奈良一平「ネコあね。」2巻読了。
いきなりなんですがクーラーの話とこたつの話で泣きそうになりました。
というか寸前までいった。
それくらいグッと来ちゃって。なんといいますか・・・みんな良い人過ぎ!(笑)。
でもそこにウソくささは全くなくて。
むしろ微笑ましいなあ、と。これくらいの思いやり自分にもあるかな?って思うんですよね。
クーラーの話はおばあちゃんの気持ちも分かるし、でも銀ノ介の気持ちも分かるし・・・。
どっちも優しさを譲れなくて。
そこを彼女なりに取り持ってくれた杏子の頑張りがまたいじらくて泣ける。
泣けるって言ってもそこまで大げさな演出ではないですよ。
それよりも、気づいたらふとそういう気持ちになっているような。1巻の時に期待するって思ってましたが
期待以上にいい感じになってますね。
そんな中でもチラホラサービスがあるのもまた嬉しい(笑)。
あれはこの作品の貴重な少年漫画っぽさの一つなので是非これからも忘れないでいて欲しいところです。
にしても杏子って相当可愛いな。
表情がまた素敵なんだな。
格好も格好でいつも、色々な意味でナイス!って感じですよね。
またテーマも見えてきて、いつまでも家族でいたい、人間らしく生きたいっていうのが
新たに生まれたテーマなのか。
いつの日か杏子がまたネコに戻ってしまう日も来るんですかね?
だとすると相当に寂しいですけど・・・。
でもだからこそ今を大切に過ごす、的な。もちろん杏子がいいお姉ちゃんになる、っていうのも持続してて
かつ今のところ不手際は多くありつつ(笑)
中々出来てるんじゃないかなあ、って思いますけど。
銀ノ介も苦労しつつ、でもやっぱ楽しいし嬉しいんじゃないですかね。
正月に家計簿とにらめっこしつつも思いっきり笑った彼の笑顔・・・あれが本心な気はします。
でも、この漫画はやっぱりハッピーエンドであって欲しいと思いますけどね。
ちょっとドキドキしつつ見守って行きたいです。
にしても全体的に流れるぬくい雰囲気が個人的なツボにかなり入ってます。
優しさや思いやりに徹底的にフォーカスした世界観は読んでて気分が良いというか・・・。
巻末の手描きのおまけ漫画も味があってまた良い。
ますます期待したくなるような2巻でした。
早速続きが読みたい(笑)。