いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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御嶽山の教訓を生かす。 make the most of precepts of mt. ontake

2015-05-08 19:35:10 | 日記
 (1)箱根山の大涌谷から大量の水蒸気が噴出して火山性地震が続き、噴火警戒レベルが「2」へ引き上げられて一部立ち入り禁止区域が設置された。ちょうどゴールデンウィークと重なって外国人観光客など都心からも大勢が訪れる観光地箱根にとっては痛手となった。

 ホテル、旅館、商店街、娯楽施設からは立ち入り禁止区域は大涌谷の一部に限られてそのほかは安全だとして、観光客向けに安全情報提供を積極的に行い(報道)観光被害影響を最小限にくい止めようとの思惑がみえる。
 地元自治体も観光影響の「風評被害(rumor damage)」(町長談)の解消に積極的な発言が続いている。

 (2)報道映像からはちょっと「前のめり」な地元の観光被害影響の払しょくへの強い発言ばかりが相次いで気になるところだ。箱根山が活火山だという認識はあまりなく都心に近い格好の温泉地帯、芦ノ湖畔など高山ハイキング、レクリェーションのメッカという印象が強かったから、ここえきての噴火の恐れもあるとの報道には戸惑いもある。

 過去に噴火の観測事例もなく(報道)、恐れの実感もなくて、観光影響の「風評被害」として観光優先の前のめりの地元の意気込みばかりが目に付く。
 箱根、箱根で通っていて、「箱根山」の報道にも違和感もあるほどだ。

 (3)しかし空からの全景で見ると、高い山が連なり過去の噴火で起きたとみられる広い芦ノ湖を見ると箱根山が活火山であることがよくわかる。
 昨年9月の御嶽山噴火災害の「教訓」を生かすべきだ(make the most of precepts of mt. ontake)。

 昨年9月の御嶽山も紅葉シーズンを迎えて、休日は日帰りの大勢の登山者、観光客でにぎわって、丁度日帰り登山者らが頂上に集まる正午近くに突然の大噴火が起きて大惨事を引き起こした。

 (4)御嶽山でも火山性地震が続いていたが、気象庁は火山データにもとづき噴火警戒レベルを「1」にとどめて、結果としてその後の大惨事に適応できなかった。
 火山データとともに登山「シーズン」で大勢の日帰り登山者でにぎわう御嶽山の特殊登山事情、動向を考えた警戒レベル、情報発信注意が必要であると書いたが、観光に配慮した脇の甘い判断がなかったのか、結果論としても考えさせられるものだ。

 箱根町でも地元自治体をあげて観光被害影響の「風評被害」の打ち消しにやっきになっている姿勢、報道をみると、御嶽山の「教訓」を忘れてはいけないとの思いは強い。

 (5)気象庁は噴火警戒レベルを「2」に引き上げて警戒を注意している。ゴールデンウィークは過ぎたとはいえ5月のさわやかな季節、シーズンの週末を迎えて、箱根には外国人観光客も含めて多くの観光客が訪れるともみられて、立ち入り禁止区域は今は一部ではあっても火山性地震が続き噴火警戒レベルは「2」だ。

 御嶽山の「教訓」を見れば、火山データだけでない観光季節、シーズンを見据えた観光客の動向、人命優先を考えた早めの安全対策、対応が必要だ。

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