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オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

新ラスベガス半生中継2025(4):DAY 4/9

2025年04月13日 20時36分00秒 | 海外カジノ

今日は午前からかつての同僚、Gと合流する。Gは昨日の夜にラスベガスに到着し、4泊6日でシーザーズエンターテインメントに属するハラーズに逗留するということだった。ハラーズはストリップエリアのカジノホテルで、リゾートフィーを加えると結構な料金になるはずだ。しかしGは、過去にクレジットカード入会か何かの特典で、プレイヤーズクラブのダイヤモンドという、ワタシが主に利用するBoydで言うところのエメラルドに相当する上位の資格を得ていたのでリゾートフィーが免除され、宿泊料金も1泊25ドル程度と安かったとのことだった。

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Gとは昼前にワタシが宿泊するゴールドコーストで落ち合ったが、早めに到着したので少しビデオスロットで遊んでいたら200ドルくらいお金が増えたと言っていた。その機種は、セガサミークリエイションの「Rail Road Riches」で、同社にとっては初めてのビッグヒットとなった機種だった。

セガサミークリエイション初の大ヒット作となった「Rail Road Riches」。この画像はサンセット・ステーションで撮影したもので、背中合わせに2台ずつ、計4台の設置。ほとんどのカジノで4台単位で設置されている。ゴールドコーストでは昨年10月の時点では4台が導入されていたが、今回は8台に増台されており、そのヒットぶりが窺える。

セガサミークリエイションは、この大ヒットのせいでアリストクラートから何やら文句を言われているといううわさを聞いている。確かにホールドアンドスピンフィーチャーはアリストクラートが元祖と言って良いが、ゲームルールは著作権の対象ではないし、他社もずっと以前からこぞって真似ている。結局のところ、売れてしまうと目を付けられるという事だろうか。

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Gと合流後、昨年10月にも訪れた「AREA15」(関連記事:新ラスベガス半生中継2024年(6) DAY 6:最終日:最後のゲーセン巡り)に向かう。アトラクションの一つであるキャンディショップ「Rocket Fizz」では、前回見られた「ダスト味」とか「ベーコン味」とか「マスタード味」とか「ピクルス味」とか「火星人ソーダ」などのヘンなソーダが悉く無くなってしまっていた。代わりと言うわけではないとは思うが、日本のマンガ・アニメキャラをフィーチャーしたドリンクが大量に売られていた。

 

日本のマンガ・アニメキャラをフィーチャーしたドリンク。ちゃんとライセンスを得たものかどうかは不明。

アトラクションは例によって費用がかかるので、入場無料のバーケイド「ASYLUM」でいくらかゲームをする。ここでは現金でトークンを借り出し、ゲーム機毎に定められた枚数のトークンを投入してゲームをする。有料のアトラクションをある程度体験するなら少なくとも100ドルを超える費用を要する。なるべく出費を抑えたい身としてはちょっと手を出しづらい。円安が憎い。

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続いてやはりバーケイド「PLAYER 1」へ。これについては3月16日にアップした記事「先週見てきたPlayer1とPinball Hall of Fameの様子を少し」で触れているのでここでは省略。

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本日のゲーム。ワタシがプレイするビデオポーカーは、通常のシングルプレイか、または一つの手で3回ドローする「トリプルプレイ」だったのだが、Tierポイントが伸び悩むので、一つの手で5回ドローする「ファイブプレイ」に初めて手を出してみた。

シングルプレイよりはトリプルプレイ、トリプルプレイよりはファイブプレイの方が理屈の上では設定値に収束しやすいはずだが、この程度の試行数では収束に至らなくても全然不思議ではない。ファイブプレイのミニマムベットはシングルプレイの5倍となるので、コールドストリークに入った時のダメージの大きさにビビりながら始めた。クワッズは3回出て、うち1回は4Aであってくれた。

ファイブプレイで良かったと思えた1ゲーム。初期投資はトリプルプレイより少し必要だが格段に厳しいとも思わずに済んだ。

時差ぼけのせいか、比較的早い時間に眠気を催してきたので、10時過ぎにはゲームを切り上げて寝ることにする。部屋に戻る前に確認したTierポイントは356ポイントで、前日比+172ポイント。やはりファイブプレイはポイントの伸びが早い。

4日目終了時点のTierポイントは356ポイント。ファイブプレイのためサファイアの背中が見えてきたような気もしないこともないが、それでもまだ遠い。

(つづく)


新ラスベガス半生中継2025(3):DAY 3/9

2025年04月06日 17時48分11秒 | 海外カジノ

今回は9泊の長丁場なのであまりカジノに入り浸っていては資金がもたない。そこで今日の活動の前半は、用でもなければ近寄らなくなって久しいストリップエリアを見物して過ごすことにする。

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ti(トレジャーアイランド)は、最近の強欲なストリップエリアでは珍しく駐車場が無料の貴重なカジノホテルだ。ゴールドコーストからは車で10分足らずなので、まずはここに車を停める。

駐車場からカジノ棟への通路を通り、エスカレーターを降りると、すぐ右手にゲーセンのように見える施設「THE COVE」があった。これまで聞いたことが無かったが、ラスベガスではバーケイドが流行っているのだろうか? 入り口のウィンドウにはパックマンやゲーム筐体、ボウリング、ゴルフなどの絵が描かれている。

tiの駐車場からカジノエリアに続くエスカレーターを降りてすぐ右手にあるゲーセンのような施設「THE COVE」。入り口のネオンには「BAR & ARCADE」とある。

中に入ると、まずはビデオポーカーがカウンターに埋め込まれているバーカウンターと、3台のビデオゲームのカクテル筐体、更にその向こうにはボウリングアレイが見える。

ビデオポーカーが並ぶバーカウンター。口開け早々のためか、人一人いない。

ビデオゲームのカクテル筐体とその向こうに見えるボウリングアレイ。

ここにもボウリングがあるのかと思って近寄ってよく見たら、それは我々日本人に馴染み深い「テンピン・ボウリング」ではなく、背が低く寸詰まりの「ダックピン」と呼ばれるピンを採用した「ダックピン・ボウリング」だった。

「THE COVE」に設置されている、ダックピン・ボウリング。これらと背中合わせの位置に、更に4レーンが設置されていた。

ダックピン・ボウリングにはいくつかのバリエーションがある。帰国後に調べたら、ここで行われているのは、使用されているピンは胴部に硬質ゴムのバンドを巻き付けた「ラバーバンド・ダックピン」と呼ばれるものであった。

ピンの部分の拡大図。ラバーバンド・ダックピンで、更にひもで吊るされているタイプだった。最近は、テンピン・ボウリングでもこのようにひもでピンを吊り下げるタイプの機械が登場していると聞く。

ゲーム料金は28クレジットとなっていた。この店では、昨今のアーケード同様プレイ料金は全ゲーム共通のクレジットで支払うが、その料金設定は1ドルあたり4クレジットで、ボリュームディスカウントはない。つまりこのダックピン・ボウリングの料金は1ゲーム7ドルと言うことになる。案外高い。

この「THE COVE」に入る時にはさして気に留めていなかったビデオゲームのカクテル筐体を、帰り際に念の為と思ってチェックしてたまげた。その時、アドバタイズ画面では「MOTOS(1985)」や「GAPLUS(1984)」、「BARADUKE(1985)」など、いずれもナムコ黄金時代のビデオゲームが表示されていた。

「THE COVE」に設置されているカクテル筐体の一つ。ここでは「GAPLUS」のアドバタイズ画面が表示されている。

よくよく筐体を観ると、天板と筐体側面に、ナムコ黄金時代のビデオゲームのタイトルロゴが列挙されている。

筐体側面に30タイトルのロゴが列挙されている。

これはどうやら「PAC-MAN’S PIXEL BASH」というゲーム機らしい。ゲーム料金が6クレジット(1.5ドル相当)なのは、今のご時勢なら妥当なのだろうが、「アメリカのビデオゲームは1回25¢」の記憶が強い年寄りにとっては高く感じてしまう。

後にネットで調べたところ、日本でもAMAZONで73.8万円アップライト筐体なら59.4万円で購入できる純正品であることがわかった。かつてナムコオタクだったワタシにとって垂涎の機械であり、多少の無理をしてでも欲しいところではあるが、スロットマシン1台を置く場所さえ作ることが難しい現状では涙を呑んで諦めるしかなさそうだ。

「THE COVE」の奥にはさらにゲームアーケードが続いている。アメリカらしく広い敷地にゆったりと機械が置かれているのは良いのだが、客らしい人がワタシ以外にいなかった点が心に小さなシミを残した。これも平日の朝イチだからだとは思うが、あまり客の入りが悪いと早晩閉鎖されてしまうことが懸念される。

駐車場無料を貫くtiへのお布施としていくらかゲームをして行こうかと思ったが、ビデオポーカーはどれもテリブルで(バーカウンターにボーナスポーカーのA&Fがあった点は評価したいが、ペイアウト設定は最低だった)、結局スロットクラブのプレイヤーズカードを作成しただけで出てきてしまった。

Tiを出た後は徒歩で南へぶらぶらと歩きながら、取り壊し中のMirageのマーキーや、すっかりしゃらくさく変身した旧インペリアルパレスのLINQとそこに吸収されたO’SHEASで悪名高いトリプルゼロルーレットを確認したりなどした。

トリプルゼロルーレットのホイール。全てのホイールを確認したわけではないが、少なくともこのホイールは、ヨーロピアンホイールの「0」の隣に「00」と「000」を追加した数字の並びになっている。

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tiを出て車でサーカス・サーカスに行き、その別館のような「SLOTS A FUN」を覗く。SLOTS A FUNは最近一旦閉められた後、機械を入れ換えてリオープンしたと聞いていたが、どうやらサーカス・サーカスに設置されていた古い機械をこちらに持ってきたという事らしく、敢えてコインを使用するスロットマシンを多く設置して「昔ながらのラスベガス」を演出しようとしているらしい。ただ、空いている場所に入れ換えで不要となった機械を持ち込んだだけのようにも見え、どことなく殺風景だった。ここでは、ヘンなゲームを作り続けるEVERIのヘンなスロットマシンで、お金が100ドルくらい増えた。

SLOTS A FUNの入り口に設置された看板。$2のホットドッグはぜひ食べたかったのだが、スナックバーは閉まっていた。

かつてサーカス・サーカスに設置されていた1ドル機のバンク。思ったよりも人がいて、コインを入れるスロットマシンはまだいくらか需要が残っているようだ。

お金が100ドルくらい増えた、EVERIのヘンなスロットマシン「MONEY LINE」。3リール5ラインで、1ライン上の3リールすべてに何らかのシンボルが停止すれば勝ち。

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夕方過ぎにゴールドコーストに戻り、部屋でやや早い夕食を摂った後、カジノへ。お金は微増程度だが、減らないだけでも大収穫なので良しとする。

この日一番の大当たりはDDB A&Fで4Ks+ハイキッカーで$200。

Tierポイントは前日より+150。サファイアは依然遠い。

(つづく)


新ラスベガス半生中継2025(2):DAY 2/9

2025年03月30日 16時55分15秒 | 海外カジノ

夜中に目が覚めそのたびに再び眠ろうと努力するのはラスベガスに来ると良くあることだが、今回もそうなっている。これが時差ぼけと言うものだろうか。それでもなんとか寝た気になって、朝7時頃起床。

昨日Smith’sで買ったパンとローストターキー、チーズ、それにチョコレートミルクで朝食。持参のプラスチックナイフで半分に切り、ターキーとチーズを挟んで食べる。だがこのパンはあまり好みではなかった。

自炊関連については、今の物価高のラスベガスではかなり重要な問題なので、別途まとめて記録に残すことにして、朝食後はカジノを少し覗いてからPinball Hall of Fameに行くことにする。

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出かける前に、カジノ内のキオスクで現在の会員ステイタスをチェック。ラスベガス(に限らないが)のカジノでは、会員カードを発行して遊んだ実績により様々な特典を提供するサービスを行っている。昔は一律だった会員資格にグレードの概念が導入され、それにより提供するサービスに差を付けるようになったのは、2000年代の半ばくらいからだったろうか。

二日目朝の時点のワタシの会員ステイタス。会員ランクを決める「Tier Point」は僅か34点。ワタシがメインに遊ぶビデオポーカーはTier Pointが貯まりにくく、次のランクのサファイア(青色)は遥かに遠い。

会員資格のグレードの設定は運営会社ごとに異なるが、ワタシが主に利用しているBoyd Gamingでは現在は5段階のグレードがある。ワタシはかつて、下から2番目の「サファイア」だった。そのもう一つ上の「エメラルド(緑色)」は、ワタシ程度のギャンブラーでは到底届かないので最初から狙っていない。しかしコロナ禍の少し前にシステムが改悪され、会員資格に期限を設けたので、コロナ禍で3年間ラスベガスに行けないうちに失効し、最下層の「ルビー」となっていた。

ラスベガスに行く頻度が下がった今では、サファイアになったからと言ってその恩恵を受ける機会は少ないが、そうは言ってもコンプの受けやすさも変わるし、サファイア程度なら努力すれば到達可能なので、できる事ならば達成しておきたい。

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ラスベガスでカジノ以外のアクティビティと言えば、ワタシの場合はまず「Pinball Hall of Fame(PHoF)」が筆頭に上がる。今回は、昨年10月(関連記事:新ラスベガス半生中継2024年(2) DAY 2:今日も今日とてゲーセン巡り)に来た時は時間的制約のため遊べなかった、戦後間もないころのフリッパーピンボール機から遊ぶ。そのうちの1台、「Lady Robin Hood」は、そのプレイフィールドが、フリッパーを初めて装備したとされる「Humpty Dumpty」とほぼ同じと言う話を前々回記事「先週見てきたPlayer1とPinball Hall of Fameの様子を少し」で述べ、プレイフィールドの比較をしているのでよろしければご高覧いただきたし。

今回のPhoFでは、ワタシにとって謎の機種だった「Fathom (Bally, 1981)」(関連記事:謎のピンボール「Fathom (Bally, 1981)」を発見した。昨年来た時には気づかなかったが、見逃していたのだろうか。喜び勇んでやってみたのだが、傾斜がきついとか両サイドのアウトホールが広いなどの高難度調整がされているわけでもないのに、なぜかすぐにボールがアウトになってしまって全然遊べない。こんなはずではないと続けて試すが、1ゲーム3ボール中、フリッパーでまともにボールを弾き返したのは2回だけと言う悲惨な状態で、それ以上続ける意欲をなくした。

Fathom(Bally, 1981)。Internet Pinball Data Baseによれば、1981年のBallyは12機種を発売しており、他の11機種は全て日本で実機を見ているのに、この1機種だけはワタシは見たことが無かった。

PHoFでは5ドルを使って3時間半ほど過ごす。

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ホテルに戻る前に、Walmartに寄ってフルーツを買い足す。ついでにパンとソーセージも買い足す。さらに、寝る前のスナック類としてポテトチップの大袋と、眠り薬のビールを買い足す。ついでに、買うつもりはないがかねてより高いと聞いている卵売り場を見たら、安いものでも1ダースで6ドル以上もしていた。

買い足した食料。これにビール(6本)とポテトチップが加わる。

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ホテルに戻り、遅い昼食を取る。メニューは今朝と同じだが、買い足してきたオレンジが加わった。その後カジノに出てなるべくゆっくりとゲームをする。一昨年のサーカスサーカスでついていたバブルクラップス(ETGのクラップスのこと)を、夢よもう一度とやってみたが全然つかない。ミニマム3ドルでも、ダブルオッズに6と8へのプレイスに12ドルずつ賭けて一発でセブンアウトすれば33ドルが飛ぶ。これは最悪のケースだが、それと大差ないゲームが続いて100ドルくらいを失う。

今回泣かされたバブルクラップスの同型機種。この画像は一昨年、サーカスサーカスでついていた時のもの。

ビデオポーカーのDDB A&Fも、ボーナスに関係しないヒラのクワッズが2回出ただけで、滅法ツイていない。今日はもうダメだと諦め、早々に部屋に戻り、朝、昼と同じメニューの夕食を食べ、部屋のTVでESPNを観ながら昼に買ってきたビールとポテトチップでカウチポテトして寝る。やはり冷蔵庫はありがたい。

ビールとポテトチップ。安ビールとして有名(らしい)「Pabst」は、2016年に米Stern社によりピンボールのテーマとされている。アメリカのポテトチップはおいしいと思うが、1パックが大きすぎる。こんなものを毎日食べてればそりゃデブるな、と少し怖くなる。

 

(つづく)


新ラスベガス半生中継2025年3月:DAY 1/9

2025年03月23日 21時01分41秒 | 海外カジノ

今回のラスベガス巡礼は3/4(火)に出発、13(木)に現地を発ち14日(金)に帰国する、9泊11日の比較的長丁場でした。プライベートの旅行で一都市のみに9泊するのは初めてのことで、それがラスベガスとなると、いかにゲームをせずに過ごすか(=お金を使わないか)が課題となります。また、以前はコンプと物価安でたいしてかからなかった滞在費も、コロナ禍はコンプ資格の失効と現地の人でさえげんなりしているという物価高のラスベガスで、例えゲームをしなくてもその出費は馬鹿になりません。安かったラスベガスはもう過去の夢物語です。それでも、9泊の宿泊中6泊がコンプとなったことは幸いでした。

今回の旅程:

3/4(火) 羽田空港より出発、同日昼現地着。オフストリップのゴールド・コーストに4泊(コンプ)。

3/8(土) ホテルをダウンタウンのメインストリート・ステーションに移して2泊(コンプ)

3/10(月) ホテルをサムズタウンに移して3泊(カジノレートで有償)

3/13(木) 早朝6時にLAS発、SFOで乗り換えて3/14(金)午後に日本着

 

利用する三つのホテルは、いずれもBoydというカジノ運営会社による運営です。事前にオンラインで調べたところ、意外なことに結構ルームコンプが出てくれました。スローな時期と言うこともあるのでしょうが、特に週末の2泊がコンプとなったのは大きいです。これで少なくとも500ドル以上の価値はありそうです。しかも嬉しいことに、施設のリノベーションに伴い、いずれのホテルも冷蔵庫が標準装備されるようになっていました(冷蔵庫はないホテルが多い)。1回最低20ドル程度を覚悟しなければならない外食を極力抑えるには、冷蔵庫はありがたいです。

今回から4回に渡って、今回の巡礼を記録していこうと思います。

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エアはユナイテッド、出発地は羽田で16時半発。空港到着は13時、レンタルWIFIを引き取ってセキュリティチェックを経て出国審査を抜け、免税店でいくらかの買い物をした後ANAラウンジで昼食。

 

ラウンジでいただいたごはん。一つのポーションはあまり大きくないので、うどんと唐揚げをお代わり。

飛行機が米系なので日本語対応している映画が少なく、ワタシの興味を惹くものは少ない。米大リーグ初の黒人選手となったジャッキー・ロビンソンの伝記映画「42」と「エイリアン:ロムルス」を観るが、あまり印象に残っていない。機内では眠くなれず、ときどきまどろむ程度。

離陸後まもなく配られる機内食はチキンカツカレーだった。昔より幾分マシになったとはいえ、やはりユナイテッドの機内食は他と比べると劣る。だが、大福は嬉しい。到着前に出るオムレツとソーセージは比較的安心して食べられるのは従来通り。

乗り継ぎは久しぶりにサンフランシスコ。入国審査で、昔のように目的や滞在期間を聞かれた。昨年と一昨年のロサンゼルスでの入国では、差し出したパスポートを見もせず、カメラを見るだけで手続きを終えていたので、面食らっておどおどしてしまった。乗り継ぎは1.5時間程度しかないのでラウンジに寄らずに搭乗ゲートに向かい、すぐに搭乗。ラスベガス到着は昼過ぎの12時半。

レンタカーを借りにレンタカーセンターへ。今回は久しぶりにハーツ。スマホからオンラインチェックインしようとしたが、「何かの原因で手続きを進められない。数分後にもう一度試せ」と出るので、少し時間をおいてリトライを何度か繰り返したが事態は変わらず、結局行列に並んで手続きをした。

車を借り出して最初のホテル「ゴールド・コースト」へ向かうが、先に最も近くにあるスーパー「Smith’s」で食料の買い出し。ボトルウォーターと、ゴールド・コースト滞在中の主な食事となるパン、スライスチーズ、ハム、チョコレートミルク、それにスナック類を買う。これも冷蔵庫があってこそ。

Smith’sで買った食料。チョコレートミルクは早くも手を付けてしまっている。この他にボトルウォーター24本入り(約5.5ドル)を含んで全部で25ドルくらい。水はカジノの売店で買うと1本2.5ドルほどもするので、こういうところで買っておかないと悔しい思いをする目に遭う。

ホテルにチェックイン。室内がリノベーションされており、以前よりもずっときれいになっているように思われる。

ゴールド・コーストの室内。多くのホテルではバスルームは入り口近くにあるが、ここは部屋の奥にある。①入り口からの視点。 ②部屋の窓際から入り口に向けた視点。テーブルの下に冷蔵庫が隠されている。 ③④バスルーム。バスタブが無くなってシャワーブースのみになったが、ワタシはバスタブに浸かることはめったにないので支障なし。

一日の最後は当然カジノ。あまり飛ばすと資金がもたないので、Aと絵札のクワッズが嬉しいシングルプレイのビデオポーカー「ダブルダブルボーナス・エイセス&フェイセス(DDB・A&F)」をするが全くツかず、唯一出たクワッズも、通常のDDBなら嬉しい4デューシーズ+ローカードだが、これはA&Fなので250コインにしかならず、悔しい。世の中上手くいかないものだ。

初日唯一のクワッズ。通常のDDBであれば200ドルになる手だが、これはA&Fなのでその約1/5の42.5ドルにしかならない。

結局200ドルくらいお金を減らして、ぶすくれながら明日のドライブのために寝る。

(つづく)


新ラスベガス半生中継2024年(6) DAY 6:最終日:最後のゲーセン巡り

2024年11月24日 19時06分18秒 | 海外カジノ

いよいよ今年の巡礼も最後の日を迎えた。諸事情により今夜のみホテルをオーリーンズに移す。前日の夜のうちにパッキングを済ませておき、朝、部屋のテレビからチェックアウト手続きを行い、荷物を車に積み込んでゴールドコーストを離れた。

◆本日の行動予定(「再」は過去に訪れている場所、「初」は今回初めて訪れる場所)

①(初)AREA 15
②(初)Hyper X Arena (Luxor内)
③(初)Fun Dungeon (Exculibur内)
④(初)The Arcade (Orleans内)

最終日の巡礼地図。ホテル(★)をゴールドコーストからオーリーンズに移す。

**************** 第5日目

①AREA 15
ウィン・ラスベガスやリゾートワールドに近い辺りの西側に、壁に「AREA15」と大書された大きな物流倉庫のようにも見える建物があることに気づいたのは、昨年の巡礼で目的地までの道順をGoogleストリートビューで確認している時だった。調べるとどうやらバーケードのようなものらしいということで計画に入れたが諸事情により実現できなかったので、今年こそはと意気込んでいた。

I15から見たAREA 15。Googleストリートビューより。

公式サイトを見ると、「セキュリティのために」との理由でチケットを事前に入手しておく必要があるというので、オンラインで3人分のチケットを予約し、QRコードも送られてきた。しかし実際の入場の際に提示を求められなかった。チケットの料金は、入場するだけなら無料だが、様々な有料アトラクションのアドミッションを含んだパッケージもある。ただ、結構高い

AREA15の実際の所在地は、州間高速道路I15の脇を並行する「ランチョ・ドライブ」と言う道路沿いにあるが、この辺の道路はものすごくわかりにくい。開店時刻の11:00到着を目指していたが、目標は見えているのにさんざん悩んで迷ってやっとたどり着いたのは11:30ころで、その時点で駐車場には結構な数の車が停まっており、入り口にはいくらかの行列さえできていた。盛況なようで結構なことではある。

中に入るとブラックライトに照らされた大きなドクロに迎えられる。当初は、一昨日に行った「Player 1」(関連記事:新ラスベガス半生中継2024年(3) DAY 3:例によって(主に)ゲーセン巡り+Sphere)みたいなものを想像していたが、広い場内の壁側にはアトラクション、飲食、物販の店が並んでいる。

入場してすぐに目に入る大きなドクロ。全体的にブラックライトと蛍光色で幻想的な空間になっている。

場内の案内図。なお、「イルミナリウム」と言うアトラクションが入る別棟もある。

AREA15は、強いて言えばセガがかつて「ディズニーを目指す」と言って展開していた「ジョイポリス」をもっと洗練して大規模にしたような複合娯楽施設だった。ここで丸一日過ごすこともできると思うが、有料アトラクションは結構な費用はかかる。

ドクロの背後には物販店があり、その前に立っていた係員がセガのカンバッヂのネックレスを付けていたので話しかけてみたところ、熱烈なセガファンとのことだった。「カシアス」と名乗った彼はサービス精神にあふれたいい奴で、写真を撮らせてくれと頼んだらいろいろとポーズを決めてくれた。

同行者二人との記念撮影に応じるカシアス。

面白グッズなども販売しているキャンディショップ(駄菓子屋)「Rocket Fizz」には極めてクレイジーな瓶入りソーダがたくさん並べられていた。

駄菓子屋「Rocket Fizz」の入り口とそこに陳列されているクレイジーなソーダ。

日本でも昔、「ジンギスカン味キャラメル」が流行ったことがあるが、このクレイジーな瓶入りソーダもそのようなコンセプトの物だろうか。ピクルス味、エンチラダ味、マスタード味、ベーコン味、スイートコーン味、埃味など「飲めるものなら飲んでみな」と言わんばかりのソーダが並んでいる。場内で飲むことができるというので、なるべく変なものをと思ってベーコン味を買ってみた。

ベーコン(メイプルシロップ付き)味のソーダ。$5は少し高いがここは引くわけにはいかない。

ベーコン味ソーダは、スモーキーなにおいを感じるが、そこまでベーコンぽくもなく、飲めないものでもない。ただ、べらぼうに甘かったのはさすがアメリカだと思った。

ARIA15内には、「ASYLUM」というバーケードが入っている。ワタシが初めてAREA15を知った時は、こここそがAREA15だと思っていたが、いくつもあるコンテンツのうちの一つに過ぎなかった。ASYLUMは1階と2階に分かれており、1階は年少者も入れるが、2階はバーエリアがあり、21歳以上に限定される。

ASYLUMの階段の踊り場から、1階と2階を見る。

階段を上がり切った2階の様子。アップライトのレトロゲームにバーのコンセプトはPLAYER 1とよく似ている。

ここもレゲエファンには楽しめそうなので、「ラスベガスレゲエ紀行」として別に取り上げようと思う。

②Hyper X Arena
カジノホテルLuxor内のeスポーツ施設。入ってすぐの右手にはゲーミングPCを時間貸しする「ゲーム・ラウンジ」があり、奥にはeスポーツスタジアム「ジ・アリーナ」があるが、この日の「ジ・アリーナ」は貸し切りイベントのため入れず。

Hyper X Arenaの入り口から中を臨む。右手に「ゲーム・ラウンジ」が少し見えている。左手には関連グッズの物販があった。

「ゲーム・ラウンジ」は。平日の日中にも拘らずそこそこ人が入っている。料金は1時間$15、2時間$25、4時間$40と、安くはない。

ゲーム・ラウンジとそこでゲームに興じている人々。

③Fun Dungeon
カジノホテルExculibur内のアミューズメント施設。Exculiburは元来Circus Cirucusの系列で、子供連れ客ウェルカムのポリシーを継承しており、このFun DungeonもCircus Circusの「The Midway」と同じように、係員がオペレートするカーニバルゲームも多く設置されている。

④The Arcade
今回の旅行の出発前、同行者の一人が「ナムコの『Time Out』というロケに行ってみたい」と言い出した。調べると、オーリーンズにあるとのこと。オーリーンズはボイド系列のローカルカジノでワタシの定宿の一つであるにもかかわらず、そんなアーケードがあるとは知らなかった。

しかし、ナムコはコロナ禍を境にここからは撤退しており、現在は「The Arcade」となっていた。だが、設置機種や扱っている景品はナムコのものが多かった。

■最後の戦い
いよいよ明日の夜明け前にはラスベガスを発たなければならない。今夜はカジノで一晩を過ごし、寝不足状態を作っておく必要がある。そして最後の夜と言うことであれば、ビデオポーカーもデノミを上げて最後の勝負に臨もうとしたのが運の尽きだった。

デノミ$1のDDBAFを一晩中叩いて出たクワッズは僅か3回。 しかもいずれもボーナスが付かない通常のハンなので250コインにしかならない。ただ、インサイドで待つストレートフラッシュが1回出ているので、250コインの当たりは全部で4回と言うことになる。

最後の夜に出た僅か4回の250コインの当たり。④は6-7-8-10のインサイド4ストレートフラッシュからの完成。

この日も1回だけ4ロイヤルがディールされた。

この日唯一ディールされた4ロイヤル。どうせならストレートフラッシュの代わりにこちらで1/47を引きたかった。

これよりひどい目に遭ったことは過去に一度あるが、今回はそれに次ぐ記録的にドイヒーな一夜だった。これにより、久しぶりに大けがをして泣きながら日本に帰国することになった。帰りの飛行機では、成田到着まえの食事の配膳の音で目覚め、しっかりいただくことができたが、たいした慰めにはならなかった。

(このシリーズ終わり)