一旦冷静になれたのは大きかったんじゃ、と思ったりします。
だから全体的にシュッとした、きちんとしたアルバムになってる感覚もあって
再び土台作りというか、なんというか。
この作品もこの作品ですっごい良いアルバムだって思いますが、こういうアルバムを作ったからこそ
次の更なる暴走も楽しみになる、って思いもありますね。
ダラダラ語りましたけど、単純に、普通に「良いアルバム」って形容も全然OKだと思います。快作ですね。
ヤノのシャウトも良い味出してる!
ちなみにタイトルはファンでなくハヤシヒロユキ自身の事を言ってるのかなと思いました。
初回版には復活ツアーのDVDが付いてて、このライブチケット買い逃して行けなかったんですが
それが悔しくなるくらい映像で観てもかなりキワキワのライブですね。
お客さんの渇望感が直に伝わってきて凄い。