いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

一気の電子化。 electronics style at a sitting

2015-05-30 20:20:07 | 日記
 (1)進化と人間の生活が便利で豊かになる相乗性というのはどこかで必ず不利益、不均衡性(ill balanced)を招くことになる。
 都会のビル、車社会は便利で働きがいのある場所ではあるが、ヒートアイランド現象を招いて不快感も大きい。満天の空に星が輝く夜空を眺めて自然の涼風に吹かれる生活へのあこがれもある。

 子どもの頃はいたるところにスイカ、ウリなど広い果物畑があって、囲いもなくひとつふたつはこっそり食べてもとがめられることもない自由、やりたい放題で大人も大目に見てくれていた、それで社会も成り立っていたやさしい時代でもあった。
 進化、進化、便利、便利も行きつくところまでいくと、本当に暮らしやすい豊かな生活を実感できるものなのかへい害も多い構造社会だ。

 (2)政府は来年1月から国民ひとりひとりに「マイナンバー」を付して行政手続きの簡素化、個人利益のは握管理の徹底をはかり、平等、公正、公平な社会の実現を目指す。
 所得隠しで利益をむさぼる強欲不正者を排除して、政府が残らず取るべき税金をしっかりと徴収しようというわけだが、多くの善良な管理者の国民にとってはプライバシーをやたらとのぞき見されているわけで居心地はよろしくない。

 マイナンバー制のプライバシー不正利用対策は十分なのかよくわからない中で、政府の国民一括管理体制だ。

 (3)せめてそれで行政手続きに便利性、迅速性を配慮したというところだが安全対効果性はどうなのか、行政手続きは少々手が込んでも確実で正確、安全、事実であることが大事なのであって、便利、迅速だけで軽はずみであっては元も子もない。

 国民の投資(税)による年金受領の書類審査だけの不正受給や生活保護費の不適正受給が社会話題になって、行政が少々手が込んでも(そのための行政機能だが)確実で正確、事実にもとづく行政執行機能システムを構築することが国民の利益につながるものだ。

 (4)国民のプライバシーを一括管理して行政手続きの簡素化のためのマイナンバー制は民主主義の自由対効果のない進化に名を借りた国のエゴイズムでしかない。
 安倍首相はさらにマイナンバー制を「戸籍、パスポート、証券分野までの拡大を目指して、一気に電子化を進める」(報道)意欲を示した。

 情報化時代を迎えて経済、サービス、情報管理の電子化の進化、時代の進歩はスピード化されてめまぐるしいものがある。電子化は避けて通れない構造社会ではあるが、国と国民の公的関係においては一気の電子化(electronics at a sitting)導入には慎重さが必要だ。

 (5)行政窓口での国民との対話、確認業務は高年令化社会到来のなかでは、あってもよい古典的なサービス対応業務だ。何でもかんでも電子化にして住みよい社会であるとは限らない。

 国の行政業務、社会の運用システムで電子化してもよいものとそうでないものとの区分、方法論、価値を確立することが一層大事だ。

 

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