アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

山の麓のドイツパンのお店~ベッケライ ミンデン~

2010-04-20 15:24:14 | たべもの
 以前名古屋に住む知人が、「近くにおいしいドイツパンの店があるから」と、いろいろ取り合わせてパンを買ってきてくれました。そのパンがどれもおいしくて、とくにライ麦の入ったドイツパンは食べるほどに味があり、またそのうち買ってきてもらおうと思っていました。

 ところが2年ほど前だったか、その知人が「残念なことにあのパン屋は引っ越してしまったの。愛知の山奥のほうだと聞いたけど、もしかしたらあなたの町の近くじゃないのかしら」と言いました。

 そのすこし前、人づてに、北設楽郡豊根村にドイツで修業した人がドイツパンの店を開いた、と聞いていました。二つの話はもしかしたら重なるかな、とおもったら重なりました!名前が同じだったのです。

 はじめて訪れたとき、おもわず「私もこんなところに引っ越したかった!」とおおきな独り言を言ってしまいました。店の敷地は車道の左側にあり、この道はあと数百メートルで行き止まり。道の右側には川が流れています。
 
 写真では分かりにくいのですが、お店はすこし高台にあり、車道から左に折れて細い私道を上がっていきます。店の右が古い民家を改装した住居になっているようで、日当たりがよく、裏も右隣も山です。隣家は左に一軒あるだけ。それもだいぶ離れています。辺りはとても静かで、のどかです。

 「ベッケライ ミンデン」とはご主人がドイツのミンデン市で修業したからつけた名だとか。私はいつも、ライ麦パンを数種、あるだけ頼んでおきます。この日、手に入れたのは下の四種類。

 手前左がバルヌス、右はバイエリッシュ、後ろ左はミンデナーランド、右がメアコーン。どれもワインやベルギー、ドイツのビールに合いそうですが、とりわけ私が好きなのはミンデナーランド。しおりには「ミンデン市民がこよなく愛するライ麦が75%入ったパン」とあります。とっておきのオリーブ油と塩につけて食べました。

 バルヌスはくるみやひまわりの種が入ったライ麦65%のパン。もっちりしています。メアコーンも亜麻仁、オート麦、ゴマが入っていて香ばしい味です。ラム酒漬けレーズンがたくさん入ったバイエリッシュは、お菓子のように食べ過ぎてしまいそう。

 どれも深い味わいのあるパンです。こんな本格的なドイツパンを、山伝いの道を通って買いにいけるとは、幸せです。

 このお店については、「三河の山里便り」に詳しく紹介されています。

 *ベッケライ ミンデン 
  ℡」0536-85-1234
 愛知県北設楽郡豊根村上黒川字柿平22

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どんぐり工房で草木染め~「歩かまい稲武ウォーキング」の日に開催

2010-04-20 15:21:37 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
 どんぐり工房では、毎月第四日曜日に草木染め講習を開いています。5月の講習会は、数年前から毎年春開催される「歩かまい稲武ウォーキング」大会の日に、デモンストレーションとして行われます。

 講習会の内容は以下の通りです。

*日時:5月23日(日)午前10時~午後3時
*場所:どんぐり工房(稲武地区・どんぐり温泉前)
*講習料:2000円(布代別)
*定員:20名(先着順)
*申し込み・お問い合わせ:どんぐり工房 電話0565-83-3838
■布は、当方でスカーフ、エコバッグ、バンダナ、風呂敷などを用意していますが、持込も可能です。その場合はあらじめ準備が必要ですので、お問い合わせください。

 5月は若草や若葉が萌え出すころ。ヨモギやスギナやカラスノエンドウなどをアルカリ水で煮出すことで、黄緑や薄い緑色を生み出します。この季節にしか出せない色を楽しんでください。

 なお、「歩かまい稲武ウォーキング」については、こちらをごらんください。当日、大会に出場なさった方も、どんぐり工房での草木染めやそのほかのイベントを見学に、ぜひお越しください。
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のど越しのいい甘酒

2010-04-20 10:59:48 | たべもの
 マクロビオティックでは甘酒をよく使います。でも私は、スイーツに入れるとあまり気にならないのですが、そのままだと酒粕くささが気になり、好んで飲むことはほとんどありません。でも甘酒は体を温めるので、薬とおもってたまに飲みます。

 先日、豊田市市街地のデパ地下で蓬莱泉の甘酒を見つけました。

 蓬莱泉は隣町設楽町の醸造元。稲武には吟醸工房があり、そこではここでしか買えないとてもおいしいお酒を造っています。その蓬莱泉の甘酒ならおいしいかもしれないとおもって、720ml入りが1000円もしたのですが、買いました。

 冷たいまま飲んでみました。口当たりの良さにまず驚きました。すっきりしています。私の嫌いな酒粕くささがありません。ショウガをいれなくても臭みがないので、ぐいぐい飲めてしまいます。上等の飲み物です!こんなさわやかな甘酒は初めてです。

 瓶の表示をよく見たら、販売元は蓬莱泉ですが、製造元は新潟県の天領盃酒造株式会社でした。原材料は米こうじ100%。うちで甘酒を造るときは確かご飯を炊いて、そこに米こうじをまぜて発酵させるはず。とすると、この甘酒の造り方は普通とちがうのかもしれません。そのうち調べてみることにします。

 ブログ「佐渡の酒com」に、この甘酒の記事を見つけました。やはり「普通の甘酒とはちがう!」との感想が載っています。
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アケビの生垣作り

2010-04-20 10:57:36 | 林と畑と庭づくり
 引っ越した当時は敷地内で見つけるたびに喜んでいたのに、いまではさほどめずらしいとも思わなくなった植物がたくさんあります。土筆、野生の三つ葉、野蕗、アケビ、ゼンマイ、ゲンノショウコなどなど。

 なかでもアケビは、わざわざ遠くへ探しに行ってはリースに仕立てていたので、敷地内で見つけたときはうれしかった! 

 昔、たびたびお邪魔したお宅に立派なアケビの木がありました。毎年たくさんの実をつけ、よくいただいたものです。実だけでなく、葉っぱも趣があって、蔓の伸びた様子も素敵でした。こちらに来てアケビを見つけたとき、あんなふうにバーゴラか何か建てて育ててみたいと強く思いました。

 でも、私が育てたい場所に移植しても面倒見が悪くていつの間にか消えてしまいました。そこで、今年は作戦を変えました! 彼らの居場所はそのままにして、伸ばす方向を私の意に沿うようにしてやるのです。

 ちょうどうまいこと道の下の低い崖に何本も五つ葉アケビが生えています。そのアケビの蔓を竹の棒に絡ませてやりました。

 こんなふうです。近いうちに、左側にある竹の柵のあたりにも棒を差し、柵側に導いてやろうとおもっています。崖にはアケビだけではなく、スイカズラも元気に蔓を伸ばしていました。初夏には美しい花が咲き、甘い匂いをはなちます。ついでにこの植物も棒に絡ませました。



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ムクゲの林

2010-04-20 10:18:59 | アンティマキの場所に生きる動植物
 数年前知人の家からもらってきたムクゲの木から、無数といえるほどたくさんの実生の苗木が育ちました。

 もともとのムクゲの木は日当たりの悪い斜面にあり、コケが生えたり洞ができたりと、あまり健康な様子ではないのですが、落ちた実のすべてから芽が出たのかと思われるほどの、旺盛な繁殖力です。

 崖に木を植えると根を張って崖を壊すからよくないそうですが、樹間を狭くして根を張りすぎないようにしてやれば、かえって崖の保全によいともきいたことがあります。

 わざわざ木を買って植えるのはめんどうですが、落ちた実が育ってくれてそれが保全に役だつなら願ったりかなったり。おまけにムクゲの花はほんわかしてて、私はけっこう好きです。

 おおもとのムクゲの木の洞を覗いたら、なんと小さなカエルがすんでいました。春とはいえ気温は10度以下の日のこと。冬眠から目覚めたものの外に出たくても出られなくなったのでしょうか。ほんのわずか、足を動かしたなとおもったら、あとはじっとしていました。写真中央の茶色の部分の右側、白っぽいまだら模様がそのカエルです。
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