いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

世も末ですね。(救急医療) the world is the end as it is

2013-03-28 19:57:35 | 日記
 (1)以前、警察官が窃盗で捕まった時に街頭でのインタビューで高校生が「世も末ですね」と本気とも冗談ともつかない、核心をついて真面目な顔で答えていたのを見て、世のカオス(khaos 混沌)もここまできたのかと不可思議な感情にとらわれたことがあった。

 (2)救急車が受け入れ病院探しに2時間半もかかって助かる命も助けることができずに、「救急(first aid)」の意味、意義もなく、順応できない救急医療(medical treatment of first aid)体制、制度を長らく放置してきた国、消防、医療機関の責任は重大であるとの指摘をした。

 救急車が現場にかけつけて患者の容態を見て(ここまではルーティン業務)、それから救急車スタッフが受け入れ病院探しをしていては「救急」の意味も意義もない。
 久喜市の事例では休日診察病院の確認も不十分であったと消防関係者が認めており、制度上の救急医療体制、組織の不備はあきらかで、周辺自治体も含めた広域救急協力医療体制、組織化が急務だ。

 (3)当時この問題を特集したNHKニュース番組では、病院関係者の話で医師不足、病床不足を原因に上げていたが、昨日の同番組の追跡調査で「診療回避」もかなりの数にのぼることが判明した。

 依頼を受けた病院が専門外の医師であった場合に、翌朝までの対応治療に自信が持てずに救急医療の受け入れを拒否する「診療回避」が多い結果だった。

 (4)病院関係者の話では、今は治療、診療ミスが即座に訴訟に発展することを恐れて、簡単には救急医療の受け入れに応じられないとのことだった。

 人の生命、病気回復、改善を使命、職業とする医師が、救急を要する人の生命、救助以前にその後の問題発生回避を考えて比較対救急治療、救助行為に当たらない、拒否するとは「世も末ですね(the world is the end as it is)」ではないのか。

 救急医療体制、制度の「救急見直し」が必要だ。

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