いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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名桜(王)散る。 celebrated `sakura' of king is gone

2019-03-22 20:23:58 | 日記
 (1)米大リーグ19年、45才のイチロー選手が桜の季節の前に散った。昨年途中で選手登録から外れて球団付きになり、今年再び選手登録されてマリナーズの一員として日本(東京)で開催の公式オープニング2試合に帯同して先発出場を果たしていた。

 昨年から今年の日本での公式オープニング戦にあわせて引退レールが敷かれたかのような行動にみえる。

 (2)日本での公式2試合は5打数ノーヒットだった。仮にこの2試合でイチロー選手がヒットを量産していたら結果はどうなったのかと考えるが、結果は同じ引退だったのではないのか。
 米大リーグは契約社会で「選手として使う」と契約すれば悪くても試合に使うというのが普通だ。

 今年のオープン戦で打率1割に満たない選手(イチロー)を公式オープニング戦で先発させることなど日本の野球では考えられないことだ。

 (3)報道によるとイチロー選手は「ここ(東京)にいるというのはありえない。日本人でいることですでに勝ち組なんだなと思う」とマリナーズ監督を大笑いにさせたといわれ、これが最後のゲームセレモニーという既定路線が感じられる。

 それほどマリナーズではイチロー選手へ尊厳、揺るがしようのない記録、存在が際立っていることの証しでもある。

 (4)イチロー選手は米大リーグデビューから10年連続で年間200本以上の安打を打つという米大リーグ新記録を達成して、ビーム返球の外野守備、内野ゴロでも安打にする走塁でも卓越した技術、能力を示してきた。

 ホームランバッターでもない小柄なイチロー選手が走攻守三拍子そろった大リーガーとして大リーグが忘れていたスリリングベースボールの本質をよみがえらせたとも表現されたことがあった。

 (5)同時期に活躍したヤンキースでワールドシリーズ制覇貢献でMVPに輝いた松井秀喜さんがいるが、松井選手の「ような」日本人大リーガーはひょっとしたらこれからも出てくることは考えられても「イチロー」選手のようなプレーヤーは多分今後出てくることはないと思わせる卓越した野球スタイル、存在感がある。

 (6)45才になったとはいえ10年間連続で年間200本以上の安打を打ち続けた未曽有の大リーガー「イチロー」選手が、今回の東京での公式2試合で無安打だったこと、そして引退を表明したことが、これもイチロー選手らしい結果としてけじめの引き際だったといえる。

 そしてそういうイチロー選手を開幕2試合で使い続けても、最後は交代でベンチ選手総出で迎えるというマリナーズの中での「イチロー」選手の記録、存在感の大きさだ。

 (7)巨人、ヤンキースの人気球団でサービス精神旺盛な松井秀喜さんと違って、自分の信念を貫く孤高の道を歩むイチロー選手は取材にもまったく応じなくて、まさしくベースボール、プレーでのみ真価、進化を発揮してきたイチロー選手は今後について「監督は無理。人望がない」(報道)と述べている。

 日本の名桜(王)が散った(celebrated `sakura' of king is gone)。

 

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