いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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Jazz tonight - 児山紀芳アーカイブ集。 koyama kiyoshi archive collection

2019-03-28 19:44:17 | 日記
 (1)Jazz tonight(NHK FM)に児山紀芳さんが戻ってきた。「みなさん こんばんは 児山芳紀です」で始まるあの声、空気は、何と言ったらいいのか言葉で表現できない空気感というものが伝わってくる瞬間だ。

 児山紀芳さんのジャズ歴史すべてがアーカイブ(archive)になって、伝説になった。

 (2)対談の名手で飾らない、わかりやすく、それでいて経験、知識、取材、交友、交流に裏打ちされた精神文化性が高く、泰然自若で聞くものを惹きつけるJazz tonghit 児山紀芳さんの過去の記録(archive)放送からのダイジェスト版が放送された。 

 児山紀芳さんの「声」でJazz tonightを聞きたいという多くの要望による(放送コメント)放送だ。

 (3)まずはジョン・コルトレーン(ジャズサックスプレーヤー)来日記者会見で、児山紀芳さんが10年後に何になりたいか質問したのに対して「I want a saint」(聖者になりたい)とコルトレーンが答える当時の実況放送、そしてアーカイブゲストのコルトレーン研究者がその後言葉どおりにコルトレーンが教会建設にかかわったという話だ。

 (4)愛知県岡崎市の内田修さん(医師、日本ジャズ史の祖)宅での児山紀芳さんとの対談放送、シャンソン喫茶の銀巴里で金曜の昼だけなんとか使用を許されて当時無名の若い日野皓正さん(ジャズトランペット)などにジャズ演奏のステージを提供した話の実況放送だ。
 内田さんは医師の仕事の中でこの録音のため岡崎から夜行列車で通ったという(貴重で豊富な内田ジャズコレクションは岡崎市に寄贈されたー本ブログ注)。

 (5)児山紀芳さんと旧知のヘレン・メリルさん(ジャズボーカリスト)が若いころにサラ・ボーンさん(ジャズボーカリスト)の自宅での誕生日パーティーで一緒に歌っためずらしいプライベート録音の放送、普通は門外不出のものでここでしか聞かれない貴重な録音放送で興味、関心のつきないアーカイブ・コレクションだ。

 (6)児山紀芳さんの飾らない、自然な日本人発音のそれでいてすべて伝わるという英語の対談もたくさん聞けた。これまでも児山紀芳さんをしのぶ番組企画はあったが、やはり児山紀芳さんの「声」でJazz tonightをを聞きたいとの要望がたくさん寄せられての今回の児山紀芳アーカイブ集放送だ。

 児山紀芳さんの「声」が醸し出す独特の空気感、経験、取材からくる説得力、解決、評論の確かさが聞くものを惹きつける。

 (7)本ブログでも書いたが、海外での長い取材経験ながらネイティブな発音の英語ではなく、日本人が發音する丁寧でゆっくりとしたわかりやすい英語発音でそれでいてすべて伝わるという飾らない人柄、人間性は日本人に英語はこれでいいんだと教えてくれる勇気を与えるものだ。

 (8)児山紀芳さんのジャズ歴史、伝説、アーカイブは1日三昧でも語りつくせないものであり、いつの日かには児山紀芳さんの空気感を乗り越えていかなければならないものだが、飾らない人間性、経験、知識の深さは大きいと教えられる児山紀芳アーカイブ集だ。

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