超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

これはゾンビですか? 第12話(最終回) 「はい、まだ続きます」 感想

2011-03-30 04:05:40 | アニメ






家族っていいな!



という訳で分類不可能な雰囲気を醸し出していたアニメ「これはゾンビですか?」も最終回です!
最後はみんなで歌って、踊って、アイドル合戦。
その分終わった後の寂しさが・・・(汗)。
このゆる~っと、でも時にビシッと引き締まる、そんな独特の雰囲気が癖になってたのかもしれない。
個人的に2話でややうん?って思ったんですけど
それ以降はどの回も均等に楽しめたような気がします。という訳でサービス回の感想行きますよ。





前回、ユーを連れ戻す事に成功した歩たち。
その時の良いムードを引きずったままの歩とユー。
一応ラブコメ的にはユーで決着が付いたって事なのかなあ?
とはいえまだまだじらして欲しい気もするけどね。2期があったらそこ観たいね。

みんなで温水プールへ。
あんな出来事があったからこそ、再びみんなで楽しもうと。
そんな思惑があったのかどうかは定かではありませんが、まあみんなの姿の眩しいこと。
ユーのスクール水着姿も良かったけど
意外にもトモノリのラフな格好にドキッとしたりね。今更トモノリ良くなってきた。

セラには罵倒されつつも(笑)
でもなんか、そこまで怒ってないし、嫌がってもないし。
口調はキツいけど、でもやっぱりある程度歩のこと認めた部分はあるのかもしれない。
頑張ったですもん、彼。
認められて然るべき。例え異常な目でもね(笑)。まあそこは男子たる所以、ってところですかね。


てっきりプールで水着がはだけてキャッ、的なものかと思いきや
セラの上司であるサラスが実はアイドルをやっていた!って事でアイドル合戦へ。
いやいややらされるセラ・・・って結構ノリノリなんじゃないの?(笑)。
ハルナも参戦、
でもアイドルってよりはメタラーですね。そしてパンク的なノリでもある。
もっとこう、可愛い衣装でもいいじゃない。
でも面白かったけど。

大先生の作った機械で力を歩に移し、ユーまでも参戦。その姿は・・・一言で可憐。
それまでが派手派手のノリだったから逆に気を引くよね。
それで盛り上がってるのがまた凄い。
まあ、ここまで無茶やっても魔法の力でなんとかなるんでしょうね。トモノリも観たかったな。
なんか初恋の歌とか歌って欲しいもんだ。
みんな楽しそうで良かった。
こういう時が一番幸せですよね。最後は力移されてること忘れて歩がエロワード口に出しちゃって
セラさんの制裁が下ります。
ゾンビだからって思いっきりカカト落としはキツいな(笑)。でもこの二人もなんだかんだで悪くはないよね。
また機会があったらこの二人中心のエピも観てみたい気がする。
目の保養としては一番貢献してくれてたのでは。


歩がゾンビになったことも
ユーがネクロマンサーであることも
ハルナが魔装少女である事も
セラやトモノリ、サラスが吸血忍者であることも
彼らにとってはどうでもよくて。
正確にはそれを飛び越えた生活だとか、楽しさがあって。それぞれの経歴も素性も関係ない
迷惑だって引き受けてやる
何度でも痛みを共有してやる
それでも一緒にいよう。一緒に暮らそう。バカやって生きよう。それが彼らの「人生」。

ビックリするくらいキレイにまとまっててビビったんですけど
原作はまだ続いてるんですよね?
何か複線的なキャラも出てきてたし。とはいえ物語としてこの着地点は申し分のない出来で。
中途半端じゃないからこそ、
別れを惜しむ事が出来ます。
という訳で、これまた寂しいですけどこれゾンの感想はここでお終いですね。
付き合ってくださりありがとうございました。






さて、最終回なので総評です。
最初は奇天烈なギャグアニメとして始まって、最後の方には感情に作用するストーリーアニメへ。
とはいえ個人的にはそれは想定の範囲内だったというか
そもそもその匂いは初期からあったものだし
それをやるのは何ら不自然でもなんでもない
むしろトコトン気が済むまでやってくれ、って思ってて。で、今回の話を観ても分かるとおり
きちんとキリの良い所までやってくれた訳ですよ。
それがまず嬉しいですよね。
気持ちよく観終われましたから。

もう一つ、この話は最初の部分だけ観ると、歩の救済物語なのかな?とか思ってたんですが
実は彼の心自体はもう序盤の段階で救われてたと思うんですよ。
だから、以前も感想の終わりにちょこっと書きましたが、このシリーズの本筋はユーで
ユーの救済物語だったんだと思います。
その為にみんなが一丸になって、頑張って成し遂げて。その過程と結果が面白い一作でした。

それとね、意外にもファミリー感漂うアニメでしたね。
一見すると家族には見えないし、というか何者?って思うくらいみんな変な奴らばっかなんですが
不思議と憎めなくてね。
むしろいいヤツらだなあ、とか思えてきちゃって。ラスボスであった夜の王ですら、人間くさくて。
そういった意外性もこのアニメの魅力の一つだったと感じてます。


あと、個人的にEDが地味に好きでした(笑)。何か毎週ホッとしてた。映像も含めてね。



君に届け 2ND SEASON 第11話「祭りのあと」+第12話(最終回)「大事な人」 感想

2011-03-30 03:13:37 | アニメ





いや、もうね・・・どんだけニヤニヤさせれば気が済むのかよ、と。同時にホロリもね。




一挙2話で最終回って久々に観ますね。でも一気に観れてカタルシスは増倍。
少し前の時代、特にテレ朝深夜にありがちでしたね。
今回のとは場合が違いますが。
一挙3話放送したアニメもあったからなあ・・・って事で今回は2話連結で行きますよ。
まずは11話から。





■11話「祭りのあと」


まあ、この、なんでしょうね。有り得ないくらいくすぐったい雰囲気。
どこか懐かしいような
でもそれが嫌じゃない感じ。浮かれすぎるのもどうかと思うけど
ようやく二人の恋が実ったんだもんね。
この日くらいいいじゃない。
文化祭の打ち上げで、もう二人の話題ばっかで、再現ドラマなんかやっちゃって。
思わず照れる二人。
そこで風早のせリフ・・・

「俺がベタ惚れなんだから」

一気に蕩けそうになったわ(笑)。よくこんな恥ずかしいセリフを堂々と言えるな!
でも、それがまた嫌味じゃないのがなんとも。
魔術でゲットしたの、とか言われてましたけど
爽子の素敵な笑顔は魔術レベルなんです。とか言いたい気分です。
ピンには結婚とか冷やかされ
お父さんに結婚したらどうする・・・?って聞いて無駄にへコませたり(笑)。
正にこの日だけは
この時だけは
世界は二人だけで回ってるような感覚で。二人の世界が完璧に出来ていた。
ある意味周りが見えてないとも言えるけど
繰り返しになるけど
それもまたいいじゃないですか。だって視聴者としても嬉しいんだもん。一期の1話から見てたんだもん。
この時を待ってたんだもん。
素直に祝福してあげたいよね。砂浜での正式告白とか、眩しすぎて砂になっちゃうレベル。
ロマンチック街道驀進中ですか?
ストロベリータイムを満喫してらっしゃるようで。「彼女」って呼ばれて舞い上がって
彼氏で居られる自分を嬉しく思って。

若いっていいですね。
恋っていいですね。
純粋さっていいですね。
っていうか君に届けっていいですね。
こんな青春送りたかったですね。
思い出すと空しいですよね。
でもそれとこれは別ですよね。
だから本当に良かったですよね!yeah!


しかも、その影響で幸せの手乗りタイガーならぬ、幸せの手乗り爽子状態に(笑)。大満足の後日談!




■12話「大事な人」


でも、その一方で悲しんでいる人もいる訳ですよね。
前回がロマンチック浮かれモード的な回だとしたら今回は失恋の悲しみを描く回。
それはもちろん・・・くるみも含めてね。
風早はただでさえアイドルだったからみんなの気落ちや嫉妬も大きかった。爽子は勿論悪くないけど。


「誰かの願いが叶う頃 あの子が泣いてるよ」

これは宇多田ヒカルの歌詞のワンフレーズですが
まさにこの内容の通り、っていうか観ててこのフレーズが過ぎりました。
爽子の願い、風早くんと付き合いたい。彼女になりたい。っていうのは確かに叶ったけど
それは同時に他のみんなの願いが破れるって事でもある。
ある意味残酷だけど
受け入れるべき事実な訳で。
でも、受け入れられない人達が爽子に詰め寄ってきます。どうなの?と。

そこで彼女を守ってくれたのは胡桃でした。
これは風早が自分の意志で決めたこと。
それが受け入れるべき事実。
それがありのままの真実。嘘偽りない本当の気持ち。そこから目を背けるなと。
加えて、爽子に詰め寄ってきた子達は自分から動いてない。
告白してない。
戦ってない。
だからそれも当然。そして千鶴曰く恋愛は長い片想いが偉いって訳でもない。
爽子が自分から精一杯ぶつかった事は間違いないし
それは彼女がようやく掴み取ったものであるし
やるべきことはやったと思うし。

でも、そんな詰め寄ってきた彼女たちも本気で好きだったことには変わりないんですよね。
ただ踏み出す勇気がなかっただけ。
これをきっかけに成長すれば全然良いと思うけど。破れて初めて分かる事もありますからね。きっと。


最後、胡桃との決着が残ってる。
爽子は自分の結果を伝えた。それだけ。対して胡桃はありがとう、って。
あなたが居たから告白に踏み切れた。
後悔せずに済んだ。
彼女は始めから玉砕覚悟の告白だった。風早の目が自分に向いてない事を知ってて告白した。
そのシーンの美しさは今でも覚えてますよ。
あれはあれで正しかったと思う。
結果として胡桃の恋は成就しなかったけど、彼女が必死に戦った事は間違いなんかなくて。

これでホッとした、と
終わりを迎えられたと呟く胡桃の姿は思った以上に訴えかけるものがあるなあ・・・。
恋の始まりと同時に
恋の終わりも思いっきり描く。光と影。こういう言い方はあれですけど、どっちも感情にくるもんですね。
爽子は破れた女の子の分まで大事にしなきゃいけないよ。
風早との恋をね。
でも、心配はあまりしてないですけどね。きっと大丈夫な気もするし。


最後は、二人のデートシーン。初々しすぎてこれまた蕩けそう(笑)。
二人が二人で居るだけで
どんな場所も特別に変わって。
どこにいるか、とか何をするか、じゃなくて誰と居るか。
それを体現していたようなラストシーンでした。実直に素晴らしかったと思います。
ってな訳で本遍の感想はここまで。
ありがとうございました。





総評は、最初も言ったけど焼肉後のサラダみたいな・・・そんなアニメ。
清涼剤とか、有り体だけどそんな形容詞が似合うくらい。
加えて2期では心の弱さとか、醜さも描かれていて
より物語に深みがましたな~って素直に思います。雰囲気だけでも楽しかったんだけどね。

自分は割りと変化球、ひねってるのが好きなんですけど
たまにはこんな眩しいくらいのストレートも悪くない、むしろこれが良い!みたいな。
真っ直ぐ過ぎて逆に浮いてる、みたいな。
自分にとってはそういうアニメ。
ニヤニヤもきっちり楽しめたしね。満足感はたっぷりでしたね。

あと個人的には体力的な都合で1期の感想を断念した経験があるので、その意味でも完走出来て良かった。
リベンジ出来ました。