いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

先史時代のフロンティアな縄文人。frontier johmon people in before history

2021-05-28 19:51:54 | 日記
 (1)「北海道、北東北の縄文遺跡群」がユネスコの世界文化遺産に登録されることが確実となった。北海道、青森、岩手、秋田に広がる縄文期時代の人間の生活様式群であり、先史時代に雪に深く(多分)閉ざされた地域に人間が生活群を構成して1万年以上も狩猟採集文化の縄文期時代が続いたということを考えれば、あらためて人間の強さ、たくましさ、知恵を実感させられる。海運による交流も確認されている多様式生活文化だ。

 (2)今日的時代でも北海道、東北地方というと冬は厳しい生活環境にあり、先史時代だからこそ、何もない厳しい自然環境のところで竪穴式住居(御所町遺跡)、大型堀三柱建物(三内丸山遺跡)群生活が存在したともいえるが、ここで1万年以上も縄文期時代を継承してきた縄文人の知恵、バイタリティ、フロンティアには驚かさせる。

 (3)その後の弥生期時代は佐賀の吉野ケ里遺跡に代表されるように比較温暖な南方地帯での稲作文化で、それに比べて縄文期時代の狩猟採集文化の自然環境の厳しさを克服した強さ、知恵は理解しがたいものがある。

 日本列島は先史時代にユーラシア大陸から分離、形成されたものとみられるが、縄文期時代の北海道、北東北の生活様式は狩猟採集文化で大陸文化の影響も残ることも考えられる。まさしく先史時代の悠久のロマンであり、フロンティア精神性の力強さであり、たくましさであり、知恵であり、今日的現代人にもわずかでも悠久の遺伝子が流れているのか、歴史をたどったことはないが先史時代の1万年以上の悠久の時間の流れの大きさが縄文遺跡群として足跡を残し、今によみがえる世界遺産登録だ。

 (4)今日的現代社会はIT革命、AI時代で進歩、進化したようにみえて、これから何十万年後の世界からは何が残り、どう映り、見られるのか、先史時代の残された縄文人、文化のフロンティア(frontier)な生活様式を見ると人間そのものはどれほど成長、進歩、進化してきたのか、あまり変わらないのではないのかという感慨でしかない。

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