オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

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新PHoF、いよいよ始動!

2020年10月04日 13時31分36秒 | ロケーション
拙ブログをご高覧下さっている方々にはもはや説明の必要はないとは思いますが、PHoF(ピンボール・ホール・オブ・フェイム)とは、米国ネバダ州ラスベガスにあるピンボール機の博物館です。

拙ブログで2018年8月26日にアップした記事「ピンボール・ホール・オブ・フェイム(ラスベガス)、移転か?」の件について、最近進展があったので、今回はPHoFのこれまでを振り返りつつ記録しておこうと思います。

PHoFのオープンは、今から14年前の2006年1月13日でした。ワタシは毎年秋にラスベガスで開かれるコンベンションを見物に行くことが恒例(関連記事:新・ラスベガス半生中継 2016年9月(5) コンベンション初日他)だったので、その機会に訪れることができました。




オープン当初のPHoF(上)と店内の一部(下)。駐車場に面している部分がガラス張りで外光が入るので、日中は店内が明るかった。

当時のワタシはアメリカで車を運転するようになって間もないころで、まだ土地勘が貧弱だったので、予め見当を付けていたつもりの場所に行ってもその周辺にPHoFは見つけることができませんでした。途方に暮れながら交差点で信号待ちしていると、中央分離帯上に物乞いをしていたホームレスの女性がいたので、藁をもつかむ思いで尋ねてみたところ、それはもっとずっと東の方の●●というところだと教えられて、無事にたどり着けた思い出があります。彼女には、信号が変わり後ろから急かされている中、慌ててポケットから掴み出した5ドル札1枚しかあげられませんでしたが、20ドルくらいあげても良かったと今でも後悔しています。

2009年11月3日、PHoFは現在の場所に引っ越し、規模も多少拡張されて再オープンしました。新しい場所は従来よりも約3㎞西の地点で、繁華街や南北に走る幹線道路とも近づき、ずいぶんと行きやすくなりました。




現在のPHoFと店内の一部。二つの入り口以外に外光が入る窓が無く、店内は薄暗くなったが、機械のイルミネーションが映えるようになった。

しかし、PHoFのオーナーであり、1000台以上のピンボールコレクションを持つティム・アーノルド(Tim Arnold)にとって、この程度の施設はまだ満足できるものではなかったそうです。そこでティムは、より広い施設を持つためにラスベガス繁華街の南端に広い土地を購入したのが2018年のことでした。しかし、土地は得たものの、その後のスケジュールは長いこと「未定」となっており、世界のピンボールファンは首を長くして次の展開を待っていました。

今年の5月18日、PHoFは、購入しておいた土地に杭を打ち込みつるはしを入れるというグラウンドブレイキングの儀式を、ティムとその仲間たちだけでごく小規模に行い、その動画をFacebookに投稿しました。

その時点ではそこは(当然ながら)まだ単なる空き地でしたが、その後ラスベガスの情報サイト「VITAL VEGAS」が、続いてラスベガスのローカルニュース会社「8 NEWS NOW」が、建設が進むPHoFの様子を報道しました。

そしてまさに今日、PHoFは自身のFacebookで、ストリップエリアに建てるマーキーのデザインを発表しました。PHoFはこの投稿に「First look at our massive new sign! We're proud to add the word PINBALL to The Las Vegas Strip. (まずは新しい巨大看板を見てください! 我々はPINBALLという言葉をラスベガスのストリップに加えることを誇りに思います)」とのコメントを付けています。

新しい場所は、ラスベガスで最も有名なストリップエリア繁華街の最南端となるマンダレイベイホテルの向かい、有名な「Welcome to fabulous Las Vegas」看板の少し北となり、従来の、車が無いと少々行きにくかった不便は大幅に改善されます。


現在と将来のPHoFの位置を示した地図。創設当時は、現在位置からさらに3㎞程東(地図上では右)にあった。

規模はこれまでの3倍ほどにも拡大されるので、1日ではとても遊びきれなくなることが予想されます。PHoFとしても、今まではボランティアだけで回していた(PHoFは非営利団体とされている)が、今後は専従の要員が必要になるだろうと言われています。

PHoFのオープンは、早ければ今年の12月か、もしくは来年1月と見込まれているとのことです。なんとか来年にはコロナ騒ぎが終息して、新しくなったPHoFで、スペースの都合上展示できていなかったたくさんの機種を堪能したいものです。

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