eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

よりどころは地域共同体

2012-03-14 08:44:34 | 島の生活
昨日も書いたように、農業社会として組み立てられてきた日本では、基本所属共同体の役割が大きかった。

しばらくは、終身雇用の企業が、その役割をはたした時期もある。しかし、社員が転々と流動する社会では、企業もその役割を失っていく。

資本主義の競争原理のなかで病気やさまざまな要因で脱落した人たちへの、セイフティネットが消えいてしまっているのだ。

かつて、資本主義は、セイフティネットを用意できなければ、社会に対する正当性の主張もできないし、かつ、不満の充満は危険なことだと考えていた。しかし、危機が深刻化して、セイフティネットを用意する余裕さえ失っている。

社会保障制度さえ破綻する。そこまで危機は深刻なのだ。国家さえ破綻するとすれば、実質的に資本主義は破綻しているともいえるかもしれない。

そのような時代にいかに生きるのか。

家族は、資本主義の原理が入り込まない世界であり、経済行為でない助け合いが基本だ。家族はセイフティネットの基本である。しかし、崩壊的に人口が激しく減少していくなかで、単身家族がふえていく。家族のセフティネットとしての力が弱まっていく。

資本主義の組織である企業は、個別に社員をまもる努力をする会社がうまれたとしても、それにも限界がある。

本来セイフティネットの役割をはたすべき国家も、財政破綻のなかでその余裕をもたない。

のこされたのは、地域共同体だろう。地域でのともに生きるさまざまな組織が今後ますます重要になってくる。それぞれの地域で、すぐれたリーダーやわか者たちの知恵が発揮されて、個性的な地域共同体がうまれなければならない。生まれてくるのであろう。

残念ながら、都市では不可能だ。その意味でも、これからは、地方の役割が重要だ。未来の鍵は地方にある。



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