eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

企業研修は歴史的な転機に

2004-11-30 20:31:27 | 企業研修
企業研修は、歴史的な転機にある。その背景には、まず、知識社会の到来がある。第二に、変化のはやさとはげしさ。第三に、企業組織の大転換。

まず、知識社会についてみよう。情報と知識はちがう。長期金利の変動は情報。その意味がわかるのが知識。知識がなければ情報は無意味だ。
情報は検索などによりみつける能力があればよい。しかし、知識の共有は学習によって身につけるしかないのだ。特許裁判をみるまでもなく、企業にとって、かつてないほど知識武装が競争力の決定的な基盤となっている。そしていま、知識の創出と共有が、大きな課題になっているのだ。

第二に、はやくはげしい変化。変化により新しい状況に直面する。それに対応していくには、必ず学習が必要になる。パソコンが登場すればパソコンをつかえるようにならなければならない。大規模で劇的な変化に対応する大規模な教育・学習が必要になっている。

以上の2つは、企業にとって教育研修がかつてないほど重要な役割をはたしていることの背景だ。

そして、第三の企業組織の大転換は、教育研修のありかたをかえる。
新卒の大量採用、各部署を転々と移動しせりあがりながら一生同じ会社につとめる終身雇用。この時代は、集団護送教育。おなじように教育し、おなじように育てていく。
しかし、いま、企業の中で個人の役割が決定的に重要になり、ひとりひとりが、ちがうキャリアパスをたどる。ひとりひとりの研修課題がことなり、レベルがことなり、時期がことなる。個別研修・選別研修が基本になっていく。

企業にとって、研修は、戦略を実現する基盤づくり、研修そのものが戦略的な課題になってくる。大規模で、個別的な研修が必要となりつつある。

その課題にこたえることができるのが、eラーニングであろう。

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