超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

Rio RainbowGate! 第13話「レインボーゲート」 (最終回) 感想

2011-03-29 23:34:58 | アニメ





リオは世界を救う!!



いや、これはちょっと凄い・・・というか完成度高すぎる。ここまでの作品になるとは思わなかった。
ここまで純粋な意味で感動できる最終回になるとはね。
冗談抜きで今期のトップクラスになりましたね。
なれましたね。
鳥肌立ったわ!拍手喝采ものです。





「あなたをずっと追いかけてきた―」。
リナは色々と理由を付けて、リオを憎む振りをして、復讐が生きる意味みたいな素振りをして。
でも彼女の本心は多分それじゃなかったんだと思う。
本当は、ただ単純に、ただ純粋に、リオに勝ちたかった。リオと勝負したかった。対等でありたかった。
そのくらいリオの事が好きだったんだよ。
元々の発端は復讐だったかもしれないけど、でもやっぱりリオに対する愛情は失われてなかったんだ。
それが分かった時点で泣ける。
彼女が見せた優しさは嘘じゃなかった。ただ生き方が不器用だっただけ。
それを受け止めてやれるのはリオしかいなかった。

リオは今まで相手を幸福にする、相手を気遣った勝負しかしてこなかった。それは一種の優しさで。
でもそれがリナにとっては苦痛だったんですよね。
それを知ったリオは、初めて自分の為に、自分の勝利の為に戦う事に決めた。
でもそれって主義を変えた訳じゃなく、自分本位な訳じゃなく
それが結果的にリナの幸福に繋がった。
「真剣勝負がしたい」。
これもまたリオの元々の主義には反してなかった事だったんですね。この場合はそれがリナの幸せになる。
最終的にリオが勝利して。

「本当の始まり」
ようやく、偽善でも、不要な優しさでもない、純粋な対等勝負を終えられたリナ。
彼女は負けを喫した訳ですが、不思議と清清しい顔をしている。
全力を尽くした者の満足の表情。
リオを好きな事を認め、遂に和解できたリオとリナ。ここまで来れて本当に良かった。


リサやリナの父親が逃亡した理由。
それはゲートを総て集めると、一度だけ願いが叶うというご褒美があって
それを狙ってカジノギルドが近寄って来たから。
泳がせて、悪用っていう。
でも、悪人を野放しにする訳にはいかない。その為に彼女らは対策を練って。対抗する為に考えて。
結果的にリオがレインボーゲートを手にした今回
なんとあのカルロスがポリスだったらしくて。あの無様な姿にも理由があったのね。油断させてたんだ。
彼がその場で取り締まってくれました。
カルティアの狙いも総ておじゃんです。どころか恋人にも裏切られた模様。
最後はすっぱりと正義が勝つ!
う~んどう考えても気持ちの良い展開ですね。これからはきっと、新しい生活が待っているよ。
もうリオもリナも寂しくなんかなくて
一人ぼっちでも二人ぼっちでもなくて。様々な複線が綺麗に収まっていく素晴らしさよ。

で、もっと素晴らしかったのは
リオの願いが、「世界じゅうの幸運」だったこと!このオチは凄い・・・っていうか単純に笑えるし
それにリナのお母さんまで助かってる・・・!
どこまで綺麗に畳むんだか!
カタルシスが半端ないよ!名実共にリオは勝利の女神だよ。全世界の救世主だよ。戦争も止めちゃったよ。
人によってはネタシーンって捉えるかもしれないけど
個人的には感動しっぱなしだったよ。
凄いよ!リオさん。


「おかえり」。
リナが言ったこのセリフも、
「リオでカニーバル」っていうミントのセリフも、総てが綺麗にキマってるように思えて。
なんだかすっごく素敵だった。
今期のダークホースは間違いなくこの作品だった。この最終回でB級狙いだった初回から
傑作レベルまで昇華できたと思います。

取り合えず、自分の心には間違いなく残りますね。本当に素晴らしい作品をどうもありがとう。
誰がなんと言おうと自分はこの作品がとても好きでした。
それは最終回で確信に変わって。

最後には再び波乱の予感を受けさせるカットだったし、まだまだリオの戦いは続くって事なんでしょう。
でもリオが居れば、リナが居ればもう大丈夫だって思えます。
そのくらい頼もしく成長した二人。
また機会があれば必ず見たい作品ですね。という訳で「Rio RainbowGate!」の本遍の感想は〆です。
お付き合い頂きありがとうございました。






さて、最終回なので軽く総評でも。
もう本遍が個人的に興奮するくらい大満足な出来なんで
ここで今更どうこうってのはないんですけど、そうですね・・・フェイク的な作品ではあったなと思います。
多分みんな軽いノリのサービスアニメだと思ってたかもしんないんですけど
蓋を開けてみれば少年漫画みたいなノリがあって
ちゃんとストーリーがあって、シリアス展開があって、最後には綺麗に上手く繋がって。
過不足がないように思えました。
内容がないと思いきや後半からは内容だけがきっちり詰まってました。
 そのサービス精神・・・視聴者を楽しませてくれる仕掛けの数々、それが楽しかったのと同時に
アニメらしい展開の数々だとか
個々のキャラクターの良さだとか。

適当に見えて、実は今期でもトップクラスにしっかりしてたアニメだったんですよ。
この最終回は本当に凄かった。
感嘆した。
畳み上手でした。そしてリオは最後までこの作品のムードメイカーでしたね。そんな彼女に万感の拍手を。



俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第13話「俺の後輩がこんなに腐ってるわけがない」 感想

2011-03-29 20:59:33 | 俺の妹がこんなに可愛いわけがない





千葉の誇り、俺妹。





さて、今回から新展開としてサブキャラの掘り下げです。具体的には黒猫さんの高校入学と
BL好きの赤城の妹の登場で。なんか今回は丸々新作だった為
観た時の新鮮感が前回以上で、かつ何度も笑ってしまうくらい楽しい話でした。
ただ、桐乃不在はちょっと寂しかったけどね(笑)。
自分は桐乃派なので。


それはさておき、黒猫さんの高校入学。
彼女の本名は「五更瑠璃」という。
ごこう?はて、どっかで聞いたな・・・と思ったら
千葉の松戸市に五香って駅があるんですよね。それと同じ読み方で似てる漢字、
という事でそこから取ったのかな?
黒猫さんは松戸市民って設定も聞きますし。「更」は木更津からかなー、と深読みしてみる。全部妄想ですが。

桐乃が居なくなってから、京介はどこか寂しそうで
でもそれも当たり前で。
きっと前回の頃には愛情も出来てたと思うんですよね。それを埋める為に黒猫さん達と
仲を深めた、深めようとした、彼女らを助ける事でその穴を埋めようと思った。
それはそれで間違いないと思うんです。

ただ、桐乃のお陰で京介は死んだ魚の目を卒業出来た、っていう事実もあって。
1話とは違って、誰かの為に何かをする事を覚えた、というか頑張れるようになったというか。
それもまた間違いではないんだよね。
黒猫さんは桐乃の代用品として使われてる?と疑心暗鬼でしたが
そういう気持ちが全くないとは言い切れないとは言え、でもそれ(心配)も京介の本心ではあると思ってて。
それが伝わったのか
京介と一緒に居る事で楽しい、って気持ちが芽生えたのか
最後の方には分かってくれたっぽいですけどね。桐乃を中心に回ってる世界。
その主役が居ない事で寂しさはあったけど
でも残されたキャラだけでもここまで面白くする事も出来るんだね。
黒猫さんも、沙織も、今や京介の大切な友人になってきて。その関係性の温かさが本作の魅力ですよね。
だからこの作品が好きなんだなあ、ってしみじみ思います。
とはいえ黒猫さんは惚れちゃう可能性も高いかもしんないけど(笑)。今や彼もすっかり成長したからね。


今回、そんな黒猫さんとの関わりの中で一緒にゲーム研究部に入るわけですけど
そこに待っていた人物の一人として前述の赤城妹の存在があって。
まあ・・・京介的にはもう本性知ってますよね。
その本性を隠して活動する彼女を見て思うところがあったのか
京介が彼女をハメてBL好きを暴露、それに黒猫さんも便乗してすっかり本性丸出し状態(笑)。
ここのパートはめっちゃ笑ったんだけど
同時に吐き出せて良かったね、というのもあるよね。
これで結構黒猫さんとの仲も縮まると思うし。彼女無類のBL好きで、その手のゲームもやるし
テニミュも観に行くし、部員でBL妄想したりするし、何かもう色々極めちゃってる人で(笑)。
この振り切れっぷりも中途半端じゃなくて良い。
桐乃との絡みも今から楽しみです。あるかな?こっちの妹はお兄ちゃんに対して素直みたいですね。
これはこれでまた。




これからも京介のおせっかいは続く。彼の人を助けたい気持ちは嘘じゃない。
その湧き上がる気持ちは、元々桐乃が(結果的に)教えてくれた事。
黒猫さんも黒猫さんで可愛かったけど
京介も京介でどんどん男らしくなってるな、と。鉄板の良回でした。次回も楽しみです。
その頃にはBlu-rayの4巻出てるかな。



これはゾンビですか? 第11話「ああ、オレの所にいろ!」 感想

2011-03-29 02:26:41 | アニメ







ユーという存在。




何故自分の手を握ってくれなかったのか?あの笑い合った日々は嘘だったのだろうか?
精神世界に閉じこもって思い悩む歩。
と、いうよりかは彼にはきっと手を握ってもらえる自信があったんだと思う。
何をおいてもこっちに来てもらえる自信があった。
それが打ち砕かれた。
精神以外にも体も打ち砕かれてモザイク状態になってたけど(笑)。でも体は元に戻っても心は。
歩は弱いかもしれない。
心が弱いと思われたかもしれない。
でも、そこが何よりも人間らしくて。ゾンビですけど。

ただ、そういう困ってる時は誰かに助けを求めてもいい。誰かにおぶさっても全然良いと思う。
その役は・・・ハルナだった。
どうやら歩がユーの事を想ってる、って事を知りながら必死に助けてくれたようで。
そこには若干の(心の)痛みもあっただろうけど
それもよりも愛情が伝わってくる感じで。
ハルナの力で、喝で歩は目覚める。
もう一度戻ってきたんだ。
まだ、彼にはやるべき事が残ってる。生きるべき時間も残ってる。出来なかった事が出来るんだから。
生きてる間には知りえなかった喜び。その為にも、やっぱりユーが必要なんだ。
そしてそれは歩が先頭に立ってやるべき事で。
余談ですがこの時のハルナの反応が可愛すぎた。


しかし、逆に夜の王は命が無限になった途端に世界が色褪せて見えたという。
不死身って事は逆に言えば命の有り難味が減るっていう事。
それに気づいた夜の王は手に掛けられる事を願っていて。
この命を終わりにしたくて。
歩の場合、生きてる時に何もなかったのが響いて今みたいな状態になってる訳なんですが
彼の場合はそれとはまた違っていて、不死身に憧れた節もあるみたい?
彼が望んでた事は復讐ではなく、責任だったんですね。
もう終わらせてくれと。

ユーはこれ以上誰かを手に掛けたくはない。けど、歩も夜の王もお互いゾンビであるし
黒い霧もハルナと力を合わせて追い払ったから
もう終わりのないサドンデスゲームみたいな感じになってて。
その殴り合いはあまりに不毛、
見てるユーだって辛い。
何度も何度もユーの気持ちを分かってやれ、と訴えかける歩と
そんな説得に押されかけ不利になって無様な姿を晒す夜の王。その時ユーが遂に決意をして歩に抱きつく。
これ以上、争いは見たくない。
友達同士の傷付け合いを見たくない。
だから、遂に夜の王に、引導を渡します。それはきっと彼女の心の弱さが招いた決断。

でも、多分・・・いや絶対、かな。そうする事で夜の王の魂もきっと救われたはず。
彼の世界は色褪せてしまっていたけど
これで再びまた元の世界に帰れる。それは歩には辿り着けない場所で。
自分としてもどっちが幸せかなんて分からないけど・・・。夜の王もユーもきちんと選んだ、
って事には間違いない。
次生まれ変わったら立派なペンギンになれるといいですね。ちょっとダークなね。

その間に当然登場したメガロは、セラの先週のバイオリンの力で抑えてくれました。
あれはこういう時用のものだったのね。
トモノリもちゃっかり協力してたり。抜け忍なのにみんな優しいな。みんなで危機を守ってくれて。
不気味な空に響く美しい音色が気持ち悪くあり、でも幻想的でもありました。





「オレの所にいろ」と。先週は言えなかったセリフを改めて強く告げる歩。
したらユーが、直接「うん」と答えてくれました。
生声で!
いい声してるじゃん(笑)。ああここで一気にカタルシスが。戻る決意をしてくれたのは、
夜の王が居なくなった影響もあるだろうけど、ここまで求めてきてくれた事が嬉しかったんだろうな。
中々に気持ちいい着地点でした。
次回はサービス回で終わりっすか?それもまたらしいですね。楽しみにしてます。


・・・って明日(29日深夜)東京MXでやるんじゃん。この回含めて2話連続だって!
ケーブルテレビ入ってて良かったわあ。