(1)ゴーン事件というのは裁判への関心よりは、勾留取調べの長期化に世界の関心が集まり人権、社会問題にすり替わっていた。ゴーン前会長が司法取引により有価証券報告書への過少申告容疑で逮捕されて、その後取り調べ中なのに日産内部調査からのゴーン前会長の不正情報がいくつかあきらかにされて、これでは司法の公平性、公正性、独立性に問題があるもので、またこれらが事実だとすれば不正はあきらかなのに取調べのゴーン前会長は容疑をすべて否認して検察と対立したままだ。
(2)ゴーン前会長逮捕は、検察が日産内部と入念に情報交換、準備をしながら、日産内部者との司法取引でゴーン前会長逮捕に至ったことがわかっている。本来なら検察は証拠固め準備をしてゴーン前会長逮捕に踏み切ったわけだから早々に起訴、公判に持ち込めたはずなのだが、ゴーン前会長の容疑全面否認にあい、勾留取調べの長期化になった。
ゴーン前会長の容儀の有価証券報告書への報酬過少申告、背任罪というのはこれまで判例がなく検察も起訴にあたって相当の検討、準備、確証を重ねているとみられるゴーン前会長の勾留取調べ長期化だが、証拠主義の欧州からは「人質司法」として批判を受けていた。
(3)これまで日本の司法では被告が否認を続けている事例で保釈されることは異例で、証拠隠滅、口裏合わせを防ぐために保釈請求を拒(こば)んできたが、今回ゴーン前会長は3回目の保釈請求で10億円の保釈金納入(裁判終結時に返金される)で保釈が認められた。
否認中の被告の保釈が認められたのは異例だ。弁護士側がゴーン前会長の日本住居(指定)に監視カメラを設置し、PC使用は弁護士事務所のみとするなどの制限、監視生活状態の中での保釈条件だ。冒頭に述べたようにゴーン前会長の裁判、公判への関心よりは長期勾留取調べに関心が高まるという異常事態の逮捕事件となった。
(4)事件の経過が事前に日産内部と検察が情報交換をしながら内部者との司法取引でゴーン前会長を逮捕するという準備からすれば、その後の勾留取調べ長期化は司法制度の妥当性問題とは別に地検の司法取引、証拠固め手続きに疑問がわくものだ。
この間の日産内部調査によるゴーン前会長の不正情報がいくつかあきらかにされて、ゴーン前会長の不正容儀事実を高める有り様は公平、公正性を欠き、それなら余談を廃して早く裁判、公判を開始して容疑事実をはっきりさせるべきだと思わざるを得ないものだ。
(5)おまけにゴーン前会長、被告の選任弁護士が交代して無罪引受人といわれる弁護士に代わって、無罪に自信を示すなどは裁判の独立性判断に先入観影響を与えるものであり、興味本位の劇場型裁判(trial of theater style)のおかしな方向に向かっている。
これも司法取引でゴーン前会長を逮捕しながら、勾留取調べ長期化を招いている検察の捜査取調べ姿勢に問題があり、何が起きているのか事件とは別に検察取調べの検証、調査が必要だ。
(6)昨日保釈されたゴーン前会長が作業員スタイルであらわれたのにはおやっと思わされた。まじめな顔のゴーン前会長のパフォーマンスとしてはおもしろかったが、ついでなら交通整理用の赤白の旗を持って報道陣を整理してほしかった。
拘置所生活が厳しいものであったことを示したかったのか、いかがでしょうか。
(2)ゴーン前会長逮捕は、検察が日産内部と入念に情報交換、準備をしながら、日産内部者との司法取引でゴーン前会長逮捕に至ったことがわかっている。本来なら検察は証拠固め準備をしてゴーン前会長逮捕に踏み切ったわけだから早々に起訴、公判に持ち込めたはずなのだが、ゴーン前会長の容疑全面否認にあい、勾留取調べの長期化になった。
ゴーン前会長の容儀の有価証券報告書への報酬過少申告、背任罪というのはこれまで判例がなく検察も起訴にあたって相当の検討、準備、確証を重ねているとみられるゴーン前会長の勾留取調べ長期化だが、証拠主義の欧州からは「人質司法」として批判を受けていた。
(3)これまで日本の司法では被告が否認を続けている事例で保釈されることは異例で、証拠隠滅、口裏合わせを防ぐために保釈請求を拒(こば)んできたが、今回ゴーン前会長は3回目の保釈請求で10億円の保釈金納入(裁判終結時に返金される)で保釈が認められた。
否認中の被告の保釈が認められたのは異例だ。弁護士側がゴーン前会長の日本住居(指定)に監視カメラを設置し、PC使用は弁護士事務所のみとするなどの制限、監視生活状態の中での保釈条件だ。冒頭に述べたようにゴーン前会長の裁判、公判への関心よりは長期勾留取調べに関心が高まるという異常事態の逮捕事件となった。
(4)事件の経過が事前に日産内部と検察が情報交換をしながら内部者との司法取引でゴーン前会長を逮捕するという準備からすれば、その後の勾留取調べ長期化は司法制度の妥当性問題とは別に地検の司法取引、証拠固め手続きに疑問がわくものだ。
この間の日産内部調査によるゴーン前会長の不正情報がいくつかあきらかにされて、ゴーン前会長の不正容儀事実を高める有り様は公平、公正性を欠き、それなら余談を廃して早く裁判、公判を開始して容疑事実をはっきりさせるべきだと思わざるを得ないものだ。
(5)おまけにゴーン前会長、被告の選任弁護士が交代して無罪引受人といわれる弁護士に代わって、無罪に自信を示すなどは裁判の独立性判断に先入観影響を与えるものであり、興味本位の劇場型裁判(trial of theater style)のおかしな方向に向かっている。
これも司法取引でゴーン前会長を逮捕しながら、勾留取調べ長期化を招いている検察の捜査取調べ姿勢に問題があり、何が起きているのか事件とは別に検察取調べの検証、調査が必要だ。
(6)昨日保釈されたゴーン前会長が作業員スタイルであらわれたのにはおやっと思わされた。まじめな顔のゴーン前会長のパフォーマンスとしてはおもしろかったが、ついでなら交通整理用の赤白の旗を持って報道陣を整理してほしかった。
拘置所生活が厳しいものであったことを示したかったのか、いかがでしょうか。