いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

「007」の電気自動車。 EV of `007' method

2019-03-18 20:24:01 | 日記
 (1)英国情報機関のスパイ、ジェームス・ボンドが活躍する映画「007」シリーズは20年4月に25作目が公開(報道)される。英国はEU離脱問題で国内がすったもんだしてかっての植民地大国のイメージは薄れたが、ビートルズ(ポール・マッカートニー)、ジェームス・ボンドは健在で英国の個性の輝きを放っている。

 (2)その「007」ジェームス・ボンドが高度に改良された高級スポーツカーでさっそうとあらわれて空を飛び、海にも潜るのが話題で、20年4月公開の25作目では電気自動車(EV)に乗って(報道)あらわれる。

 これまでのアストン・マーチン社の高級スポーツカーにかわって、同社製作の155台限定生産販売のEV「ラピードE」(価格3700万円ー報道)に乗って登場する。

 (3)ヨーロッパは40年にガソリン車の製造販売を中止すると発表しており、環境保護政策にも高い関心、対策がみられ、「007」シリーズにもついに電気自動車(EV)登場となった。
 同映画公開の20年4月には英国のEU離脱が実現しているのか、延長継続なのか、白紙に戻っているのか現在のところではわからない混乱、混迷の中にある。

 アストン・マーチン社の高級EVの製造販売でも、英国内での日本車メーカーの生産中止撤退が続いて雇用減少が政治、経済、社会問題となっており、ジェームス・ボンドもうかうかとはしていられない。

 (4)日本は技術力継承名目で武器輸出三原則をなし崩しにして海外への武器輸出を解禁しているが、防衛省の来年度装備契約額のうち海外調達が過去最高の9400億円に上る見通し(報道)だ。契約額の3割を占めてトランプ大統領の強い要請を受けて日本政府、防衛省がイージズ・アショア(陸上配備型迎撃ミサイル)、早期警戒機E2Dのまとめ買い(同)で急増した。

 (5)イージス・アショアは周辺地域での強い高感度電波障害もあり、配備地域選定でも問題はあり、対象とした北朝鮮も米朝首謀会談を受けて核実験、ミサイル発射実験を中止していることもあり、国民の健康影響から過剰防備の懸念はある。

 日本政府の方針としても、武器の海外輸出を促進しながら海外からの防衛装備の買い取り、調達を急増させるという相矛盾した政策を実施しており、初めて100兆円を超える来年度予算に占める防衛費の高騰にもつながっている。

 (6)日本政府は技術力継承名目で武器の海外輸出を促進しているが、軍事産業では海外からの防衛装備調達急増を受けて「受注数量が減り、開発コストに見合う利益が得られない」、「利益の少ない防衛部門は企業の足を引っ張る存在になりつつある」(報道)と指摘する声もあり、政府の矛盾した方針のもとで防衛装備部門からの撤退論も出ている。

 (7)「007」ジェームス・ボンドもEV利用で環境保護時代に即した配慮がみられる中で、日本政府の空母化など防衛費の伸び、海外武器輸出と海外調達急増の二重構造矛盾政策は懸念材料だ。

 アジアは中国の軍事費増額、海洋進出、北朝鮮の核ミサイル装備と不安定材料を抱えて日本も防衛強化は避けられない事情もあるが、「007」ジェームス・ボンドの節度ある対応、カテゴリーcategory)も求められている。

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