超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

Rio RainbowGate! 第10話「リバース」 感想

2011-03-08 23:55:51 | アニメ





彼女が流す本当の涙―。




ジョーカーのロールルーラーによって別世界に連れてかれたリオとダーナ。
このロールルーラーっていうのは場を支配する能力らしいですけど。
要はいつもの超演出ですね。勝負時の。
そこでハワードを人質に勝負を挑まれるリオ。だけど、勝敗は幾つもの引き分け後負け―。
散々な結果に終わってしまう。
それは彼女がまた立ち上がれてないから・・・?

そのジョーカーのロールルーラーの中でリオはリナの本当の気持ち、
「勝負を楽しみたかった」という気持ちを知る。
あの時リオはわざと負けてリナとお菓子の数を均等にして彼女を喜ばせた。
けど、彼女が本当に欲しかったものはお菓子でも勝利でもなくリオとの真剣勝負。
自分が相手の為を想ってしてきた事が
逆に相手を傷つけていた。その事に気づき、気づかされてリオは涙を流す―。予告で観ていたとは言えショックだ。

でも・・・そこでリオは、今まで自分がしてきた勝負で
自分が楽しんで受けた勝負は一度もなかった、と気づく。過ちに気づいたと同時に、すべきことにも気づいた。
気づけたんです。
自分のやるべき事がはっきりとしたリオは・・・ジョーカーすら打ち負かしてしまった。
堂々たる再起、ですね。
ここからリオが復活モードになって行きます。


協会の、カルティアの本当の目的はリサに代わる新たなスターの誕生・・・を待ち望んでいるらしい。
その為に半ば強引な手段でリナをスターに仕立て上げようとしてた訳ですけど。
あの焦りようは他にも何か隠してるのか?
疑うリナ。
そしてどこか寂しそうなリナ。今、ようやく復讐も果たせたのに心は空っぽ。
それはきっと、本当はリオの事を・・・。

そんなリナに対して再び向かうリオ、その途中でダーナに試験を挑まれる。
そう、ダーナもゲートの持ち主だったんです。
ジョーカーに認められ貰ったゲートが1枚、そしてダーナのゲートが1枚、リナが11枚・・・って事でお膳立て完了?
これが最後のリナ以外の敵。
勝負方法はダーナの作った橋を渡っていくだけ、だがその過程で待ち受けるトラップ。
を見事に交わして、映像の化け物を同士討ちさせ、最後の試練も無事に突破。
ダーナからゲートを譲り受ける。
本心を打ち明けて認められたリオ。
「リナの総てを受け止め、制してみせる―」。
いよいよ覚悟は決まった。
新たな時代のスターを懸けて最後のゲートバトルが始まります―!!
の前にちょっとした余興もあるみたい?という訳で相当な密度で送られた今回、見応えもバッチリでした。
化け切った感あるね、これは。




リオは他の人物と比べて極度に相手本位な部分が強かった。
それもこれも相手を喜ばせる為、お客様を喜ばせる為に。
そんな彼女が、ようやく自分本位で、一度だけ戦う事を決意しました。その顔はどこか吹っ切れてる。
それは「勝負を純粋に楽しむ」、ってこと。今からその瞬間にワクワクしつつ、〆。

ちなみにジョーカーの正体はやっぱりあの人ですかね。世代交代、ですね。


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これはゾンビですか? 第9話「はい、脱ぐと凄いんです」 感想

2011-03-08 02:25:20 | アニメ




私さえいなければ。




先週の楽しいラブコメから一転、ユーの悲哀が描かれるお話です。
かつてユーが生き返らせて、でも悪人になってしまった為再び消したという「夜の王」。
彼に彼女の心が思いっきり揺さぶられるという話。
歩達を人質的な立場に置いて、彼らを弄って、言う事を聞かせようとする、っていう。
そんな彼の本当の望みも、セラに下されたユー抹殺の指令の意味も
色んなことが分からず仕舞いだけど。
でも一つだけはっきりしたのは、歩が死んだのはユーの所為であるということ。

あの日ユーが歩と出会って楽しい感情が生まれた
でもその影響で歩が死んでしまった
だからこそ蘇らせたと。
かつてのメガロ襲撃とか、これまでの様々な事は総てユーの感情が揺れ動いた所為だった。
それのお陰で彼女はそれまでずっと一人で居たと思うんだけど
でもふとしたきっかけが重なって、まるでプチ家族みたいになって。暮らしてる感が生まれた。

そんな中で、そういう繋がりの中での生活は彼女にとっては嬉しい事だったんだろうけど
それは同時にみんなの命を危険に晒す、晒し続けるって事でもある。
自らの感情が動けば、誰かを危険な目に合わすのだから。
今回のハルナ押しつぶされやトモノリの覚醒だってきっかけは夜の王だけど彼女の所為でそうなった訳で。
だから彼女がここで家を出て行くのは至極自然な訳で。
その先に何があるのかは分からないけど。


ただ・・・確かに歩が死んだのは、自分が構った責任もあるとはいえ彼女の所為ではある
けどそれによって知れた事や生まれた感情もある訳で。
そこに集まってきた人も居れば
新たに生まれた出会いもある。ゾンビ化していなければ出来なかった事も。救えなかった命も。
何よりそんな彼女を一人の家族として受け入れられる度量のある奴らは
歩たち以外に居ない気がする。
だってねえ?これから先ずっと一人で、誰とも関わらないようにして生きてくなんて、寂しいじゃないですか。
誰かに存在を受け入れてもらえるだけでもずっと人生の感触は違うはず。

そして、やっぱりそれは歩たちが行うべきだと。
べきっていうか本人たちもそれを望んでる節はあるはず。
歩がセラに向かって吸血忍者としてではなくセラとして~と問いかけたように
死を呼ぶネクロマンサーとして、ではなくユー自身を必要としてあげられるのは。

という訳で、クライマックスはそんなユーを救い出す展開になりそうです。
これはこれで楽しみ。




ユーが居なくなってしまって泣いている歩を「クヨクヨすんな!」と蹴り飛ばしたハルナだったり
絶対である命令に背いてまでユーを気に掛けるセラだとか
確実にみんなの中に絆は生まれているようです。
そのファミリー感・・・がこのアニメの一つの見所なのかもなあ、って少し思いました。
次回もまた緊迫の展開っぽい。注目。


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