eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

iPad 対 キンドル

2010-04-02 16:29:33 | 読書/新聞/映画など
西田宗千佳著『iPad 対 キンドルーー日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏』(エンターブレイン、2010年3月24日、1429円+税)

明日4月3日、米国でiPadが発売されます。

第一章 キンドル・インパクト
第二章 キンドルのライバル、ソニーとアップル
第三章 eBookへの長い道
第四章 eBookのビジネスモデルとはーーアメリカの場合ーー
第五章 日本はどう「eBook」の波に乗るのか

目次で、だいたいこの本の概要がわかります。

紙のような電子ペーパーをつかったキンドル。ウィスパーネットといわれる通信機能がキンドルの特徴でありビジネスモデルをつくっている。ユーザーは通信をなにも意識しなくてもよい。通信料は書籍の代金にふくまれているので、別に支払う必要もない。41万冊用意されている電子書籍の価格は、ハードカバーが25ドルから30ドルくらいに対して、9.99ドルに抑えられている。新刊も同時にキンドルで発売されるものが多く、その場合、キンドルの電子版は紙の6割ぐらいも売れているらしい。

そのライバルは、ソニーとアップル。アメリカ国内では、キンドル200万台に対してソニーは100万台を売っているとみられている。ソニーは、日本よりも出版が自由な米国で先行させているのだ。

一方、iPadは、電子書籍端末専用ではない。ノートPCと携帯の間、ネットブックにとってかわることをねらって、リビングでつかわれるシーンを想定しているようだ。iPhoneむけの専用OSをつかっている。

今後eBookは、どのような展開を見せるのか。専用端末かiPadにつづく汎用PCが中心になるのか。eBookストア方式が圧倒的な力をもつのか、一般的にさまざまな出版社などがひろく販売の機会をもてるようになるのか。

フォーマット形式が公開されているEPUBの今後の展開も注目されます。

さて、日本におけるeBookの今後も関心があるところです。

ただ、eBookについては、これまでのプレイヤーや論者がまだ気が付いていない重要なファクターもありそうです。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿