アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

チエ流マクロビオティック料理教室・夏の部終わりました。

2011-09-18 10:17:46 | マクロビオティック
   夏の間、イタリアの知人宅に滞在していた大阪の初田知恵子さんが8月の終わりに帰国したので、今年の夏の教室は9月初めの4日(日)と5日(月)に開催する予定で準備を進めていました。5年目、13回目の教室です。

   ところが、3日に到来した台風12号が大きな被害をもたらしながらゆっくり北上したため、4日の教室はやむをえず中止にしました。

   3日も4日朝も、伊勢神トンネルが通行止めになっていなかったので、たぶん大丈夫だろうと高をくくっていたのですが、雨足がいっこうに衰える様子がなかったので、午前8時過ぎ、中止を決めたのです。遠方の方は、もう家を出られた方もあって、参加予定の方々にはほんとうにご迷惑をおかけしました。

   翌5日も、雨は断続的に降ってはいましたが、台風がすでに日本海に抜けたとの情報を得ていたので開催することに。この日は、直前のキャンセルもあって13名の方が参加なさいました。2時間もかけて碧南から来てくださったかたもおられました。

  右側一番向こうの縞々のエプロンをつけているのが、講師のチエさん。今日のレシピは、イタリアで学んだ野菜料理をチエ流にアレンジしたマクロビオティック料理です。
 
  イタリア料理といえばトマト。稲武には煮込み料理用のトマトを作っている方がいるので、そのトマトを台風前に入手。
   
  まず、トマトソースを作ります。鍋の中に、トマト、タマネギ、ニンニク、バジル、セロリ、イタリアンパセリを切りながら次々に入れます。みんな大きめ。まな板は使わず、みじん切りにする必要はありません。岩塩を加え、そして、蓋をしないで強火で煮続けます。強火というところが驚き。

  柔らかくなったら、イタリアでチエさんが買ってきた漉し器で漉します。ほんの少ししかカスは残りません。粉ふるいもジュース作りもこの道具でやれそう。ほしい! 漉したソースをさらに30分ほど煮詰めます。

  こちらは、クロスタータというお菓子。もともとは卵もバターも使う甘いお菓子なのですが、チエさんは、粉と菜種油にアーモンドプードルをくわえてコクを出しています。

  焼き上がりました。とっても簡単です。中に入っているのは、ブルーベリージャム。奥三河Three trees+の三木和子さんのコンフィチュールです。彼女の農園で今年採れた美味しくて大きな実が詰まっています。

  出来上がりました。この教室では、グループには分けますが、グループごとに同じ料理を作り、あえて担当を決めません。他の人の仕事を見ながら自分の仕事を決め、終わったら、別の仕事をしている人を手伝います。だから、人によってはすべての料理に関わることもあるので、食べるときの楽しみはひとしおです。

  こちらが今回の料理です。手前左は、パスタのトマトソース和え。こくがあって、とってもおいしい! こんなにおいしいトマトソースは初めてです。後ろの皿には、ひじきのアーリオオーリオと、ナスのとろとろ蒸しがのっています。オリーブオイルやハーブを適宜使っているところがイタリア風。右の一皿は、クルミとオリーブオイルを入れて炊いた玄米ご飯です。ローズマリーの枝を米の上に乗せて炊きました。実は、この一皿は教室開催日の前夜、私宅でできあがったレシピです。

  チエさんと妹でイラストレーターのヒロさんは、いつも私宅に泊まるのですが、必ず一回は二人の手料理を披露してくれます。4日の晩、作ってくれたのがこれらのごちそう。イタリア料理そのものもあれば、台所仕事をはじめてからチエさんが思いついたものもあります。いつも、とてもおもしろくておいしい料理ばかりです。

  料理しながら、翌日の教室メニューについてあれこれみんなで話していたとき、「ただの玄米おにぎりでは面白くない」からというので、アイデアがあれこれ飛び出し、最後にチエさんが決めたのがこのユニークな玄米ご飯なのです。普通の玄米ご飯にかすかに残っている糠くささが、オイルやハーブですっかり消え、りっぱなおかずのような一品になりました。 

   教室終了後、豊田市旧足助地区にある刃物店「足助のかじやさん」の若主人に来ていただき、包丁研ぎの講習会を開きました。かじやさんの奥様が教室の常連さんなので、この企画がまとまりました。

   砥石はあっても、自分ではほとんど研いだことのない私には、ありがたい講習会です。

   砥石に水を含ませながら研いでいると、しばらくしてどろどろの液体のようなものが出てきます。若主人の説明ではじめて知ったのですが、その泥は細かい石なのだそうで、その石によって刃物が研磨されるのだそう。理屈が分かると、効率よく研げそうな気がします。でも、やはり下手。この日は、私の家ではまずまずまともと思われる包丁2本を若主人に託し、お店で研いでもらうことにしました。
*****
   今回も、皆さんに楽しんで学んで頂くことができました。次回の秋の教室は、11月27日(日)・28日(月)に開催します。すでに申し込みの受付をしていますので、コチラからご連絡ください。
 
   ところで、チエさんが昨年に続いて今年もひと月ほど滞在していたのは、イタリア北部のカッラーラという町です。彼女の知人が経営するペンションの仕事を手伝いながら、近隣の主婦たちに野菜料理を教わり、イタリアの奥深い食文化に触れてこられました。彼女の活躍ぶりは、ペンションオーナーの日記に綴られています。コチラをどうぞ。
   





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