いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

デジタル革命の虚像。 a virtual image of digital revolution

2021-05-14 20:10:06 | 日記
 (1)菅首相が力を入れるデジタル庁設置などのデジタル改革関連法案が成立した。菅首相が行政手続きの簡素化、迅速化のIT、デジタル組織化が必要だとのデジタル庁設置だが、その程度のことならデジタル庁設置などなくても現在の行政改革でも十分可能だ。

 スマホ時代、社会で歩きながらでも情報が取得でき、通信が可能だが、それがどれだけ情報価値を高め、利益を生むのかは、あるいは生んでいるのかは使っているものにもよくわからない。

 (2)IT、デジタル化の課題、問題は行政手続きの簡素化、窓口業務の迅速化(これも必要だが)ではなく、「行政のデジタル化が立ち遅れた原因は行政機関の『縦割り』が影響している。それぞれの機関がばらばらにシステムを発注し、開発業者に丸投げするようなことが起きていた」(村井純慶大教授)ことであり、つまりは長らく指摘されてきた「横割り」行政の連携、移行、改革が必要だということだ。

 (3)それは行政の一元化(unification)といわれるもので、それができたとき、可能な社会が持続可能な開発利益、国民利益実現、還元といえるものだ。IT産業革命は日本でも最高益4.9兆円の国内最高のGAFAに匹敵する利益のソフトバンクグループ(SBG)を生んだが、主力の携帯電話、IT事業よりは優に200社を超えるベンチャー事業への投資利益が大きく、投資ファンドの色彩が濃い事業利益だ。

 (4)IT革命とかいわれても、コロナ社会でのテレワーク、オンラインはいざとなれば十分に機能せずに効果性は少なく、だからデジタル庁設置してのIT、デジタル社会の推進なのだろうが、名前が先行しての実体がわからない、見えない、つかめないIT、デジタル改革であり、便利は便利であっても一般的に情報価値、利益、開発、創造につながるものではなく、デジタル庁設置の理念が見えずにわからなく、菅首相の目指す効果性はわからない。

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