いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

銅鐸発見の歴史ミステリー。 historic mystery of discover dotaku

2015-05-20 19:48:53 | 日記
 (1)近年は佐村河内守の作曲別人事件に小保方晴子STAP細胞不正研究事件とメディアの時流に乗せられた確証不十分による話題性偏向のまんまと乗せられた取材失敗を見せつけられてきたので、一瞬「アレッ」と思った。

 淡路島の石材加工業者の保管砂山の中から弥生時代前期末~中期初め(紀元前3~前2世紀)の型式の銅鐸が7個も見つかったと県教委が発表したというニュースだ。
 報道では近くの海岸部の田畑の下に埋まっていた可能性が高いといわれている。

 (2)しかし、数千年前のものと思われる銅鐸を砂採取の石材加工業者が掘りだすということになると、必要以上も深層に及んで掘削採取したということでどうも素人目には不自然に思える。

 長い歴史的年月経過のうちに海の波に洗われて深層が掘り下げられて地表近くに銅鐸がむき出しになっという歴史検証なのだろうか。ニュース報道を見る限りでは出土地は不明で、数千年も前の銅鐸がどうして保管砂山の中にあったのかは要因は記されていないし、専門家による本物鑑定確認検証の話もない。

 (3)論拠、検証情報もない中でのまるで本物確定間違いないかのような報道なのには、冒頭のような報道前例があるので驚いている。淡路島では過去にも銅鐸が複数発見されており、歴史的出土地ではある。

 今回の銅鐸発見は同時に7個と多く、しかも「古い型式ばかりで音を鳴らすための舌(ぜつ・振り子)があり、銅鐸の祭りの原初的な姿をよく伝えている」(報道)ことだ。「3組6個は内側に一回り小さい銅鐸をはめ込んだ」(同)入り子状で舌が同時に見つかったのは全国初めてという貴重な遺産だった。

 (4)大変な鳴り物入りの発見報道ではあったが、数千年前の銅鐸が石材加工業者が採掘する砂土の範囲内で出土するものなのかどうか、採掘方法、砂土の処理管理方法も含めて採掘規模、発見可能性の解説がほしいところだ。

 報道によるとどうも科学的論拠、検証不足だ。普通の数千年前の古代出土品というと年代地層を何段も掘り下げて年代地層に合ったところで発見するというイメージがあるが、そういう可能性またたとえば長い歴史的年月の間に海の波に洗われて露出してきたとかその論拠についても十分な納得できる説明が求められる。

 (5)何しろ古代歴史研究での出土目的ではない石材加工業者の保管砂山から数千年前の銅鐸が初めて完全な仕様で発見されたというミスマッチの不可思議な発見について、情報不足は否めない。

 これが本物なら正に数千年の時を超えて歴史ミステリーロマン(historic mystery roman)を地で行く発見ということになるが。

 (6)日本はここ数年は歴史的資産物の世界遺産登録が続いて、関連する全国自治体でも保存負担の重さから関心も高まっている。もう少し丁寧でわかりやすい銅鐸発見報道、情報開示が必要だ。

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