超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

鋼鉄の華っ柱 1巻/西森博之

2011-03-19 21:48:30 | 漫画(新作)





西森博之「鋼鉄の華っ柱」1巻読了。




前作「お茶にごす。」も好評だった西森博之の新作です。
この人キャリア的に言えばかなりのベテランなのにベテラン臭がしないのは何故だろう。
むしろどんどん洗練されていってるような・・・
絵も全然古くならないし。
相変わらずシャープな絵柄が素敵です。

今回は、坊ちゃんが主人公。誇り高き名家の生まれで。
でもまあ、性格は多少・・・多少?歪んでるわけでして。表向きは、ってヤツでしょうか。
そんな坊ちゃん主人公が会社の倒産を期に親が海外に逃げて無一文となり
更に家も差し押さえで、完全にゼロの状態になって
またやり直すって話なんですけど。


普通そんなんなったら慌てるし、絶対に涼しい顔なんてしてられないと思うんですが
この主人公、真道は至って冷静・・・と思いきや心の中では心底ムカついたりしてるんですが
それを表に出さず、あくまで紳士で、金持ちだった頃の自分を貫いて生きていく。むしろ社会見学のつもりで。
それってある意味滑稽とも取れるんですが
この男はそんなものじゃなくて
むしろ虎視眈々と成り上がりの計画を建てていく、っていう。再び戻ってやるぞ、と。

例え生活が貧しくなっても、心までは貧しくならない・・・っていう真道の態度は傍から見ると非常に格好良く
また時折覗かせる魔性の一面が印象的な男でもあります。
今までもインパクトのある主人公を生み出してきた西森漫画でありますが
どうやら真道はいつもとは別角度から楽しませてくれそうな男ですね。
早速如何にもな下衆が登場、って事で
ここからの叩き落し、それによる成り上がりにも期待したいところです。
しかしその下衆の親分が本当に悪そうな顔をしていて、こういう奴描くの本当に得意だよなー、って思いました。
だからこそ落とされる瞬間が楽しみ、っていうか(笑)。




久々の週間連載、って事で期待してます。サブキャラの活躍も楽しみ。




そふてにっ 4巻/あづち涼

2011-03-19 14:09:46 | 漫画(新作)





あづち涼「そふてにっ」4巻読了。




この漫画の感想書くの2年ぶりです。要は1巻書いて以来の。
なんでこんなに間が空いたんだろう?って思ったんですけど多分そこに理由はないですね。
なんとなくだと思います。ええ。

1巻の時と違ってるのは一応形式上ソフトテニスの試合とか練習は行ってて
大会とかにも出ちゃう感じなんですけど
何でしょう?本気とギャグの中間を往ってるというかたまに凄くシリアスになったと思ったら
完全にギャグで済ます事もあったりと
変則的な構成、といいますか掴み所がないって言い換えても良いと思いますけど。形容しがたい漫画。
それ故に自由度は高くて色々なネタを楽しめるっていうのは良いですね。
真面目に読むのも不真面目に読むのもアリ的な。
割と個性的な漫画に仕上がってると思います。
取り合えずタイトル詐欺には・・・ギリギリでなってないかな(笑)。

4巻では・・・千歳さんの覚醒がメインといえばメインで
別人レベルのように生まれ変わっております。それもまたアホらしい理由なんですけど
結局やりたい放題というか
極端に実力ないやつでも何かしらの理由を付けて勝たすことが出来るので
その意味だと誰が勝っても不思議じゃないというか。要は作者のサジ加減で。

ただ、赤玉中の勝敗は読めたといいますか
はっきりいってある意味お約束ですよね(笑)。一回戦から強敵と当たるとかトコトンベタを突いてるなあ。
それもまた狙ってやってるんでしょうけど。
この後の試合も楽しみですね。
決勝戦暴力試合になりそうだけど。あの技はガチで反則、っていうか人間技じゃないと思いますから。
ますます超人要素強くなりそうでその点にも期待(?)ですね。




そんな今作も春からアニメ化だそうで。う~ん時の流れは速いですね。楽しみです。