eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

「eラーニング市場が活性化しない原因]

2007-02-08 12:53:48 | Netlearning,Inc.
イーラーニング・コンソーシアムの次回月例会のテーマです。 

=テーマ② 「eラーニング市場が活性化しない原因の調査活動報告」

そういえば、「eラーニングが普及しない理由」は、もう10年近く聞かされ続けています。

以前は、「まだ回線がほそく、音声や動画が使えないから」とか、「ダイヤルアップで料金がかかりすぎるから」とよく聞かされました。高速常時接続の環境が整えば、eラーニングは大きく普及する!ということでした。
もちろん、わたしたちは、この考えに大反対でした。CD-ROMならまだしも、音声や動画にeラーニングの本質があるのではないからです。eラーニングはネット教育であり、双方向性を活用した教育にこれまでにない教育効果が期待できると考えていたからです。したがって、当時の回線状況でも、eラーニングを普及発展させることができると考えていたし、それを実現してきました。

そのとき、常時高速でインターネットをつかえる時期が来るのを待っていた人たちは、ただ時間の経過をまつしかなかったかもしれません。

では、その条件がととのった今、なお「市場が活性化しない」理由は何ですか?

ユーザーのせい?国の政策のせい?eラーニング事業者の努力不足?それとも、本当は、すばらしく活性化しているのですか?

その間に、1,000万人以上がeラーニングを経験し、社員5,000名以上の企業では、ほぼ100%の普及率となりました。eラーニング提供会社も、2,000社にもなります。普及率があるラインをこえ、市場の成長に弾みがついています。

実際、このテーマについては、かなり書きにくいところがあります。現実に、「活性化していない」と考えている人たちが多数いるのも事実だからです。市場という大きな山のどの部分をどの角度から、山道のどの高さで見るかによってまったく違う景色が見えるのは事実です。山頂まで行けない、行き止まりの道を登っている人たちもいます。尾根をこえ、つぎつぎに新しい景色が見えている人たちもいます。

しかし、「活性化しない原因」がイーラーニング・コンソーシアムの調査テーマになり、月例会で報告されるのは、不思議な気がします。




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